１位：　切ないシリアス系

　天山書庫内の大まかな傾向を見るに、まずは安堵の順位と言える…だろうか…。（←やや心もとない推測ではある）
　Ｑ１の『考察型芥瑚』に集約されたコメントからも、景陽という組み合わせには「緊張」や「障壁」が伴うことが判明している。故に展開するその先にシリアスが待つ、という結論は、至極自然な成り行きと思われる 。……が、しかし。
　２位に数票差で『ほのぼの』が迫っている事実もまた、看過できないのであった…。
　

◆やっぱり基本。
・　基本はやっぱり切ない系かと。でも頑張り屋の二人にはたまにはほのぼのして欲しいし、ぎこちなくも初々しい恋愛も捨てがたい。
・　切なさをなくして慶主従は語れないのです（涙）。（はちみつさま）
・　麒麟の本能が求める王の存在を、同じく麒麟の理性で一定の距離を保って押し止めようとする景麒が時に痛々しい。相反する感情が鬩ぎ合う中、本能が勝れば切なく、理性が勝ればじれったい。（杏さま）
・　これだけ障害が大きいのも珍しいのではと思われますので。すみません、私はただの鬼畜です。
・　甲乙付け難いのですが、人の心の複雑な在り様が描かれている…ということではこちらかと。
・　読み進む間ずうっと、きりきりと締め付けられるような切なさ…好き…です。（危ない？）

◆ ……（思わず落涙）。
・　主従の恋が禁忌となる慶国、その現実から目を逸らさない暁子さまの物語が好きです。
・　お互いの想いはとても熱いのに、それを秘めた切なさに身悶えします。『自由、夜』の連作など、涙しながら読ませていただきました。
・　景陽と一口にいえど、きちんと描かれたそれぞれの愛。向き合おうとすれ違おうと、切なくならないわけがないのでありました。

◆鋭意検討いたしましょう！
・　景麒と陽子は二人揃って真面目で頑固なところが魅力なので、難関を用意していただけると、乗り越える過程に私の心は震えます。
・　暁子さまの一文に、時折胸を不意打ちされることがあります。シリアスで思わず歯噛みしてしまうような景陽をば！
　

２位：　ほのぼの＆スウィート

　この項目こそは、最も分類の難しいものだった。以下に頂いた多様なコメントにも、それが伺える。糖度１５０％を『スウィート』と定義なさる芥瑚あり、時折仄かに漂う温かさを『ほのぼの』と見なす芥瑚あり。そして天山に最も欠け落ちている要素が、「ほのぼの」に必須なロマンとリリシズムであってみれば、今のところはひとつ現状維持でお見逃しを…と、有司議一同嘆息するものである。
　

◆「…怖い。でも見たい」
・　…こわいもの見たさで。いや、だってあの、原作を読むとですね…。（以下エンドレス）
・　どちらかが高熱かなんか出してボーッとした状態じゃないと、あり得なさそうな状況です（笑）。
・　たまにはやきもち妬きの陽子さんも拝見してみたいですｖ
・　脳みそをギリギリ沸騰まで沸かして書き上げてくださいまし。

◆優しい希望的観測。
・　廉主従のように、とはいいませんから、少々あちら様を見習って肩の力を抜いてほしいなあ、と思います。
・　２人の性格上ほのぼのにはなりにくいと思うけど、愛ある主従関係を保って下されば、国は滅びないと思うんです。
・　例えるならお釈迦様と孫悟空。どっちがどっちなんて知れたこと。陽子の掌で転がされる景麒…　溜息吐きつつ幸せなんです。（杏さま）

◆締め括りはビター&スウィートに。
・　幾粒か、誰人かの涙の溶けた、深い喜びの海をお二人でしっぽりとっぷり泳いでいただきたい。投票項目に悩みつつ…スイートへ。
　

３位：　ぎこちない恋愛未満

　これもまた、Ｑ１の『考察型芥瑚』コメントを拝読するに、至極納得の行くカテゴリーである。
　見守る女怪をはらはらさせる、目の離せないもどかしさ。景陽への愛の一因となっている要素が、以下にお寄せ頂いたコメントからも十二分に推察できる。
　

・　ぎこちない、これほど景陽に相応しいキーワードはないかと。不器用カップルに回りの野次馬、いえファンがやきもき。
・　互いに想いあっているけれど恋愛まではいかない、不器用な二人が好きです。
・　あくまでも原作重視で行くのならば、何ともじれったい関係がお似合いなのでは、と。
・　こちらの作品の、信頼と情愛を湛えた二人が大好きです。
　

４位：　何かを突き抜けたギャグ

　……しばし待たれよ芥瑚方。

　何が想定外と言っても、この項目をリクエストという形で選択された芥瑚方がいらしたという事実以上に想定外だったものはない。有司議としては「芥瑚魂の出来心」として受け流したいと 、遠い目で願うものである。この票に込められた意図を計りかねていたところ、とある芥瑚から、

「最初見た時はあり得ないと思ったのに、票が入るにつれて？となり、そういえば“恋文�V”や“Smoke”では笑い転げたっけ。うーむ、もしやこれって、あり？　ならば、「何かを突き抜けた先」はどこに行き着くのか 。『あちら方面』の着地が決まった今、次に知りたいのはこれだ！」　（芥瑚Ｍの青鳥より引用）

　と解説を頂き、ほんの少しだけ納得が行った次第である。「違うの。わたしはほんとにぶっ飛んだギャグを希望してるのよ！」となおも仰る芥瑚方。
　……裏サロンにてお膝とお膝を突き合わせ、芥瑚の心得について今一度お話を伺いましょう。（にっこり）
　

◆意味深な微笑。
・　景麒と陽子がいきいきしていれば、実は全部ＯＫだったりするのです（笑）。
・　ぶっ壊れた台輔に振り回される、陽子たち金波宮の面々など拝見いたしたく。最後には元に戻っていただかないと困りますが（汗）。

◆ …以下の芥瑚方。裏サロンまでお越しあれ。
・　読んでみたい〜！！（じだばだ）　天山侯のギャグ景陽！！　さぞ上品で機知に富んだギャグに違いないと思われます。（美琴さま）
・　どちら方向に突き抜ければよろしいか？　と問われると困りまするが…　受け止める用意は既に万端。（ふっっ）
・　突き抜けた先は何処？　いえ、既に夫婦漫才でギャグ（失礼）を拝見している気がするのは、私だけでしょうか。乞う再演！！
・　サロンに立ち込める「暁子さま突き抜けギャグ才覚」を、作品でぜひｖ拝見しとうございまする。（ほほ）
・　手ぐすね引いてお待ちしてます。是非読みたいです。
・　単に「ギャグ」ではなく「何かを突き抜けた」と形容した暁子さまに一票。ほんまに突き抜けそうなんで期待してます（笑）。（はちみつさま）
・　熱い芥瑚方の期待を背負い、暁子さまも無碍にはなさらぬ筈。斯くなる上は天帝の御座す玉京まで突き抜けてみては如何でしょう。
　

５位：　あくまで主従・恋愛なし

　この項目は当初、「うちの台輔はあくまで清らか。恋愛なんてとんでもございません！（怒）」という女怪の憤怒を予期して設けられたものだった。……が、しかし。
　以下にお寄せ頂いたコメントを拝見するに、芥瑚の心情に恋愛否定は伺えず、むしろしっかりとした主従の絆を礎として、よりよい関係の発展を望む……という非常に深い愛の一端が垣間見えた。
　景陽へ寄せる愛。その多様性を痛感する、印象深いカテゴリーである。
　

・　と、思っている主従。周囲は｢どの口がそんな事を言うのか」と、溜め息。みたいな激ニブな二人。…コメディ？
・　本人達は無意識。周囲のみきりきりまいが希望です。とくに、冷静に巻き込まれていく浩瀚様が見たいです。
・　原作はどう読んでも恋愛の入り込む様子がない。きっと、からあ（カラー？）の変化とともにそうした感情もなくなるのでは？　（「少なくとも天山においては有り得ぬことだと、有司議では一致いたしました」 by 慶国冢宰）

・　喪失の痛みから、陽子の存在によりそれを自身の一つの経験として受け止めていく過程で、ほんの初期の台輔の心情とは…。
・　硬い信頼関係以上…恋愛とは違うけど、お互いなくてはならぬ存在でまさに相互の存在なくして生きられない、そんな二人も好きです。
・　どんな関係になろうと、何があろうとも強い主従関係があれば乗り越えていかれるのでは、と思いますので。
　

６位：　その他
　

・　どんな景陽でも結構！　台輔が美しく、お健やかであらせられること、それだけが私の願いでございます。（…うっ…（涙）。もしかすると貴女さまは、本家家元芥瑚でいらっしゃいますか？？）
・　嫉妬の嵐吹き荒ぶ景麒とか、独占欲丸出しの景麒とか（笑）。ダメ…でしょうか？（裏サロンへのお呼び出し状をご用意してございますよ、Ａさま。（にっこり））
・　台輔が自分自身を生き物（なまもの？）と自覚してゆく姿が観たい。　（ひとつの作品で、というよりも、全作品を通して少しずつ…現在進行形でございます）

・　暁子様の書かれたものなら、台輔がお幸せなら、もうそれでいいのです…。　（お名指しでプロポーズ申し上げたい、と心から思います（涙））
・　あるはずなのに何故かない、幻の７つめの項目の代わりにこちらを。天山公の煩悩の行き着く先までご一緒したいというのは私だけ？　（後悔しない、と仰るなら…どうぞこれなるエンゲージ・リングをお取り下さいませ！）
・　どこまでも自由に…と申し上げればどの方向に進まれるのか、気になったもので。（火に油を注ぐような、そんなスウィートでラブリーなことを仰るのですね…（←恍惚のセルフ・ハリセン））

・　「愛に成就の二文字無し」のお言葉を信じて、これまでとは違った傾向の景陽を楽しみにしております。（がらりと違ったものというよりも、この多様な要素を持った組み合わせを、さまざまな角度から描いていくことができたら、本当に幸せだと思うのです…）