暑さもようやく収まり始め、８月最後のご挨拶となりました。
　よい週末をお過ごしになられましたでしょうか、愛するマドモアゼル方？

　本日トップ頁にお届けするのは、シリア・パルミラ遺跡の風景。
　これまでの放浪の中で、最も心に残った国のひとつがシリアであり、幼い頃からいつか必ず行きたいと思い続けていた場所が、このパルミラです。

　首都ダマスカスから、長距離バスで約３時間。イラク国境もそう遠くはない場所に、パルミラはあります。
　紀元前からシルクロードの中継地、地中海とペルシャ湾を結ぶオアシス都市として栄え、「砂漠の薔薇」とも呼ばれ、３世紀頃に出現した女王ゼノビアの下で独立国家となり、最盛期を迎えます。
　ですが、領地拡大政策を進めたパルミラは、やがて軍人皇帝アウレリアヌス率いるローマ帝国と衝突、激しい戦いの末、一気に滅亡したと云います。

　この写真は、列柱路と呼ばれる遺跡の中心部で撮ったものです。奥に見える二つの岩山のうち、手前にはパルミラ貴族の墓所が立ち並び、奥の山頂にはシタデル（城）と呼ばれる砦が残っています。
　朝、まだ風が強くなり始める前、この薔薇色を帯びた石の列柱を見上げながら、まるで巨大な動物の白骨死体に囲まれてるみたいだ…と感じたこと、そして砂漠の空特有の、叩いたら音がしそうなほど硬く澄み切った青さを、今もくっきりと覚えています。

　パルミラを滅ぼしたローマ軍は、列柱の彼方に見える山の向こうから姿を現したと云います。
　豊かな地中海に面し、西はすでにブリテン島まで征服していた帝国が、どうしてはるばる海と砂漠を越えて、こんなところまで来たんだろう。そりゃ、交通の要所を抑えておきたいとか、それによって得られる経済的利益とか、いろいろと即物的な理由はあったと思うけど、でも人間って、物理的な欲望だけでは、こんな途方もないことはできないと思うんだよね……
　と、柱頭の端っこに座って空を仰ぎ、浪漫を込めてしみじみ述懐したところ、
　　「いや。それはまったくもって物理的な欲望のためだろう」
　と、相棒は即答いたしました。

　――石を投げてやろうかと思いました（怒）。

　ですが、再び戻ったダマスカスのバス・ターミナルで、「アンタルヤ」「トラブゾン」「イスタンブール」といった魅惑的な目的地におめめを釘付けにされた挙句、「オスマンの幻がわたしを呼んでいる！（ような気がする）」と暴れる麒麟を無言でなだめ、完璧な予定外だったトルコにまで足をのばしてくれた相棒には、今も心中深く感謝する次第です。（←どうか信じて下さい、相棒よ）


　…という次第でして、愛するマドモアゼル方。
　今も忘れられないこの風景をトップ写真として、謹んでお手元にお届けいたします。
　画像をクリックすると、原寸大の写真がご覧頂けます。例によってお気に召しましたら、ご自由なお持ち帰りをどうぞ！なのでございました。（にっこり）

　そして、到着速報＆青鳥を下さった芥瑚方。今週も順次サロンからお返事青鳥をお送りいたしますので、ご自分宛の一羽を、どうぞさっくり捕獲なさって下さいましねー♪
　

　それは今週半ばのこと。
　　「手許にある『短篇集／異形ノ恋』を、先日からわたしの祖母も読み始めています」
　と芥瑚のお一方から伺った麒麟は、その場で３秒ほど幽体離脱いたしました。

　……以前、御年数ヶ月の娘御に『水上の音楽』を読み聞かせている、と囁いた青鳥と合わせて鑑みますと、これは麒麟の知る限り、ご縁を頂いた年齢層の上下最端に当たられます。
　十二国記、ましてや二次創作もご存じではない（！）おばあさま。そして今では満一歳を迎えられた麒麟嬢。その後いかがお過ごしでいらっしゃいましょうか。
　無数の意味でかつてなく焦りつつも（汗）、こ、心からお礼を申し上げます…！（←もう遁甲もできない）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　◇

　一服してようやく正気を取り戻しましたので（笑）、現在進行中の連作について、少々ご説明などを…。
　サブタイトルが語るごとく、この連作は「麒麟」をめぐる物語。そして麒麟という生き物を考えるとき、その一生には特別な瞬間が３回やってくるのではないか…と思うのでございます。曰く：
　　　１）　麒麟としてのデビューに当たる最初の安闔日
　　　２）　天啓により王を発見→誓約の完了
　　　３）　（おそらくは失道によって）生を終える

　この３点を時間に逆行する形で辿ったのが、それぞれ、
　　　『鏡の中にある如く』（→３）　『黄金の翼に乗って』（→２）　『彼方の光』（→１）
　だったのでございました。

　そして、本日から連載開始の『目覚めよと呼ぶ声が聞こえ』は、連作の最終話に当たります。
　第一話『鏡の中に―』の終わりの部分から始まるこの作品は、一話ずつ異なるオムニバス形式で進行。泰麒捜索に関わった人々が入れ替わりながら登場し、そして最後には、連作全体をそこはかとなく締め括る形で終了するはず…でございます。

　――端的に申し上げれば、つまり構成フェチの煩悩的産物である、と。

　天山では初のご登場を願う方々も多くおいでになり（←すでに数えるのは諦めました（涙））、また主役二人も抜かりなく顔を出す予定。ラスト・ピースを嵌め終えるまで、お楽しみ頂ければとても嬉しく存じます。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　◇

　そして最後に、到着速報を下さったマドモアゼル方。サロンにお返事青鳥をお届けしておりますので、お手すきの折に、ご自分宛の一羽を捕獲なさって下さいましね♪　また、青鳥を下さった芥瑚方へも、追ってサロンにお返事青鳥をお送りします。こちらもどうぞ、捕獲のほどを…！
　それではマドモアゼル方。週明けには、新しいトップ写真とともにお目にかかりますねー♪
　

　厳しい残暑のせいか、一息でギネス缶を終えた挙句、電気ブランまで空っぽになりそうな月曜の夜。いかがお過ごしでいらっしゃいますか、芥瑚なマドモアゼル方？
　「いつになくジゴロ色が前面に出てたわねー」と水面下でハリセンを賜った（照）イベント・レポートも完結、夏の祭典を終えるまでは…！と控えていたＲ＆Ｂ＠禁断のＢＧＭもつつがなく煩悩シアターへと舞い戻り、こうなると無性に何かを書きたくなってくる熱帯夜。
　……とどのつまり、煩悩は本日もすこやかな模様です。もじもじ（照）。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　◇

　さて、まずは天山書房＆黄海配送センターからのお知らせでございます。
　お申し込み頂いている夏の新刊・その他、先週末に第一便・第二便を発送いたしました。週明けの本日、すでにお手元に届いた（！）旨のお知らせも頂き、とても嬉しく拝見しております。後ほどサロン＆青鳥でのお返事をさし上げたく、どうぞゆったりとお待ち下さいますように…。
　続く発送分も、郵便局から確認が届き次第、順次行って参ります。お申し込み下さった方々、もう少々お待ち下さいましね♪

　そして在庫の状況なども少々。『短篇集／異形ノ恋』につきましては、いざとなったら再販も視野に入れつつ（目測が狂い、本当にお恥ずかしい…（涙））まだ大丈夫でございます。『書簡集／恋文』はイベント後、再販分がやや少なくなって参りましたので、期を見て通販頁にご案内を出すことにいたしますね。
　通販やイベントでお求め下さった方々に、改めまして心からお礼を申し上げます。ご興味がお有りのマドモアゼル方、どうぞお気軽にご利用下さいますように…。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　◇

　夏の祭典参加のためか、はたまたアニメーション総集編・再放送の虚海効果か（！）、７月下旬以来、カウンターの回転が微熱を帯びている模様。（深々と伏礼をおひとつ）
　この夏は初めましての青鳥を頂くことが重なり、もしかしたら最近天山へお越し下さったマドモアゼル方もおいでなのではないか…と思い、もしそうであれば、小説と雑記の落差に愕然となさったのではないかと非常に案じられまして（涙）、ここに改めてご挨拶を申し上げに参りました。

　ここ数週間、もしくは数ヶ月の間に、初めて天山慶路へお越し下さった方々。謹んで初めましてのご挨拶を申し上げます。管理人（という名の煩悩麒麟）、暁子と申します。
　トップ頁のご案内にありますように、至ってシンプルでアバウトな当サイト。毎週金曜日更新の景陽小説が中心…ということは、すでにばればれかと存じますが（笑）、お好きなときにお好きな堂室で楽しんで頂ければ、とても嬉しゅうございます。
　…まったくの余談ながら、「（マドモアゼル方に笑顔で）命じられれば逆らえない」という麒麟体質の管理人、相互コミュニケーション好きの性癖とあいまって、企画好きのキリ番フェチでもございます。サロンという名のＢＢＳへのお立ち寄りも、メールという名の青鳥も、お気が向かれましたらお気軽にどうぞ♪なのでございます。
　広大な虚海の端で頂いたご縁、これからも末永いお付き合いを賜りますように…。

　……という次第でございまして、すべてのマドモアゼル方。
　９月に入って残暑もやや収まった頃、ちっちゃな企画をお届けしたく思うのですが、参戦のご準備をお願い申し上げてもよろしゅうございましょうか？（「ああ、出たわね…」という嘆息が聞こえるような…（照））
　例の投票ボードを使った気軽なひとポチ形式、お届けの際には、同じくお気軽にご参戦を賜りますよう…。


　そして最後になりましたが、本日はリンク頁に２件のお客さまをお迎えいたしました。
　愛するマドモアゼル方、どうぞ暑さにも負けずおすこやかに、虚海遊泳をお楽しみ下さいませ。
　黄海配送センターに再び立ち戻る準備をしつつ、またすぐにお目にかかりますねー♪
　

　はふー、今日もしっかり働いた……と虚海を渡り、ただ今ギネス缶を開けたところでございます。
　……んまい！（←すでに獣形）

　夏休みも終わってしまったと嘆くお声もちらほらと聞かれる、週半ばのご挨拶を申し上げます。
　まずは日曜に開始した通販へのお申し込み、心からお礼を申し上げます。いつもこんにちは♪の芥瑚方に加え、お久しぶりの方々、そして初めましてのマドモアゼル方もおいでになり、ああ、こういう喜びがあるから、本を作ってよかったと毎回思えるんだ……としみじみ俯かずにはいられません（照）。
　本日帰宅したポストには、すでにお振込み確認が届き始めており（！）、こちらも順次スムーズに発送予定でございます。どうぞもう少々お待ち下さいましね♪

　そして本日はもうひとつ、Library頁にイベント・レポート第一部を更新して参りました。
　今日から３回に分けて、順番にお届けする予定でございます。当日会場へお越し下さった芥瑚方にも、遠方で見守って下さった方々にも、ささやかながら当日の空気を味わって頂けますように……。

　それでは、愛するマドモアゼル方。また後ほどお逢いいたしますねー♪
　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　◆小さなお知らせ◆

　本のお申し込みなどでメール・フォームから青鳥を頂く際、ごくまれに、本当にごくまれーになのですが、混み合っている場合などに、送信がうまく行かないことがあるらしいのでございます。（黄海配送センターの不調法、まことに申し訳のないことでございます…（涙））
　本のお申し込みには、翌日までには必ずご返信をさし上げております。「なのにまだ青鳥が帰ってこないのよー」と仰るマドモアゼル方。お手数をおかけいたしますが、もう一度お送り頂けましょうか？
　どうぞよろしくお願い申し上げます。（深々と伏礼）
　

　ごきげん麗しゅう、マドモアゼル方。
　夏の祭典から一夜明け、まずは書房開店のために、さわやかに虚海を渡って参りました。（←昨夜は疲労ですっかり獣形に戻って寝そべっていたのに、何故か今朝は大変元気でございます（照））

　まずは本日、トップ頁の『通販のご案内』から、通販を開始いたしました。夏の新刊は『短篇集／異形ノ恋』、そして小冊子『音符から言葉へ』でございます。
　イベントでお求め下さった方々にはすでにご覧頂いたかと存じますが、『自由、夜』のビザンツ様式、『恋文』のアール・ヌーヴォー調に続き、今回の装丁はケルト寄りの中世写本風。それに合わせて本文内の章扉などにも、共通する装飾を施して参りました。
　そして挿画は、蓬莱の名画師・日さま。これまたすでにご覧になった芥瑚方もおいでのように、前回『恋文』とはまたタッチの異なる、文字通り「おめめが釘付け」、完璧な挿画の数々なのでございます。

　通販ご希望の方々、お気軽に通販頁から青鳥をお送り下さいませ。例によって蓬莱の知人にさりげなく手を回し、事前の準備（笑）を整えましたので、お待たせせずに発送可能と存じます。
　そしてほんの時折、ちょっぴり慌てた青鳥が「お名前・ご住所・希望書名＆冊数」の必須事項を取り落として飛来することがあるのですが、いえ、焦られる必要はございませんとも！
　どうぞゆっくりご確認の上、黄海配送センターまでおいで下さいますように…。

　そして、イベント前夜・事後に早くも青鳥を下さった芥瑚方。
　今夜、夜も更けた辺りにサロンから、お返事青鳥をお送り申し上げます。どうぞカウンターにお立ち寄りの上、ご自分宛ての一羽をあでやかに捕獲なさって下さいましね。
　そして最後に、昨日のイベントでリアルにお逢いできたマドモアゼル方。昨夜のサロンでのご挨拶に加え、楽しいひと時を下さったことに、改めて心からの感謝（と投げキッス）をお送り申し上げます。

　それではひとまず書房を開店し、また後ほどゆっくりと虚海を渡って参りますね。
　すべてのマドモアゼル方。どうぞ引き続き、よい夏休みをお過ごし下さいますように…。



＞ごっつい私信の失礼を
　　蓬莱の父上。ママンの伝言により、新刊入手のご希望、確かに承りました。ですので、黄海配送センター
　　から正式な申し込み青鳥を飛ばして、娘を恐慌状態に陥らせるのは、どうかお控え下さい。ついでながら
　　書斎の本棚にさりげなく横並びに飾るのもお控え頂けると、望外の喜びです。力いっぱいシルヴプレ。
　

　夏の世界的祭典も、早いものであっというまに明日となりました。
　　うひょー！（←まずは叫んでみました。…こほん（照））
　暑さの中でも麗しく、そして煩悩豊かでいらっしゃいますか、愛するマドモアゼル方？

　さて、まずは黄海配送センターからのお知らせでございます。
　イベント参加のお祝いに、あるいは遠方でお越しになれない名代に…と、すでに幾つかのお差し入れ（！）を頂いております。本来であれば速攻でお礼の青鳥をお送りすべきところ、イベント前とあって黄海配送センターも少々取り乱しておりますこと、どうぞお許し下さいませ（涙）。
　さまざまなお気遣いを下さった芥瑚方、本当に驚き、そして嬉しゅうございました…！　心からお礼を申し上げますとともに、まずは仮のお返事青鳥を、サロンにお送りいたしました。どうぞご嘉納下さいましね。
　そして青鳥を下さったマドモアゼル方、同じくお返事青鳥がサロンの真ん中で愛を叫んでおります。捕獲のほど、よろしくお願い申し上げまする…！

　そして明日のイベントについて。
　これにつきましてはもう、来場予定の皆さまがおすこやかに辿りつかれるよう、ご祈念申し上げるのみ！なのですが（笑）、もしスペース内に麒麟らしき（あやしげな）姿が見当たらない場合には、テーブルの上の看板をご覧下さいませ。
　"The master is out" と告げるキュートなこの看板は、蓬莱の名画師・日さまが、最後のサプライズとしてお作り下さったものです。（昨日帰宅してポストにこれを発見したときには、文字通りひっくり返りました！（笑））
　これをご覧になって「…ぷっ」とお笑い下さっている間に、麒麟があたふたと戻って参ります。
　前回のオンリーイベントでは、スモーク休憩をしている間に拝謁し損ねてしまった芥瑚方もおいでになり（涙）今回はそのようなミスをしないように、との画師のお達しを胸に、厳粛な面持ちでジゴロを努めたく存じます。
　 何度かお逢いした芥瑚方も、今回初めてお目にかかるマドモアゼル方も、どうぞお気軽にお声をおかけ下さいますように…。

　それでは、最後に。
　まずはご来場予定の芥瑚方。「睡眠・朝食・水分補給」、この３点セットが揃っていれば、どんな辺境でも楽しむことができる…と麒麟の経験は教えております。どうぞおすこやかに祭典の一日を楽しまれますよう、そしてもうすぐお目にかかれることを本当に楽しみにお待ちしておりますね。
　そして遠方芥瑚の皆さま。数々の温かい青鳥やお心遣い、本当にありがとうございます。気持ちの上では、明日もご一緒に参加するような気がしてなりません（照）。どうかよい週末＆お盆休みをお過ごし下さいませ。イベント翌日には通販も開始予定。ご希望の際には、お気軽にご利用下さいますように…。

　それでは、明日のイベントでお目にかかりますね♪
　

　夏の世界的祭典（笑）も今週末に迫った熱帯夜。いかがお過ごしでいらっしゃいますか、マドモアゼル方？
　麒麟もまずは心を清めるべく、本日はオペラ・『椿姫』などを鑑賞して帰って参りました。
　華やかな音楽、豪奢な衣裳、歌って踊って全三幕。心ゆくまで堪能した舞台も、チケットが自腹ではない…という事実を鑑みますと、ありがたさも一挙に倍増というものでございます。（←メルシー、相棒よ）

　　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　　　　◇

　先週末に設定数値を越えたキリ番オークション、今回は残念ながらお見落としがあった模様。
　では前後いずれかのニアミスだったマドモアゼルに…と思いましたところ、複数の芥瑚方が青鳥を飛ばして下さり、どなたかお一人にともなかなか行かず、涙を呑んで近似値の次回数値を設定して参りました。（お知らせ下さった芥瑚方、本当に嬉しゅうございました…（涙）。ありがとうございます）
　次回の数値は、＃４５０，０００でございます。
　…文字通りの直近数値であるという辺りに、わが煩悩と業の深さをお察し下さいませ（涙）。
　そして、あまりお待たせせずに済むと思われる次回も、キリ番フェチの麒麟が心から楽しみにご落札をお待ち申し上げておりまする。…ここでおひとつ、深々と伏礼。

　
　さて、お次は今週土曜日のイベントのお話でございます。…マドモアゼル方。
　かつて関西芥瑚のおひとりがお贈り下さった、「御璽」なるブツをご記憶でいらっしゃいましょうか。

（天山御璽・１／４大）

　これまでイベントでお求めを頂いた際には、新刊の裏表紙・内側に捺印＆署名をお送り申し上げていたのですが、このたびの新刊表紙は濃藍色。…つまり、ハンコを押しても見えないのでございます。（あわわ）
　ですので今回はハンコに代わり、『花譜』の表紙装丁に使用した紙や、『恋文』・『異形ノ恋』の表紙候補だった紙を使って、小さな御璽付しおりを作りました。
　もしご入用のマドモアゼルがいらっしゃいましたら、スペース前にて「しおりをちょうだい」とお気軽にお申し出下さいませ。数に限りがあるのが申し訳ないのですが、デザインや用紙がひとつずつ異なるしおりの中から、ささやかながら、お好きなものをお選び頂ければ幸いです。

　　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　　　　◇

　明日には台風が接近との天気予報ですが、今週末にはやはり暑くなる様子。
　イベントにお越しのマドモアゼル方。どうぞくれぐれもご自愛の上、楽しい当日をお迎え下さいますよう…。
　会場でお逢いできることを心から楽しみに、また金曜日辺りに再びご挨拶に参上いたしますね。
　それでは、愛するマドモアゼル方。しばし御前退出の失礼を…。


＞折り返し青鳥を下さったＭ・Ｏさま
　　はい、委細ばっちり承知仕りましてございます…！　（こちらこそお気を遣わせてしまいまして、申し訳の
　　ないことでございました…（涙））　大丈夫、ご安心下さいませ。暑い毎日、どうぞお身体だけはおいとい
　　下さいましね。８月末にまたモニター越しにお逢いできることを、麒麟も心から楽しみにお待ち申し上げて
　　おりますとも♪
　　

　――ここ一週間の蓬莱オフィスは、今年最高の忙しさでございました。
　あまりの忙しなさに押され、この一週間でただの一行も煩悩を成文化することができなかった…と申し上げれば、端的なご説明になりましょうか。
　ようやく泳ぎ着いた虚海の端っこで、ただ今ひっくり返っている最中でございます。
　ああ、今日は黄金の金曜日。そして明日は、きゅ、休日…！（ぱたり）

　ですが、そうするうちにも黄海配送センターに青鳥は飛来し、その優しいさえずりの数々が、文字通り心身の疲れを癒して下さいました。こういうとき、言葉って本当にすごい力を持ってるんだ…といつにもまして感じられた怒涛の一週間を終え、改めまして深い感謝をお送り申し上げます。
　そして伺うところによりますと、すでに夏休みの方々も多くおいでのご様子。
　帰省なさる方あり、旅行を楽しまれる方あり、あるいは夏コミに向けたカウントダウン体勢（！）の方あり。
　…まことに頼もしい限りとお見受け致します…！（大きく伏礼）
　新刊・既刊はすでに会場へと発送済み、後は当日つつがなく参内すればよろしい…という段階になりました。また当日は、本当にささやかながらおまけを持参すべく、準備に励む予定でございます。…もじもじ（照）。

　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　　　　◇

　さて本日の更新は、連作の第三話・『彼方の光』でございます。
　忙しかった一週間を終えて、かつ暑気払いと厄落としをかねて、前後篇を同時に更新することにいたしました。（←どういう理屈なんだろう…）
　またこの作品には、以前の投票・臨時項目にお寄せ頂いた以下のリクエストが織り込まれております。

　　　・　まだ蓬山にいる時の、景麒ひとりだけのお話を。
　　　・　蓬山での幼少のみぎり、使令たちとの出会いも。
　　　・　芥瑚の登場を。（複数の方々より）

　お心当たりのマドモアゼル方、どうぞご笑納下さいますよう…。

　８月に入って、さすがに暑くなって参りました。（せめて来週土曜日だけでも、涼しくなってくれれば…！）
　すべてのマドモアゼル方。どうぞご自愛の上、よい休日をお過ごし下さいましね♪


＞ヨウ香さま
　　「肝心要」のご用件（笑）、日曜のその時間で大丈夫でございます！
　　そしてお約束のブツも無事投函いたしましたので、遅くとも週明けにはお手元に届くと存じます。
　　うー、いろいろと楽しみにしておりますねー♪（←揺れる尻尾）
　

　本日午後、運送会社に電話して、集荷依頼＆宛先を告げたところ、
　　「でしたらコミックマーケット用の集荷ですね♪」
　と応対の女性に爽やかな声で返され、心中思いっきりのけぞった麒麟でございます。
　　蓬莱のペリカンにも知れ渡っているとは……。お、恐るべし……世界的祭典……！！！

　改めましてごきげん麗しゅう、愛するマドモアゼル方。
　本日は夏のコミックマーケットの新刊詳細を捧げ持ち、しずしずと虚海を渡って参りました。
　その詳細は、以下のように……。


　◆『短篇集／異形ノ恋』　（A５・１３２Ｐ／７００円）　→表紙画像
　　　　表紙：　銀インク＋銀箔押し　／　挿画＆デザイン協力：　日さま
　　　　収録作品：　計１３作（サイト収録の１２作品に全面改訂＋書き下ろし作品）
　　　　　　　『異形ノ恋』　『半島の地図』　『眺めのいい部屋』　『緑の光線』　『霧の中の風景』　『街の灯』
　　　　　　　『北回帰線』　『光の横顔』　『恋愛小説』　『抱擁』　『夜半歌声』　『草の上の昼食』
　　　　書下ろし作品：　『ガルグイユ　―異形ノ恋・小話―』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（箔押し＋特殊厚紙使用により、今回に限って苦渋の価格改正、ご了承下さいませ）

　◆小冊子『音符から言葉へ』　（Ａ５・１２Ｐ・コピー中綴じ／１００円）　→表紙画像
　　　　『連作集／自由、夜』、『書簡集／恋文』、『短篇集／異形ノ恋』の各収録作品に使用した、音楽その他
　　　　のご紹介です。上記三冊でシリーズ的なまとまりがつきましたので、おまけの小冊子でございます。
　　　　

　過日の小説投票、その結果をご記憶でいらっしゃいましょうか、マドモアゼル方。
　「新刊の収録作品の参考にも」と申し上げつつ、トップに立ったブツを見て、麒麟は心中卒倒いたしました。
　　　　　　　……そ、そうか……マドモアゼル方は、これをお望みなのか……。（遠いおめめ）

　でもでも上位はわずか２票差、この結果をいかに有効かつ平等に反映させるべきか…！　と煩悶した挙句。
　　さっくり両方入れることにいたしました（照）。
　「ショート景麒は苺から食べる」どころか、「いっそ皿ごと丸呑みに」のわが煩悩は、ここで完全にコントロールを失い、第三回の投票で１位を頂いた『異形ノ恋』に加え、関連する作品群を軒並み総ざらいの上、表題作の小話を書き下ろす…という暴挙を敢行。かくて先日完成したのがこの本なのでした。
　共通する装丁で３冊が出揃い、これで煩悩全体の５０％は供養できた…と感じる今、あたかも剃髪得度を終えたようなすがすがしい気持ちでございます。（←仏門に入ってもハリセンは手放せない）

　トップから連結のイベント案内頁にも、新刊＆当日の詳細がございます。そちらには、ヨウ香さま作成の会場地図も更新しましたので、ご来場予定の皆さま、どうぞご覧下さいましね♪
　そして、「物理的には行けるんだけど、まだ迷っていて…」とお思いの、ピュアなハートのマドモアゼル方。
　もしお心が定まって会場でお逢いできれば、本当に望外の喜びです。どうか上記にお届けする詳細が、ささやかなバリア・フリーへのお誘いとなりますように…。



＞ヨウ香さま
　お届け頂いた会場地図、さっそく使わせて頂きました。メルシーでございます♪
　ああ、そして荷物…。わたしの箱も重い…。こうなったら梅を齧りつつ、さくさく運んでしまいましょう！（笑）　
　後ほど詳細な打ち合わせ事項を乗せた青鳥をお送りいたしますね♪　どうぞ門を開いてのお待ちをー！

＞静馬さま
　はい、２羽の青鳥、確かに頂戴いたしました。ご安心下さいませ。（お祝いも賜り、嬉しゅうございました…。
　ありがとうございます♪）　そこはかとなくサムライ・ソウルを漂わせるお名前の由来を伺い、深く感じ入りま
　してございます。そしてアニメーションの総集編、現在ＢＳで再放送しているとのこと。これまた偶然の一
　致！でございますね！（笑）