小説の投票を行いました。

皆さま、ご協力ありがとうございました♪

その結果の発表です。

期間： 2004/4/2-5/2

対象： 4/2現在で出揃っていた9作品

総投票数 590

順位	項目	得票数	得票率
1	自由、夜	130	22.0%
2	恋文	128	21.7%
3	永遠と一日	101	17.1%
4	草の上の昼食	91	15.4%
5	暗戀桃花源	75	12.7%
6	冬の光	18	3.1%
	鬼火	18	3.1%
	耳に残るは君の歌声	18	3.1%
9	日の名残り	11	1.9%

１位：『自由、夜』１３０票

…実は、この作品が１位になっていちばん嬉しいのは、管理人かもしれません。

ご感想を頂くまでは、まさか自分の書いたものがどなたかを泣かせることができるとは、思っても見ませんでした。映画や小説によって流される涙は、ある種の笑いと同じように、実は複雑な感情過程を経てもたらされるものだと感じます。だからこそ、本当に貴重だと思わずにはいられません。

――何だかしんみりしてしまいましたが（笑）、心よりお礼を申し上げます。

・ロダンの弟子にして愛人のカミーユ･クローデル作「分別盛り」を髣髴とさせます。挿話を是非もうひとつ。（了解いたしました、マドモアゼル。下記をご覧下さいまし）

・心にじぃ～んと来ました。涙ホロリです。（涙、と仰って頂くと、弱いです…）

・ハッピーエンドでも切ない余韻が残ります。（これまた涙なご感想を…）

・陽景でラブラブなのはもちろん大好きですが、実は舒景切な系失楽園（!?）も好きです。（景、が後に来るのがポイントですね（笑））

・むかーしの曲で「うまくゆく恋なんて恋じゃない」なんていうのを思い出しました。（これを拝読して、「君を失うと僕のすべては止まる」という、これまた古い曲を思い出しました…）

・何度も読み直して泣きました。景陽に完全にオチたのはこのお話のお陰です。（管理人までもらい泣きです…　オチて下され、心ゆくまで！）

・涙無しには読めません…。（マドモアゼルのご感想も、涙なしには読めません…）

・読んでて震えがきました。副題は“惜しみなく愛は奪う”だと思ってます。（奪って下され、惜しみなく！もう意味不明…）

・何回読んでも切なくて、切なくて…胸がキュッとなります。（杏さま）（おお、こちらでもお名乗り頂いて… ありがとうございます）

・舒覚の最期の様、台詞に、この作品の、そして暁子さまの大ファンとなりました。（もうほんとに泣きそう… うっかりプロポーズしてしまいそうです（何故に！））

・二次小説を読んで初めて泣きました。切なくて、胸が痛くなります。私的に景陽小説のベスト。（いつか書けなくなった時、このご感想を拡大印刷してPCの前に飾り、我が身を叱咤激励いたします…）

『雷鳴―』の後書きで申し上げました通り、『自由、夜』の続編を予定しております。時期的に『永遠と一日』までの空白、に当たるこの続編、（続・『自由、夜』）と副題をつけて、序章＋６章でお送りする予定です。

水面下でお問い合わせも頂き、今回こうしてご要望をお寄せ頂いたことも手伝って、「いや、さすがに続きはないだろうよ…」と考えていた自分自身をあっさり踏み越えてしまいました（笑）。投票の力はかくも大きく、民主主義の真髄を見る思いです…。

多分６月の終わり頃に連載開始を予定しつつ、現在８割まで仕上がっております。もう少々お待ち下さいましね。

２位：『恋文』１２８票

実はこれこそ、管理人にとっては心底びっくり！でございました。あわわ、どうしよう。ちょ、ちょっと信じられません…。

『ペリカン文書』なんて名前にしなくて良かったと、冷や汗。（文書・書状関係の映画のタイトルを思い浮かべたとき、ふと頭をよぎったのがこれでした…）

もはや何を言うのも照れくさく、また数々の勿体ないコメントを頂きましたので、そそくさとそちらのご紹介をば…。

・ 2人のやり取りが微笑ましくて、大好きです。

・まさに陽子で、まさに景麒らしさが溢れていて、素晴らしいです！！

・こういった形式の文がなかったので斬新で、景主従のやりとりだけでなく鈴や祥瓊の第三者の見方も入って面白い。

・この作品を拝見して、漢詩の本を買ってしまいました！

・お互いに思いやる心、景麒らしさがツボにはまりました。

・控えめな景麒の優しさがとてもツボでした。

・とにかく面白かったです。

・テンポがとても良くて、さり気無い所にお互いの気持ちがこもっているようで、良かったです。

・設定時期といい、(書簡だからあたりまえなのだけど) ト書きなしの文章といい、愉しいです。

・当人同士が、らぶレターと認識していないところがツボです。（はちみつさま）

・テンポの良さがたまらなく好きです。

・陽子と景麒だけでなく、祥瓊たちも登場していて凄く好きです。

・手紙って、面と向かって言えないことも言えたりするんですよね。恋文Ⅱを望みます！

・饒舌（？）な景麒と陽子のやりとりが絶妙です。

ごめんなさい！実は激しく照れ屋の管理人、こんなに仰って頂くと、もう恥ずかしさの余りコメントが返せません（涙）。に、逃げずに踏み止まるのが精一杯…。

なので、近日中に更新する『恋文Ⅱ』をもって、お礼に代えさせて下さいまし。気に入って頂けて、心から嬉しいです。

３位：『永遠と一日』１０１票

中盤まではマイルドに十数票で落ち着いていたこの作品、第３週末で一気に２位に駆け上がり、管理人は腰を抜かしました。そ、組織票…？と一瞬考えて、思わず吹き出したおばかさん。どんな組織が何のために…（笑）。今にして思えば、旧投票ボードはこの頃から不調だったのですね。

今のところ、当サイトでマックス・レベルの甘口。以下に温かいコメントをお寄せ頂きました。ポイントは「手」と「身長差」、そして少々傍迷惑なほどの「主役二人の幸福感」、でしょうか（笑）。

・個人的に身長差はツボなので、「永遠と一日」に一票！（美月さま）（おお！嬉しい意外なチョイスですよー（笑））

・身長の違いにはドキッとしますから…。（陽子１６０cm前半、景麒１８０cm後半として、最大３０cm位の差でしょうか？）

・心が温まる感じです。（どうぞご遠慮なく温まって下さいまし…（感涙））

・葛藤の末に得た、唯一無二のお互いの“手”と“居場所”。そして、その先にあるやさしい日常。二人が幸せそうでよかったです。（まるで詩の一編のような美しいご感想です…）

・『自由、夜』のあとに読むと、非常ーに良いです。（おお、挿話でだめ押しした甲斐がございました（笑））

・手フェチなんです。景麒が無言で差し出す『形の良い手』にクラクラ…。（ささ、おひとつ、ぎゅっ！と握って下さいまし）

・失道以外の病で死ぬ最初の麒麟には、…絶対ならないでしょう。（力強い保証を頂きまして… 拙宅の台輔も安堵いたしましょう）

・永遠に近い時間をふたりで過ごしてほしいです。（とりあえず目標は、雁の五百年ですね（笑））

・愛が生まれて1年…。（すったもんだを経てペースも掴み、いちばん幸せな頃でしょうか…）
　

４位：『草の上の昼食』９１票

当初コメントなしの無言でトップを独走し、管理人を震撼させた一作。何と申しますか…「正真正銘の予想外」であることは確かです。実はこの作品が１位だったら、BBSの看板を『サロン・ド・芥瑚』に改名しようと、本気で覚悟していました。

――何故ならば、台輔。二言半しか喋ってないのに、あなたのこの人気は何事…。

職業柄、分析してみたい欲求にも駆られたのですが、早々に挫折（涙）。何より頂いたリクエストが素晴らしかった、というのがいちばんの理由ですね。

・二人三脚で頑張れ、と思いました。　（最初は足並みを揃えることすら難しそうでしたが…よかったよかった）

・「ずっとずっと独りぼっちで辛かったね・・」って抱きしめてあげたいです。（こちらもご遠慮なくおひとつ、ぎゅっと！）

・何とも言えず、あったかい気持ちになりました。良かったね、景麒。　（こんなに仰って頂けるとは、この果報者め…）

・いつも独りで食事していたなんて…陽子にめぐり合えてよかったね！！（台輔…よう聞きなはれ…（涙））

・陽子の暖かさに、景麒の心が癒されていくのを感じます。（そしてもう少し経ったら、陽子を労わることも覚えてくりゃれよ、と管理人は思うのでした…）

・どれも素晴らしい。景麒の深い思いをわかってくださりありがとう。（なぜ私が礼を言うかな）（それは貴女さまが芥瑚だからでは、マドモアゼル！）

５位：『暗戀桃花源』７１票

おお、思いもかけぬご愛顧を頂きました…（涙）。

管理人の十二国記二次創作の原点は、この花の降る午後のシーンだったりいたします。なので… なので… この先どんな不幸が起ころうと、ここへ帰るのだと思って、ひとつお許し頂きたく…。（などとさりげなく、先に謝ってみたり）

・陽子を降ってくる大きな花枝に例えた描写がステキです。早春の花の香りが漂う慶東国の春が瞼に浮かびました。　（どなたのコメントか、すぐに分かりました…（笑）　ありがとうございます）

・「わたしの春」でノックアウト。ブラボーです。　（これも分かりました！　その折は失礼を…（涙））

・暗恋のふたりのやわらかな雰囲気が好きです！（晴日さま）　（最初に名乗って下さって嬉しかったですよー！）

・私も自分のことを春とか花とか言ってくれる人を見つけたい。（もうすぐやってくるその日まで、拙宅の景台輔をお貸し出しいたしましょう。もれなくだっこ付きです）

・景国にもそれを支える人たちにも春の気配が感じられてこちらも春気分です。　（このご感想自体が、春そのものです…）

・何があっても大丈夫。ここまで来ると思えば耐えられる。　（はい、その通りです！と力説させて下さいまし）

・官服の祥瓊、凛々しいです。（聡明で美貌の秋官史… 入府志望者が増えそうです（笑））

・第三者の目から見ても、二人が幸せそうなところがとても好きです。（そう言って頂けると、最初の作品だけに嬉しゅうございます…）

・静かに染み渡るような優しさに包まれる感じです。（管理人こそ、このご感想を同じように感じました…）

６位：『冬の光』１８票タイ

これまた温かいコメントを多くお寄せ頂いた、幸福な小品です。マイケル・ナイマンの『鳥とワルツ』という曲を聴いたとき、初めに氾麟、終わりで陽子に袖を掴まれて歩いていく景麒の姿が浮かび、そこから先はすんなりと進みました。これ、ビールのCMでも使われていたので、ご存じの方もきっと多くいらっしゃいますね。

・麒麟であることをこれほど嬉しく思ったことはないと言った彼に涙しました。（メールでも温かいご感想をお寄せ頂き、ありがとうございました…）

・景麒がとっても可愛らしくて微笑えましくて、大好きです♪ （そんなマドモアゼルに、ぜひ『鳥とワルツ』をお勧めさせて下さいまし）

・黄海中の妖魔を使令に～のくだりで思わず涙がこぼれました。（…こちらこそ、感涙でございます…）

・あんなに景麒に思われる陽子は果報者です。（むむ、管理人もそう思います…）

・冬があるから春が嬉しいのです。（奥深いご感想を… 精進いたさねば！）

・恋愛未満の優しい雰囲気に萌え萌えです。（さりげなく、大人なご感想です。マドモアゼル（笑））

・なんだかほっこり。（うふふ、こちらもほっこりなお言葉です（笑））

・麒麟が王を慕う思いに、心にしみこむような美しさを感じました。（ご感想、管理人の心にもしみ込みます…）

６位：『鬼火』１８票タイ

遠く『自由、夜』に木霊する、彼の跪き体質は、この辺りに端を発しているようです（笑）。何をおいても主の前に跪くのは、下僕の基本。麒麟としても作法に叶ったことと思われます。

６位：『耳に残るは君の歌声』１８票タイ

辛そうな主役二人をよそに、使令が温かいコメントを頂いた（笑）、『自由、夜』への前奏曲でした。

・ハンキョがまたいい味を出してると思います^^ （はい、どこか世慣れた班渠が大好きでして…（笑））

・毛並みスキーには堪りません。（むむ、ではクマ将軍などもいかがでしょう？） ←コメントはこちらかなーと思い、移動しておきました。間違ってたらごめんなさい！

９位：『日の名残り』１１票

充分です。予王はん、よう健闘しはりました…（涙）。

番外も番外『Notes』：

メールにて頂いた、仰天のご投票。…ばたり。思わずキーボードに突っ伏した管理人（笑）。勿体なくもかたじけなく、ここにこっそり加えさせて頂きました（笑）。

【　編集後記へ　】

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