記憶によりますと、最初にこの調査の大枠を思い立ったのは、サイト開設の数ヵ月後。
　同じように景陽をお好きな方々、その多様な愛の嗜好を知りたい…と願いながら、
　「んー。じゃあ、万が一カウンターが６桁になっちゃったりしたら、ご協力をお願いしてみようかな。てへ♪」
　などと夢見ているうちに、サイト本体は思いがけない方向へ進み、数回の小説投票、二度の「リアル芥瑚の集い」、さらには本を発行してイベント参加までするに至り、ここでは常に何らかの企画が進行中……
　という、大変すっとんきょうなサイトになってしまったのでございます（涙）。
　いつか折を見て…と思い続けてきたこの調査を開始することができたのは、『書簡集・恋文』の編集作業で小説更新のお休みを頂いた、この冬のことでした。

　「主上ひとりでも、台輔単体でもだめだった」と、上記でも申し上げましたが、今回の調査、ひいてはサイト運営そのものにも、まったく同じことが言えるように思います。
　サイトの運営が、小説を書いて更新するだけの一方的な作業だったとしたら、ここまで続けることは到底できなかったと、誰よりもわたし自身がよく知っています。
　それを可能にして下さったのは、一方的に完結するかも知れなかったサイトという単体に『場』という広がりを与えて下さり、そして今モニターの向こう側においでの方々おひとりおひとりです。
　異なる単体同士の間に生まれる化学反応。それに絶えず心を惹かれる…という傾向への自覚はあったのですが、それは景陽だけでなく、サイトを通して頂くご縁そのものでもあったのだと、深い喜びとともに再確認しています。
　ご協力下さったすべての方々に、改めまして、深い感謝をお捧げいたします。 この調査を通して、本当に数え切れないほど多くの、そして思いがけない喜びを頂きました…。
　長いお付き合いを賜っている芥瑚方、新しくご挨拶が叶ったマドモアゼル方。そしてこれからご縁を頂くかもしれないすべての方々に心からのご挨拶をお贈りし、調査の締め括りとさせて下さいますように…。
　

深い感謝を込めて

天山慶路・暁子 拝

2006年2月8日