◆ 参加までの経緯 ◆

　前回初めてイベントに参加したのが、６月のComic City 東京。山水の箱庭・旭葉ヨウ香さまと合同スペースでの参加だったのですが、実はあのときすでに、ヨウ香さまの胸には次回の野望が芽生えていらしたのでございます。
　「来年１月に、東京でオンリー・イベントがあるんですって！」
　……オンリー・イベント？　
　それは会員制クラブか何かのパーティか？と首を傾げる麒麟に、ヨウ香さまは厳かに仰いました。
　「小野不由美作品の関連サークルが一同に会するイベントです。今日はその申込書も配布されているらしいから、絶対に手に入れなくっちゃ♪」

　……ここに勅命は下れり。かくて初参加にして、次回への道は広々と開かれたのでございます。

　こうしてナチュラルに（笑）再びのご一緒参加が決定。そういうことなら！と今度は完全な合同サークルとして参加することにいたしました。それが先日お披露目した『景陽双花』なのでございます。
　ともに景陽サイトである「山水の箱庭」＆「天山慶路」のイベント参加時の名称。管理人二人に、能吏Ｋちゃんを加えた３名を指しております。
（「ちょっと待った！何故そこにわたしが入る？！」と、ここを読んでおそらく声をあげたであろうＫちゃん。その想定内の反論には、謹んで耳を塞がせて下さい。…シルヴプレ）
　

◆ 開場準備 ◆

　ヨウ香さま＆助っ人Ｋちゃんとの待ち合わせは、ＪＲ浅草橋駅改札です。
　Ｋちゃんには前回もお手伝い頂き、ヨウ香さまとはその後大阪でもお逢いした深い仲（笑）。たとえノー携帯派同士でも、すれ違いの心配はありません。
　「きっと同じ場所へ行かれるんだろうな…」とお見受けする、大きな荷物をお持ちのマドモアゼル方に混じり、やがてヨウ香さまとＫちゃんの姿が。喜びの再会をはたし、一路向かうは東京卸商センターでございます。

　前回のイベントは東京ビッグサイトという非常に大きな場所でしたが、今回はとってもアットホームな居心地のよい会場です。そして開場までまだ１時間の時点で、入口にはすでに小さな行列が！
　せめて暖かい屋内であってよかった…と思いつつ、３Ｆのホールに向かいました。
　『景陽双花』のスペースは、入口を入ってすぐ右の端っこ。「おお、ちゃんと荷物も届いている♪」と喜びつつテーブルを見ますと、そこには赤い薔薇のプリザーブド・フラワーが…！
　なかばうろたえつつカードを開くと、お仕事で来場叶わなくなった芥瑚・めぐみさまのメッセージ。本当に嬉しいサプライズ、愛の名代でございました（涙）。
　サプライズをお送り下さった芥瑚にはもうお一方、杏さまがいらっしゃいます。イベントを控えた週末の夜、「会場での燃料補給を」と、おいしいものがぎっしり詰まった箱をお送り下さったのでした…。
　優しいお心遣いをお寄せ下さったお二方。謝辞に先立ちまして、心からお礼を申し上げます。
　

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　それからまずはダンボールを開封し、着々とブース準備の開始です。
　「能吏」の字は伊達に非ず。Ｋちゃんは今回も優れた事務能力を発揮して、見やすい配置でさくさくと本を並べて下さいます。そして今回、ヨウ香さまも負けてはいらっしゃいません。お客さま用・会計用と、２種類の価格一覧表をご用意下さり、テーブルクロスから額縁まで取り揃えるお手際。…お見事でございます。

　そんな中、麒麟は何をしていたかと申しますと……
　新刊『恋文』を指さして、「通算３冊目にして、初めて指定なしの本を作りました」
　と力説し、お二人に「ぷっ」と笑って頂きました。

　　　　…なんだかとっても満ち足りた気分です 。…恍惚。（←阿呆が一匹ここにおります、青将軍！）
　

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　そうしてあっというまに開場の午前１１時。すでに入口の傍には長い列に並んだ方々が、入場を待っておいでです。開場のアナウンスとともに、ぱあっと花が開くようにホール全体が華やぎ……

　……かくてその後の数時間。冒頭で申し上げましたとおり、麒麟は終始酔っ払っておりました。
　イベント会場へお運び下さった方々。お声をかけて下さり、お名前を名乗って下さり、お差し入れまで下さったすべての皆さまに深い感謝を込めて、次回のレポート第二部では、謹んで謝辞をお届けしたく存じます。

　（ここでまずはしずしずと、御前退出の失礼を……）