アイルランド西部の街・スライゴーから数キロのところにある、キャロウモアの巨石群。何十キロもの草原の中に、多くの巨石遺跡が点在しています。
巨石遺跡は、その形状によってメンヒルやドルメンなどと分類されているのですが、これはドルメン。この美しいバランスをご覧下さい。無造作で加工も施していない石が、こんなに見事な均衡を保って数千年もそのままの姿で存在しているとは…！
このドルメン、本来は土で覆われた小山のような形をしていたらしく、内部の石室がむき出しになったのがこの姿だそうです。（でも多くの廃墟の例に漏れず、今の方が美しく見える…）
垂れ込めた灰色の空の下、こうした巨石が無数にあって、ホテルのおじさんが貸してくれた自転車で夢中になって見て回りました。個人の敷地内にあるものも多く、幾つかは声をかけてじっくりと見せてもらったのですが、すべて国の指定を受けたナショナル・トラストになっていました。
「こんなものが自分ちにあるってどんな気分ですか？」
と興味深々で尋ねたところ、
「うちの牛たちにとってはいいトイレみたいだね（笑）」

ほんとだ…！！（←こんもりした小山を発見）