虚海に曰く、「すこやかな身体にすこやかな煩悩は宿る」。
　ゴールデンでゴージャスな連休を前に、斎戒沐浴を終えた煩悩は、再びわが手に戻って参りました。

　……療養明けの小説更新が、こんなにも嬉しいものだとは…！！（涙）

　ごきげん麗しゅう、文字通りの愛するマドモアゼル方。
　本日はまず、何をさておいても小説更新のお届けでございます。５４万打リクエストでご注文を賜ったのは、『回帰熱』。その第一章を携えて、しずしずと虚海を渡って参りました。
　注意書きつきのブツではございますが、「ふっ。何を今さら」と仰るマドモアゼル方。そして療養その他を間に挟みながらも、快くお待ち下さったご注文主に、謹んでお捧げいたします。
　久しぶりの更新、どうかお楽しみ頂けますように…。


　カレンダーにはちょっとだけ足りないのですが、麒麟も無事休暇に入れそうです。この春には恒例の放浪が望めない分だけ（涙）、心置きなく跳ね回ってでんぐり返って、自由な時間を満喫する予定です。
　その合間には、溜まっていた書きかけストックにも手を入れて、片っ端から仕上げていきたい…！

　とこのように、麒麟心と煩悩が疼くＧＷ。もれなく愛機ハンキョをお供につれて、こちら雑記にも頻度を上げて参上する予定です。
　「今日から十日間、まるまるお休みよ♪」と仰るラッキーな方々にも、「それどころじゃなくってよ」と嘆息なさった方々にも、虚海の片隅から小さな休息をお届けできれば、とても幸せです。
　すべてのマドモアゼル方。どうか良い休暇をお過ごし下さいますように。
　そしてまたすぐに虚海を渡ってお目にかかれることを、心から楽しみにしておりますね♪

　

　ごきげん麗しゅう、愛するマドモアゼル方！

　…と勢いよくご挨拶の後に、もじもじとお礼を申し上げたいのは、実は昨日がわたくしめの誕生日だったのでして、何も触れなかったにもかかわらず、多くの方々から思いがけずさまざまな形でお祝いを頂いたからなのでした…。（←もう大照れ）
　３６５日の中の、たった一日を覚えて下さっていたマドモアゼル方。本当に嬉しいサプライズ、モニターのこちら側から深々とお礼を申し上げます。また、過去の雑記をさかのぼって気づいて下さった方や、まるでその日に合わせたかのように初めての青鳥をお贈り下さった方々もいらして、心から幸福な誕生日になりました。

　そして「最近天山に来たのよ♪」と初めての青鳥を頂くようなとき、いつもしみじみと思わずにはいられないのですが、モニターのこちら側では分からないけれど、気づかぬ内に、もしかしたら今この瞬間にも、初めてのご縁を頂いているかも知れず、それは広い電子の虚海での奇跡的な確率と出逢いであり、何かをきっかけにご挨拶が叶うということは、さらに奇跡的なことなんだ…！と。
　この週末には、こうしたことを改めて思い返して、「嬉しいんだなー、こういうのって…」ともじもじしていたのでございました（照）。
　誕生日をきっかけに、ご縁を頂いているすべての方々に、改めて深い感謝をお送り申し上げたく存じます。


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　そして本日はＧＷを前に、新しいトップ写真のお届けを。
　大聖堂で名高い、中世フランスの街シャルトル。古風な趣が色濃く残る街並みを散策していたとき、ふと目にした小さな通りの風景です。
　首都パリから準特急で約一時間、ボース平原に広がる麦畑の向こうに、やがて一つだけ突出した何かの輪郭が。どうやら教会らしい…と気づく頃には、すでに列車はシャルトル駅に到着しています。
　この大聖堂を有名にしているのは、左右で異なる形式の尖塔を持つ建物自体の美しさもさることながら、教会内のステンドグラスです。「シャルトル・ブルー」と呼ばれる独特の青は、他に例を見ないほどの色合いだと言われ、実際に目にした薔薇窓も、本当に忘れられないような美しさでした。
　また、教会に司祭の方がいらっしゃる時間には、「この人のために祈ってほしい」と名前を告げると、祭壇での祈祷の際に、祈りの中でその人の幸いを願ってもらうことができ、（わたしもそうですが、カトリックでなくてもまったく大丈夫）、ちょうど病気が判明したばかりの父の名を告げて、聖母像の前に跪いた記憶があります。
　心にかける人がおありのマドモアゼル方。シャルトルにおでかけの際の小さな情報代わりに…。

　そしてシャルトルは大聖堂ばかりでなく、その裏手に広がる街並みがとても美しい場所です。
　教会の裏庭を抜けて、斜面の階段を下ると、小さな川が流れていて、その両脇には中世の面影を残した静かな街並みが続いています。石畳の道を上がったり下がったり、ときどき休んで珈琲を飲んだり、ぼーっと座ってなだらかな平野の風景を眺めて見たり、散策を楽しむには最適の場所でした。
　この写真の風景も、そのときに偶然行き当たった場所です。何の変哲もないけれど、なんとなく好きだな…とシャッターを切った後もぼんやりしていたところ、階段の上から一匹の猫が降りてきて、ゆうゆうと目の前を横切っていきました。
　この街並みそっくりの、金茶色の大きな猫でした。

　そして本日はもうひとつ。サイト上のフォームからメールをお送り頂いた際には、「ありがとうございました♪」という頁が出るのですが、そちらに新しく、シャルトル大聖堂の正面写真を飾って参りました。
　マドモアゼル方。何か御用がおありの際には、お気軽に青鳥をお送り頂き、左右で異なる尖塔を持つ大聖堂の風景を、どうぞご覧下さいますように…。

　そして最後に、週末に青鳥をお送り下さったマドモアゼル方。
　到着速報を下さった方々へのお返事は、すでにサロンにお届けしております。どうぞお手にとってご覧下さいましね♪　また、青鳥を下さった方々にも、後ほどまもなくお返事青鳥をサロンにお送りいたします。どうかもう少々お待ち下さいますように…。

　それでは、愛するマドモアゼル方。（と申し上げるたびに、初めて天山にお越しになって雑記をご覧になった方は、この素っ頓狂な呼びかけに、さぞ仰天されているのではないかと案じずにはいられない…（泣き笑い））
　この週末からは、念願の大型連休（！）でございます。
　今週を無事に乗り越え、もう怪我などせず、そしてＲ指定と煩悩を力の限り抑制しつつ（←これがいちばん大事なのでした）、いつものように金曜夜、元気にお逢いできることを心から楽しみにしておりますね♪

　

　顔の絆創膏があらかた取れたのと引き換えに、今週は文字通り休養に務めた一週間でございました。
　このところさすがに疲れていたらしく、「それじゃ使い物にならないので少し休みたまえ」と、珍しくも蓬莱オフィスのボスからお達しがあり（笑）、そういえば今年に入ってから蓬莱でも虚海でも忙しかったっけ…とお言葉に甘えて寝込んでおりました。
　けれどいちばん身に堪えたハリセンは、「怪我なんてしてる暇があったらとっとと休みなはれ（怒）」というマドモアゼル方の青鳥なのでして、これが最大の弱点という辺りに、自らの麒麟体質を痛感した数日間でもございました…。しみじみ。
　体調もほぼ回復し、リアルの集いの準備もスタートしましたので、来週からまた小説更新に戻れそうです。
　ひゃっほう♪

　……と、ここで一発快哉を叫びたいところなのですが。
　その前に、懺悔しなくてはならないことができました。

　愛するマドモアゼル方。予告をさし上げた『回帰熱』、現在Ｒ１３になっている指定レベルを、一段階上げてＲ１６にしてもよろしゅうございましょうか…？（冷や汗）

　こちらは休養の合間にも少しずつ、いそいそと手を入れていたのですが、細部を詰めていくうちに、次第にそこはかとない酸素不足に襲われ、
　「この息苦しさは何…？　あわわ、もしかしてとうとう煩悩に見放されてしまったのか？！」
　と慌てて西王母にお伺いを立てたところ、これはＲ指定数値の目測違いによるものであり、枷を取っ払って暴走することにより、すみやかに解消されるであろう、というご託宣を賜りました。

　つまり、「煩悩とケダモノは放し飼いにするがよろし」ということでございます。


　……これまで数々の阿呆っぷりをご披露して参りましたが、今回ばかりはセルフハリセンを振るう気力もなく（涙）、ひたすらうなだれてご報告申し上げる次第でございます。
　愛するマドモアゼル方。麒麟はもう少し節制ということを学び、自らと煩悩を高く持さんがため、滝に打たれてこようと思います。

　青鳥を下さった芥瑚方。リアルの集いに関してのお返事青鳥は専用サロンに、そして到着速報などのお便り返信は通常サロンへ、それぞれこの週末にお送りいたしますね。どうぞお手に取ってご覧下さいますよう…。
　そして津々浦々にお住まいの、すべてのマドモアゼル方。
　今週末もどうぞ、よい休日をお過ごし下さいますよう、心からのご挨拶をお送り申し上げますね。ＸＸＸ。

　

　 絆創膏を貼りつけた顔で人に会うと、確実と言っていいほど「どうしたのそれ？！」というご下問を頂くので、「ちょっと乱闘騒ぎを起こしまして…（照）」と答えることにしていたのですが、
　　「…ああ、なるほど…」と深い納得が返ってくる確率が６割を超えている。
　という事実に気づき、切なくやるせない今日この頃でございます。

　週明けにもごきげん麗しゅう、愛するマドモアゼル方！
　まずはリアルの集いに関する青鳥を下さった芥瑚方へ。お返事青鳥＆現在の参加状況などは、先日お知らせした専用サロンからさし上げております。どうぞお時間のあるときに、そちらをご覧下さいますよう…。
　そして遠方から進行をご覧下さるマドモアゼル方。上記の専用サロンは、宴の一週間ほど前にトップ頁から連結予定でございます。ご参加の意志をお寄せ頂きながらも諸事情に阻まれてしまわれた芥瑚方、そして参加はできないけれど一言いわせてね、と仰るマドモアゼル方。
　連結の暁には、どうぞそちらを自由なご歓談用にお使い下さいましね♪


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　前回の雑記でジャムについてお話を、と申し上げつつも、もしかしたらイチゴの季節は終わっちゃってるのでは…！と八百屋の店先を覗いて見たところ、まだ大丈夫みたいでした。（ほっ）
　ジャムと申しましても、麒麟はいわゆる左党。甘みと色気は控えめな方が好ましい…という嗜好により（？）、今回作ったのは砂糖煮、プリザーブでございます。

・　材料：　砂糖は果実の１０−２５％をお好みの量で。今回はイチゴ１kgでしたので、砂糖は１００gから２５０g
　　　　　　が目安でございます。
・　作り方：　
　　　１）　鍋にイチゴを入れ、砂糖をまぶして１時間ほど放置。
　　　２）　すると水分が出て参りますので、そのまま弱火にかけます。イチゴに熱が通って膨らんだところで、
　　　　　　いったん果実だけを取り出します。
　　　３）　残ったジュースを弱火で煮詰め、半量程度になったところで、イチゴを再度加えて加熱。終了。

　…と、非常に簡単なプロセスなのでした（笑）。
　この方法だと、ジャムとは違って果実の色や形がそのまま綺麗に残りますので、ヨーグルトに添えてもよし、パンケーキにかけてもよし、アイスクリームに乗せてもよし…という大変便利なブツになります。
　見た目が非常に美しく、果実の香りも損なわずに済むので、イチゴのみならず、ベリー類でしたらほぼすべての果実に応用が可能です。
　砂糖が少ない分、長期の保存が利きませんので、大量に作った場合は小分けにして冷凍しておけばＯＫ！という訳でして、現在わが冷凍庫には赤い包みが整然と並んでいるのでございます（笑）。

　たまっていた砂糖も消費できて、料理欲もほどよく満たされた…と思っていたこの週末、近所のおじさまから庭に実ったという夏ミカンを頂きました。
　「ものすごく酸っぱいから、よかったら砂糖漬にでもするといいよ！」（＠満面の笑顔）

　――またですかい、青将軍。

　柑橘類の皮は苦味を抜くのが難しいんだよ、とほほ…と頭を抱えつつキッチンに立ち、砂糖が足りないことに気づいて買いに走った挙句、今度はマーマレードを作る羽目になりました。
　そもそも、ヨーグルトの砂糖パックを消費するのが目的だったはずなのに。

　きっちり瓶詰めされた金色のマーマレード＠５瓶分を横目で眺めながら、何だかものすごく本末転倒な気分覚える、花冷えの夜なのでございました……。

　

　つつがなく一週間を追え、本日も優雅に虚海をお渡りでいらっしゃいますか、マドモアゼル方？
　先日は顔の負傷につき、本当にたくさんのお気遣いを頂いたことに、まずは心からお礼を申し上げます。
　青鳥やお書き込みを頂くたびに、申し訳なさでいっぱいになり、モニターにすら顔向けできないほどしょぼくれていたのですが、おかげさまにて怪我の方は無事に回復中でございます。
　少しずつ腫れや痛みも引いてきて、本日はお医者さまから、「このまま傷が治まったら、跡が残らないようにケアを始めましょう」と仮ＯＫを頂きました。
　何しろ顔のことだからね、何か質問はある？と聞かれ、「じゃあ、もう長風呂してもいいですか？」と勢い込んで訊ねたところ、「言いたいことはそれだけかこら」という呆れ顔が返ってきました。

　　…腫れが引くまでシャワーだけ、というのが、お風呂好きにとってはいちばん辛かったのです…（涙）。

　という次第でして、愛するマドモアゼル方。
　この快調な回復ぶりは、頂いた温かいお気遣いの賜物に他ならず、今もモニターのこちらから深々と頭を下げております。こういうときには照れるべきではなく、素直に心からお礼を申し上げさせて下さい。
　本当に、心から嬉しかったです。
　この週末には、頂いた青鳥へのご返信を、サロンにお送りいたしますので、どうぞご自分宛の一羽をお手に捕らえて下さいますよう…。


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　そして本日金曜夜、つい先ほど、『リアル芥瑚の集い・初夏の宴』のご案内青鳥を、ご参加予定の方々にお送りいたしました。
　万が一、「え？参加を表明したのに、まだ届いてないわよ！」と仰る芥瑚がいらっしゃいましたら、お手数ですがお知らせ下さいませ。大至急の速達青鳥で、詳細をお届けいたしまする。

　先日申し上げましたように、現在トップから連結中のご案内状は、今月末を目安にしずしずと引き下げる予定です。「…駆け込みで参加しちゃおうかしら…」とお思いになったマドモアゼル。
　正面扉の脇にて、エスコート役の麒麟（笑）がお待ちしております。どうぞお気軽に青鳥をお送り下さいませ。

　

　……心ならずも療養中につき、小説更新が叶わない分、本日の雑記は長うございます。

　マドモアゼル方。以前にも一度、雑記でちらりと登場した遠縁の娘御がおりまして、何を間違ってか麒麟を心の姉と仰ぎ、ご両親と衝突して家出した際には、逗留先にわが蓬莱の堂室を選んだ…という、いささか先行きが案じられる子なのですが（涙）、先日、彼女から電話が参りました。
　芳紀１６歳という時期特有の、漠然とした、けれど決して他者が笑い流すべきではない悩みを抱えているらしく、 つれづれに打ち明け話をした挙句、彼女は真剣な口調でこう申しました。
　「暁子お姉ちゃんは、何か特別に大事にしている言葉ってある？」

　……ありますとも、ダーリン。
　
　どんな言語であっても、それは、『にもかかわらず』、という接続詞です。
　前に否定形を伴うとき、この接続詞はそこに含まれたマイナス要素を根底から覆し、後に肯定形を導き出す力を持っています。
　たとえば、「禁忌であるにもかかわらず」、「悲しみや苦痛にもかかわらず」 と、負の言葉を前置した文章の後には、非常に高い確率でもって、ひとすじの光を想起させる肯定表現が続くのではないでしょうか。
　翻って、前に肯定形を伴うとき、この接続詞は光の裏側に隠された負の面を引き出します。
　「満たされていたにもかかわらず」、「幸福であったにもかかわらず」と前置きされたものが、一転して仄暗いものに続くとき、そこには一筋縄ではいかないドラマ性とも呼ぶべきものが垣間見える気がいたします。
　嗚呼、この二面性。相反する二つの要素を、ある種のねじれた力で結び合わせる、この力技。
　ここに惹かれずして、何のための煩悩であるか…！

　と、局所をぼかしつつ熱を込めて語ったところ、
　「…ええと、今はまだよく分からないけど、大人になったら分かるかも知れない…」
　と、当惑しつつも精一杯の、実にけなげな答えが返ってきました。

　…ううん、謝らないでね、Ｅちゃん。
　これは暁子お姉ちゃんが悪いんだから、気にしちゃだめです。
　途中から話が濃厚に景陽っぽくなっちゃったことには、自分でも気づいていたのです。

　…こほん（照）。


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　今夜は何だか風が強く、今も窓の外がざわざわしています。
　愛するマドモアゼル方、どうぞ今週末もよい休日をお過ごし下さいますように。
　そして先日、ジャムのお話をさし上げたところ、「どんなのを作ったの？」と幾つかのお尋ね青鳥を頂きましたので、この週末辺りに時間を見つけて、再びこちらでお目にかかりたく存じます。

　……堰き止められた煩悩は、あたかも治りかけの傷が疼くが如く。
　こうなったら少しでも早く回復して、心ゆくまで煩悩シアターに耽るべく、引き続き療養に努めて参りますね。
　それではしばしのごきげんようでございます、マドモアゼル方！

　

　今日も元気良く虚海を渡ってご挨拶！…のはずが、時ならぬ負傷届けをぶらさげて、御前に参上するはめになってしまいました。ごきげん麗しゅう、愛するマドモアゼル方。
　麒麟はこの週末、顔というあるまじき箇所に深手を負ってしまいました。

　場所が場所だけに、痛み以上に腫れっぷりが素晴らしく、鏡を見るたびに「…あんた誰？」と思わず噴き出さずにはいられない今現在でございます。
　一夜明けた本日、にわかに腫れ上がった顔を抱えて医者に行ったのですが、仰天する先生を前にした麒麟の第一声は、
　「あのう、この腫れっぷり、５月１９日までには何とかなるでしょうか？」
　という阿呆かつ真摯な質問でした。

　……さようでございます、マドモアゼル方。
　来たる吉日、５月１９日（土）は、『リアル芥瑚の集い・初夏の宴』の催される日。
　顔に傷跡が残っても大して気にはしませんが、ラグビー・ボールのように膨れ上がった顔のままではさすがにまずい。いや、まずいというより、マドモアゼル方が失神してしまわれるかもしれない。

　という事情により、それなりに切羽詰った質問だったのですが、先生は早くも手を動かしながらきっぱりと、
　「何とかならないようではこちらも困ります」
　と言い切られ、プロフェッショナルの矜持が目に眩しかった一日でございました…。


　という次第でして、マドモアゼル方。
　腫れと痛みが治まるまで、数日の療養が予想されまして、故に本日Novel頁に予告編をお出しした連載の開始は、場合によっては一週間遅れてしまうかもしれない…と、しょんぼり申し上げる次第でございます。

　そして上記でも触れた『リアル芥瑚の集い』ですが、こちらもすでに幾つものご参加表明を頂いております。
（すごく嬉しいです、芥瑚方…！）
　トップ頁のご招待状は、４月末当たりにしずしずと引き下げる予定です。「そ、それじゃ、やっぱり行っちゃおうかしら…？」とお思いになられたマドモアゼル方。
　ささ、貴女の麒麟にお手をどうぞ。
　当日までには顔も回復している（はずの）麒麟が、エスコートの準備も万端に、駆け込みのご参加表明をお待ちしております。
　そしてすでに青鳥をお送り下さった芥瑚方。近日中にお知らせ青鳥＠第一便をお送りしますので、もう少々お待ち下さいましね♪


　今日は春の快晴かと思いきや、午後にはにわか雨が降り、今も窓の外では強めの雨音が聞こえます。
　気候の不安定な春ですが、マドモアゼル方もどうぞご自愛下さいますように…。
　そして最後になりましたが、先週後半に青鳥を下さった芥瑚方。サロンＢＢＳへとお返事青鳥をさし上げております。お手すきの折には、どうぞご自分宛ての一羽を手に取ってご覧下さいますように…。

　

　先日、いつもの八百屋さんに立ち寄った際、籠に山盛りのイチゴを見つけました。つやつやと小粒で、良く締まった露地物のイチゴです。
　これ２山くださーい、と指差すと、そんなにたくさんどうするんだい、とおじさまが不思議そうな顔をしたので、ヨーグルトの砂糖パックがたくさんあるので、イチゴを使ってジャムを作ろうと思うのです、と説明したところ、
　　「この小姐がそんな殊勝な真似をするとは驚いたねこりゃ」
　という、あからさまな驚きの表情が返ってきました。

　……この八百屋では青物だけでなく、雑記のネタまで売っているのかも知れない。しかも無料で。
　と、最近では思うようになってきました。


　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　　　◇


　今宵もごきげん麗しゅう、蓬莱芥瑚なマドモアゼル方。
　４月最初の週末にお届けするのは、『you are so beautiful』・その最終章でございます。
　……思えばクマ将軍と元公主が、最初にセットで登場したのが、『懐かしい木蔭』。景陽を除いては、他に何かを考えたことのなかった頃でしたから、降って湧いたような煩悩映像を書き留めながら、随分と驚いた記憶がございます。
　そして今、最終章のお届けとともに感じるこの気持ちを、喩えてみますならば……
　嫁いでゆく娘の後ろ姿を、物陰から涙を拭って見送る両親のような、とでも申しましょうか。

　主上と台輔の組み合わせでは一度も感じたことのないこれは、ひとえにクマ将軍のおおらかさによるものか、そういえばもう一人、拙宅におけるマドモアゼル鈴は、どこでどう道を踏み間違えてしまったものか……
　と、さまざまな感慨を（やや間違った方面に）誘われる春の宵でございます。
　久しぶりにお届けする小説更新、どうか今週末もお楽しみ頂けますように…。
　

　そして、到着速報＆青鳥を下さったマドモアゼル方。
　先日来、サロンＢＢＳへとお返事青鳥をお送りしております。お時間がおありの際には、どうぞカウンターまでお立ち寄りの上、ご自分宛の一羽をお手にとって下さいますよう。
　また、今週後半に頂いた青鳥にも、追ってサロンへご返信をお送り申し上げます。お返事青鳥ひしめく鳥の楽園のようになっておりますが（笑）、どうか過たず、送り主のマドモアゼルに届きますように…。

　それでは、すべての愛するマドモアゼル方。今週末も良い休日をお過ごし下さいましねー♪

　

　怒涛の３月を終え、ここらでひとつ骨休め……
　すればよいのに、こんなに美しい桜の季節になると、真新しい煩悩が疼き出すのは何故？

　とギネス片手に井の頭公園の桜を見上げ、しみじみと感じ入った四月の朔日。
　愛するマドモアゼル方、今宵もモニターの向こうで麗しくおすこやかでいらっしゃいましょうか？
　放置プレイだったクマ将軍とその彼女＠最終章にも、先ほどきっちり推敲という名の落とし前を入れ、「んじゃ、一日早いけど雑記も更新しちゃおっかな♪」といそいそ虚海を渡らずにはいられなかった自分を、つまりは物事に対する基本姿勢が助平にできてるんだな…と、徒然に分析する春の夜でございます。
　（ここで恥ずかしいと思うべきピュアな心は、とうに虚海の藻屑と消え去りました）
　

　さて、本日の話題は、今週末に最終章をお届けする中編・『you are so beautiful』、そのタイトルとなった美しいバラードでございます。
　「you are so beautiful」、作詞・作曲はビリー・プレストン。ソウル・ミュージックの名手にして、ビートルズとも親交が深かったお人と申しますから、少々昔に生まれた曲ということになりましょうか。
　静かなピアノを伴奏として、ゆったりと歌われるこの曲の特筆すべき点は、何と言ってもそのシンプルさ。
　一曲まるまる全部が、「君は美しい」というフレーズのくり返しだけという単純極まりない構成にも関わらず、聴く者の胸に切々と訴え、そして深い感動を誘わずにはおかない…というこのバラード。星の数ほどある愛の歌の中でも、「文字数：対象を口説き落とす効果」に換算すれば、比類なきコスト・パフォーマンスを誇るブツではありますまいか。

　さすがはソウル・ミュージック、あのＲ＆Ｂの母胎である…と感じ入るこの曲は、名曲ゆえにさまざまな歌手がカバーしているのですが、煩悩シアターＢＧＭに使用したのは、ポートレート（Portrait）というＲ＆Ｂのグループによる演奏です。
　先ほどアマゾンで検索したところ、残念ながら品切れの様子でしたが、他にもさまざまな歌手がＣＤに収めていると思いますので、ご興味がおありの方、機会がありましたらどうぞ♪なのでございます。


　……それにしても、でございます。マドモアゼル方。
　この「you are so beautiful」という題名、いつかこれで何かを書ければいいな…と水面下のタイトルリストに大事にしまっていたのですが、これをクマ将軍にかっさらわれようとは予想もしておりませんでした。
　思えば以前、同様に心に留めていた「沈める寺」というドビュッシーの題名も、同じくクマ将軍（とその彼女）にあえなくかっさらわれていきました。

　――台輔。うかうかしてると遅れを取りますがな（怒）。

　延王君、冢宰閣下…と、過去に局地的人気を博した方々は多かれど、煩悩シアター音楽部門における台輔の真のライバルは、実はクマ将軍なのではあるまいか。
　と徒然に分析をまとめ、拙宅の台輔にはいっそうの精進を求めようと心に誓う春の夜でございます。
　深々と伏礼。