７月最後の金曜日。本日も無事に虚海を渡ってボンソワールでございます、マドモアゼル方。

　本日お届けするのは、連作「麒麟たちの物語」第二話、『黄金の翼に乗って』でございます。
　過日の小説投票・最終週のフリースペースにてお寄せ頂いた、珠晶の登場へのご希望。ご返信で「近日中にヴェルディの曲を戴いて登場いたします」と申し上げたブツが、こちらなのでございます。
　前回の塙麟と同じく、当サイトでは初のご登場を願うキュートではねっ返りの女王さま＆その僕（笑）。天山では少し珍しい顔合わせをお楽しみ頂けると、とても嬉しく存じます。
　リクエストを下さったマドモアゼル、恭国も好き♪な蓬莱芥瑚の皆さま。どうぞご嘉納下さいますよう。（伏礼）


　そして先日サロンでもご報告申し上げましたように、夏のイベントの新刊が完成いたしました。
　五体満足な姿を見て、どうして今回こうもほっとしたかと申しますと、表紙の装飾がページの両端ぎりぎりにかかっていたため、１ミリでもずれていたら大変みっともないことになる…！と内心胸を抑えていたからなのでございます。…が、しかし。
　――天と印刷会社は、わが煩悩をお見捨てになりませんでした。
　ダンボール箱にぎっしり詰め込まれていたのは、デザインも見事枠内に収まり、銀の箔押しタイトルもまばゆい完成品だったのでございます（涙）。
　ああ、これで逐電せずにイベント会場に参内できる…！と胸を撫で下ろししつつ、電話打ち合わせを重ねて下さった印刷会社の担当Ｉさま、そして楽しみにしていると励まして下さった多くのマドモアゼル方に、まずは心からの感謝をお送り申し上げる次第でございます。

　この新刊の表紙画像は、収録作品の詳細とともに、週明け＠月曜の深夜にお届けする予定です。
　そして８月に入ってすぐに、『恋文』の現在庫と合わせて新刊をイベント会場へ発送いたしますので、通販作業も一時休業と相成ります。７月３１日（月）に、暫定的に扉を閉めさせて頂きますね。
　通販の再開＆新刊通販開始は、順調に行けば、イベント翌日の８月１３日（日）辺りを予定しております。
　「イベント会場は遠いのよ」と仰るマドモアゼル方。よろしければ、どうぞこちらをご利用下さいますよう…。

　それではマドモアゼル方。週明けには新刊画像とともに再びお目にかかります。
　九州・四国地方では梅雨明けしたと聞く７月末。おすこやかに麗しく、よい週末をお過ごし下さいましね♪
　

　涼しい週末だ…とほっとしていたのもつかの間、九州地方で未曾有の降水量だと天気予報が。
　該当地域＆津々浦々のマドモアゼル方、どうぞ何事もなく、ご無事でいらっしゃいますように…。


　前回の雑記で「いったん仕切り直しを…」と呟いた、「文章を書くことについて」の思考回路。この週末、頂き物のキュウリをキッチンに積み上げて、ピクルス作りの傍ら、あれこれまとめようと努力したのですが、
　そもそも煩悩の存在意義は小説を書くこと自体にあるのであり、その周辺事項について語ることではない。
　と気づき、気恥ずかしさのレッド・ゾーン直前で、飛び跳ねながら引き返して参りました。
　そういえば、「作品をして語らしめよ」と学生時代の担当教授も言ってたっけ…。議論のたびに淹れてもらったアール・グレイ、「人間の飲み物とは思えない香りですね」とはついに言えなかった…と余計なことまで思い起しつつ、やっぱり舞台裏を晒すほど照れくさいことはありません（涙）。
　夏の拝謁＠イベント会場を前に、猛烈な気恥ずかしさであやうくひとり失道するところでした。
　……きゅぅ。

　ただ確実に申し上げられるのは、生まれて初めて小説を書き始めた２年半前から現在まで、一向に成長したとは感じられないにしても、書くことって楽しい…といまだにつくづく感じること。そして、骨組みを書き留めてストックに放り込んである諸々を別にしても、上映すら間に合わずにワードファイルに詰め込んである断片が
１５Ｐ分も残っている以上、どこの辺境で倒れたとしても絶対に成仏できまい。
　という厳粛な事実でございます。
　……もひとつ、きゅぅ。


　という次第でございまして、愛するマドモアゼル方。
　次回キリ番オークションのご落札も射程距離に見えてきた７月末、リクエスト頁のタイトル・リストに、いくつかの候補を追加して参りました。…当初は映画のタイトルのみで始まったはずのこのリスト。広がる一方の煩悩と比例して、今では完全な無法地帯と化しております。
　これは！と思うタイトルを発見なさったマドモアゼル方。麒麟とその煩悩が、次回も心から楽しみにお待ち申し上げております。どうぞご存分にお踏み倒し下さいましね♪（←爽やかに開き直って御前退出）　
　

　今朝、地下鉄の中で見かけた吊り広告に、麒麟の目は文字通り釘付けになりました。
　――「R&Bホテル」。

　Ｒ＆Ｂ。……それはリズム＆ブルースの略称にして、皮膚感覚に寄り添う官能の音楽。これが煩悩シアターに流れるとき、必ずや拙宅の台輔があやしげな動きを見せるという、いわくつきのブツでもございます。
　いや、そりゃ拙宅の台輔は確かに不埒者ですが、何もあなた、舞台まで用意して頂かなくても…！（汗）
　と心中のけぞりつつ、かすむ目を凝らしてよくよく眺めたところ……

　ああ……なるほど。「ルーム＆ブレックファスト・ホテル」の略でありましたか。

　「そういうときは普通、ベッド＆ブレックファストだろうに……って……ん？　牀榻と朝食？　いやいや、だめだめ。朝ヴァージョンなら『半島の地図』があるし、むしろ違う時間帯の方が……って……あれ？？」
　そもそもそういう話と違いますがな！
　……と剣山ハリセンで煩悩を張り倒しつつ、i podで流していた音楽をさりげなくR&Bからクラシックに切り替えた、金曜朝のひととき。
　もはや上手な言い訳も見つかりません（涙）。
　

　　　　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　◇


　（ここで気を取り直してにっこり）　ごきげん麗しゅう、愛するマドモアゼル方。
　本日からおそらく８月いっぱいをかけて、連作「麒麟たちの物語」をお届けいたします。
　第一話は、『鏡の中にある如く』。スウェーデンの巨匠ベルイマン監督の作品から取ったタイトルに、当サイトでは初のご登場を願う隣国の台輔がゲスト出演でございます。

　初めて十二国記のＤＶＤを見せたとき、「塙麟はいいねえ…」と感に堪えたように呟いたのは、わが愚妹。
　「わたしが登極前の塙王だったとする。そこへ塙麟が来て王になってくれと頼んだら、『そんな面倒なことはやだね』と最初は言う。それでも、あの綺麗な切れ長の瞳で悲しげに見つめられたら、一発で陥落した挙句、『…ゆ、許すからそんな目で見ないでくれー！』って叫んじゃうね。でも、あんな美貌が四六時中傍にいたら、仕事にまったく身が入らないので、『普段は獣形でいてくれ』っていう条件つき。…あ、でも延王とかがお客に来た場合は別ね。『どうだ！うちの台輔は美人だろう！』と思いっきり自慢する。うんうん」

　…と、姉も度肝を抜かれる強烈な塙麟萌えを滔々と披露してくれた愚妹に、この作品の３０％を捧げたいと思います。（７０％はもちろん、台輔を愛する蓬莱の芥瑚方に（笑））

　今日の雑記、実は文章を書くことについて少々考える機会があり、そのことについてお話しようと思っていたのですが、あれこれ考えていたら、うまくまとまらなくなってしまいました…（嘆息）。
　ですので、思考回路の仕切り直しをした後で、週末にでも改めて御前に参上いたしますね。
　それでは、愛するマドモアゼル方。今週もどうぞ、よい週末をお過ごし下さいますように…。


ＰＳ：　青鳥を下さった芥瑚方。この週末に、サロンへとお返事青鳥をお送りいたします。お時間がおありの際
　　　　にはカウンターにお立ち寄りの上、ご自分宛の一羽をお受け取り下さいましねー♪
　

　各地で豪雨の被害と聞く週半ば。お住まいの地域は無事でいらっしゃいましょうか、マドモアゼル方？
　雨量軽減を祈願しつつお届けする、プラスアルファの水曜更新でございます。

　前回の雑記で申し上げたように、夏のイベントには多くの芥瑚方がお越し予定と伺い、喜びあまってうっかり獣形に戻りそうになる今日この頃なのですが、「でも、挨拶しても（自分が誰だか）分かってもらえるかしら？」と時折囁く青鳥が。
　……心配ご無用でございます、マドモアゼル方。

　記憶力の良さはジゴロの基本である…という二次的事情はさておき（笑）、サロン・青鳥を問わず、モニター越しに伺ったお名前はすべてきちんと覚えております。
　これまで特に意識したことはなかったのですが、蓬莱の母曰く、幼い頃からその片鱗があったらしく、２-３歳の頃には自分が生まれたときのことを記憶していたとか。（うわ…書きながら自分で眉唾です…（笑））
　「狭ーいところを一生懸命出てきたんだよ。とっても大変で、それでお昼寝してるとそのときの夢を見るから、ママンは暁子が寝てると思って別の部屋に行っちゃうけど、起きるまで傍にいなくちゃだめなんだよ」
　とめそめそしながら起き上がってくる……という、幼いながらも脅迫のツボを心得たベイビーだったと母は申します。
　あいにくその頃のことはさっぱり覚えていないのですが（笑）、この性質だけは大人になっても無事だったらしく、大抵のことなら努力せずともあざやかに記憶に残すことが可能です。（←数学関連を激しく除く）
　ですので、お名前を伺うと、ああ、最初にメールを頂いたのは、２月にしては暖かい週末の夜、ちょうどＸＸの連載が終わったときにご感想を頂いたのがご縁の始まりだった…と、連想ゲームの紐をたぐりよせるように、たとえそれが数年前に一度だけの記憶だったとしても、リアルな映像＆当時の身体感覚とともに甦ってくるのでございます。（←あるいはこの辺りが、煩悩シアターの上映に一役買っているのかも知れませぬ）
　内容の如何を問わず、物事を記憶せざるを得ない…というのは、時に少々しんどいことであったりもするのですが、それが喜びの記憶であってみればなおのこと、どうして忘れることなどできましょうか。

　…と、ごっつ眉唾な話をあえて引き合いに出しつつ（笑）、「ですので何もご心配なさる必要はございませんとも♪」と、ここに謹んでお伝えさせて下さいませ。
　夏のイベント会場で、お気軽にお声をかけて頂ければ本当に嬉しいですし、「ううん、やっぱり黒子でいたいの」と思われる場合も勿論、そうとは知らぬままにお逢いできることを、心から幸せに思います。（にっこり）


　……と徒然に書き記しているうちに、日付が木曜に変わってしまいました…！（あわわ）
　同じく時折青鳥が囁いて下さる、「雑記のこれは、（麒麟の素の性格の）地なの？」というご下問、まさか実際にここまで壊れてはいないわよね…と言外の希望を込めた優しいお問いかけには、
　　「…ざ、残念ながら１２０％、素の性格そのものでございます…！」
　と、苦悩とともにお答え申し上げ、水曜から木曜にまたがった臨時更新をお届けする次第でございます。
　……よよよ（涙）。

　それでは、愛するマドモアゼル方。週末に再びお目にかかるまで、どうぞ麗しくおすこやかに…。
　

　三連休も最後の一日になって、ようやく涼しくなって参りました…。（ほっ）
　各地でお祭りもあったと聞くこの週末。楽しくお過ごしになられましたでしょうか、マドモアゼル方？
　蓬莱のわが堂室を居酒屋代わりに、あわやエンドレスかと思われた酒宴もつつがなく終わり、二日酔い気味の友人たちも無事帰路に。麒麟もまたしずしずと虚海を渡り、御前に上がった次第でございます。
　（相当飲んだにもかかわらず、今回も二日酔いとは無縁でございました…。とほほ）

　まずはNovel頁に、次回から連載予定のブツ、そのプレビューを出して参りました。
　連作フェチで構成フェチの煩悩が抑え切れずに生まれてしまった（笑）この一群には、サブタイトルの示すが如く、これまでご登場願った各国の台輔に加え、これが初登場となる麒麟が３名、カメオ出演が２名の予定。同じく初登場の王が３名、王ではないお方の初登場が１名、別の作品で登場した女性のカメオ出演あり……
　と、聞いた傍から忘れてしまいたい構成となっております。

　ですが、「初めに＆ご挨拶」＠トップ頁で堂々と白状しておりますように（笑）、シンプルかつアバウトが身上の当サイト。上記の羅列は、連載終了後に「やっぱり数が合うてへんで！」とセルフ・ハリセンを下すための覚え書きなのでして、お読みの際にはすっきりさっぱりお忘れ下さって没問題なのでございます（笑）。
　故にタイトルに続く登場人物の名前は、各作品の更新時にお届けいたしますね。初登場１名を予定している今週末まで、どうぞささやかな推理（？）をお楽しみ下さいますよう…。

　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　　　◇

　前回の雑記で、「夏のイベントでお逢いできることを楽しみにしております」と申し上げたところ、「実は行こうかと思ってるの♪」と囁く嬉しい青鳥を何羽も頂きました。
　あわわ、喜びのあまり失道しちゃったらどうしよう…！

　と獣形で床の上を転がりながら記憶を辿る限り、今回はこれまでで最も多くの芥瑚方とご挨拶が叶う機会になりそうなのでございます！（喜）
　これにつきましては、日を改めて毛並みを整え、できれば水曜辺りにもう一度雑記を更新いたしますね。
　そして今週末に青鳥を下さったマドモアゼル方。今日から明日にかけて、お返事青鳥たちがサロンの中央で愛を叫ぶ予定ですので、どうぞご自分宛ての一羽をさっくりと捕獲なさって下さいましね♪

　それでは、愛するマドモアゼル方。連日雨模様が続くという今週も、どうぞ麗しくあでやかにお過ごし下さいますように…。
　

　も、猛暑でございます、マドモアゼル方…！
　そもそも基本的に服を着ているのが苦手な麒麟は、この季節、ところかまわず自然礼賛主義者と化したい気持ちでいっぱいです。（←もしもし？）
　東京でも真夏日を記録した金曜。暑気あたりなどなさっておられませんか、芥瑚方？

　まずは本日、リクエスト作品・『天鵞絨の指』後篇をお届けいたします。
　行動の予測がつかない点では、R&B台輔とよい勝負だったりする（笑）拙宅の鈴なのですが…　彼女の春は近いのか遠いのか、いささか心配になって参りました…。とほほ。
　そしてサロンや青鳥などを通じて、芥瑚連・手フェチ支部（！）への名乗りを上げて下さったマドモアゼル方。ひそやかにして熱のこもった女怪魂に捧げるささやかな後篇、どうぞご嘉納下さいますように…。

　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　　　◇

　さて。先月の放浪より帰還した頃から、ちらほらと青鳥のお尋ねを頂くようになりました。
　いわく……　「今年の夏は、『リアル芥瑚の集い』・開催予定はないの？」

　　　　　　　　　　　ご、ご記憶なさっておいででしたか、マドモアゼル方……！（涙目）

　結論から申し上げますと、今年の夏はコミックマーケットという大きなイベントに参加いたしますので、リアルの集いは計画していないのですね。
　その分、夏のイベントが実質上のリアルの場となりますので、会場で多くの方々にご挨拶が叶うことを、麒麟は心から楽しみにしているのでございます…！（喜）
　すでにご来臨予告を下さった芥瑚方、そしてイベントへお越し予定のマドモアゼル方。今からちょうど一ヶ月後にお逢いできることを、本当に楽しみにお待ちしておりますね♪

　……とはいえ、昨年のリアルの集い＠大阪の陣を思い起こせば、性懲りもなく主恋しさに騒ぐ麒麟心。
　もし年明けのサイト開設三周年まで失道せずに生き延びられたとしたら、「リアル芥瑚・迎春の集い」を開催することも可能かも知れない……と、ひそかに夢見ていたりするのでございました。（←は？）

　「企画フェチもほどほどにしなはれ（怒）」と、後ろから蒼猿に羽交い締めにされつつ、しずしずと御前退出……の前に。

　　　　　　　青鳥を下さったマドモアゼル方。後ほどサロンへとお返事青鳥をお送りいたしますので、
　　　　　　　　　お手すきの折に、どうぞご自分宛の一羽をさっくりと捕獲なさって下さいましねー♪
　

　更新を明日に控えながら、ごっつい暑さに押されてついふらふらと、虚海を渡って参りました…。
　珍しく真面目に思索するつもりが、やっぱり変な方向へ行ってしまうような気がする（汗）以下の呟き、更新前夜にさらりとお聞き流し頂けましょうか、愛するマドモアゼル方。


　先週末、思いがけない形で決着がついたW杯の決勝戦＠イタリア対フランス。……実はこれ、麒麟とその妹の間に、ひそかに微妙な緊張をもたらしておりました。
　片や幼少時のご縁でフランスを応援したい姉と、片や身も心も古代ローマ史専攻どっぷりの妹。決勝戦がこの顔合わせだと決まった際には、「ほう…」と呟いて、どちらからともなく話題をそらしたものです。
　かくて黄金のカップがイタリアの手に渡った月曜の朝、彼女からメールが参りました。

　　「ガリアもなかなかの善戦でしたが、史実に従いローマ帝国が勝利した模様です」
　　　　　　　　　ガリア：　古代ケルト人居住地域の呼称。現在のフランス全域を含む。シーザーに征服され、
　　　　　　　　　　　　　　ローマ領となった。（小学館・国語大辞典）

　……愛する妹よ。
　「ガリアってあんた一体いつの話？」とか、「現代のイタリアは共和制やがな！」等々以前に、姉はおまえに問いかけたい。
　「帝国初期のローマに、そもそもサッカーはあったのか」と。


　……しかしながら、マドモアゼル方。
　ニュースなどでご覧になられた方も多いと存じますが、これが引退試合だったジダンの頭突き→レッドカード退場。あれは「物事の締め括り」という命題について、痛切に考えさせられるシーンでございました。
　そもそも「有終の美を飾る」という考え方に馴染めず、「最後の瞬間なんて、いつ来るか分からしまへんがな」とか、「それまで積み上げてきたものを、終わりだけで判断されてはかなわんわ」などと斜めに考える麒麟はむしろ、「わが亡き後に洪水よ来たれ」派なのですが（笑）、ジダンの場合は明らかに違う。
　一度は代表メンバーを退きながら、再びキャプテン・マークを背負って復帰。これが最後の試合、しかもW杯決勝戦となれば、ここ一番の重要性はとんでもなく明らかで、それでもあんなことになってしまった…と。
　ですが本日のTVインタビューで、「（あの行為自体を）後悔してはいない」と語っているのを見ると、「後悔を感じない」のではなく、「後悔しないことに決めた」という意志的選択を見るような気もいたします。
　同じ仏代表トレゼゲの「サッカーよりも大事なものが人生にはある」という言葉、「サッカー」を他の単語に置き換えたとすれば、それは多分すべての人に当て嵌まるはずで、だとしたらそれは何だろう。どのくらいの価値と比重を持っていて、どこまで譲れないものなのか。いやいや、それはもうひょっとして他者には理解不能なレベルなのかも……

　……などと考えていたら、あやうく暑気あたりしそうになってしまいました。
　「珍しく込み入ったことを考えたのがいけなかった」と角を振って反省しつつ。
　……難しいんだな、幕引きってやつは……ちくしょうめ……。


　当初の懸念どおり、やっぱり途中からあさっての方向へ飛んでいってしまった思考をかき集めつつ……
　愛する妹よ。実はおまえがひそかに心底阪神好きで、この季節は「死のロード」なるものに胸を痛めつつ、兄貴と慕う金本選手が命じれば、道頓堀に飛び込むことも辞さない生粋のトラ娘である。
　……と虚海に向かって暴露し、もってささやかなリベンジとすることを、どうか事後承諾して下さい。

　ふー。すっきりであります、青将軍！
　

　この雑記をしたためている月曜夜現在、相棒が友人から預かってきたちっちゃな仔猫が、膝の上によじのぼったりしています。そして愛機ハンキョの横に座り、「うにゃ？」とピンクの肉球を広げては、麒麟の心をかき乱したりするのです。
　……あまりの愛らしさに、もう何をどうしたらいいのかさっぱり分かりません。

　前回の雑記で、「頂く青鳥のさえずりはすべてが喜びです」と、包み隠さぬ本音を申し上げたところ、
　「（鈴ちゃんと同じように）気後れしてしまって、なかなか天山BBSに参加出来ません。ですが天山台輔に恋してるのは明らかで、陽子と一緒の時の台輔がいちばん好きなのも明らかで、ですから鈴なのです」
　と囁く青鳥がそっと黄海配送センターに舞い込み、麒麟の心をクリティカル・ヒットで射抜きました。
　……あまりの愛らしさに、もう何をどうしたらいいのか本気でさっぱり分かりません…！


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　――３分経過――


　……しょ、少々取り乱してしまいました。床の上で心ゆくまで悶絶した後、マルボロで呼吸を整え、まずは青鳥のお返事に参りたく存じます。（深呼吸）

＞Ｍ・Ｏさま：
　　上記の引用、どうかお許し下さいましね。（あまりの愛らしさに、つい…（嘆息））　気後れなどとつれないこと
　　を、どうか仰って下さいますな。頂く青鳥、いつも心からの喜びとともに拝見しておりますものを…。にしまし
　　ても、拙宅の台輔をお好きと仰って頂くと、ものすごーく動揺して思わず穴を掘ってしまいそうになるの
　　は、何ゆえなのでありましょうか…。とほほ（涙）。

＞ＵＭさま：
　　ご紹介した煩悩シアターＢＧＭ、なんと実際にお聴き下さっているとは…！　すごく嬉しいです（照）。楽しみ
　　と仰って頂くと重ねて嬉しい小冊子、今夜から製本段階に入っておりまする。（今回初の家内制手工業の
　　試みなのでございます（笑））　もう一冊はページ数過多のため（汗）、やむなく秋以降に回しましたが、その
　　分時間をかけてよいものができるように、煩悩を尽くしますね♪（←そこそこにしなはれ）

＞日さま：
　　一瞬ヤギと見紛うメーデー青鳥（笑）、両手で頂戴いたしました…！　何の、褒めるなどとはおこがましい。
　　当然のことを申し上げたまででして。（←もうジゴロと呼ばれても気にしない）　 笑いの中でも膝を打ち、
　　共感すること多々の青鳥、本当に嬉しかったです。準備が整い次第、追って青鳥をさし上げますので、どう
　　ぞもう少々のお待ちを！


　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　◇


　……改めまして、マドモアゼル方。本日はトップ頁に、次回キリ番オークションの数値を設定して参りました。
　＃４４４，４４４でございます。

　４５万にすれば見やすいものを、前倒しせずにいられなかったのは、ひとえにキリ番フェチの麒麟心。
　この数字ならば、夏のイベントが終わって通販もひと段落ついた頃、ゆったりとご落札頂けるのでは……と、相変わらず当てにならないアナリスト魂も囁いております。
　ピュアなハートに煩悩を隠し持ったマドモアゼル方。どうぞご存分にお踏み倒し下さいますよう。（伏礼）

　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　◇　小さなお知らせ　◇

　この週末を持ちまして、『連作集／自由、夜』の最後の一冊が完売となりました。
　本当に予想外だった第三版の最後まで、里親となって下さった多くの方々に、改めまして心からの感謝を申し上げたく存じます。
　（そして完売後にお問い合わせ下さったマドモアゼル方、申し訳のないことでございました…！（涙））

　現在の在庫が『書簡集／恋文』だけとなった通販頁にも、あと一ヶ月ほどで夏の新刊プラスアルファが加わりまする。（一冊だけだと何だか寂しい…と思ったわが煩悩の深さに、素でびっくりいたしました（笑））
　完成した本が手元に届き次第、追って画像つきの詳細をお届けしますので、もう少々お待ち下さいましね。
　

　――神さま。麒麟はやっぱり、リクエストを承るのが心底大好きです…！

　…と「何を今更」な恍惚の呟きとともにお届けする、金曜夜の更新。
　おすこやかでいらっしゃいますか、マドモアゼル方？
　本日のお届けは、４０万打リクエスト作品・『天鵞絨の指』。まずはその前編でございます。

　先月の放浪から帰還した直後に承った、このリクエスト小説を書きながら、麒麟は自らのキリ番フェチ体質をしみじみと噛み締めました。…もう、何がどうなっちゃってこんなに楽しいんだろう…（照）。
　とはいえ、これで１５回目を数えるキリ番オークションも、やはりご落札の際には毎回緊張いたします。
　どこをどう押しても書けなくなってしまった、あるいは需要が絶えたと見受けられた際には、潔くトップ頁から撤収を…と、実は内心覚悟しながら設置しているのですが、ご参戦＆ご落札頂いた喜びは、そんな心配を吹っ飛ばすほど大きかったりいたします。
　良い意味でも悪い意味でも、心身に荷重をかけることを好む性格なのですが、キリ番リクエストはもう完全に良い方の荷重（笑）。むしろこんなに楽しくていいのだろうか…と悩むべきなのでして、にもかかわらず週明けには次回の数値設定を予定しておりますので（←は？）、ご興味がおありのマドモアゼル方、どうぞお目に留まりますように…。


　そして以前より、麒麟は心から申し上げたいと思っておりました。
　「感想を言いたいのに、何だか的外れになっちゃいそうで…」 or 「連載途中で感想を送るのは、続きの妨げになるんじゃないかしら…」と仰って下さる、愛らしくも慎ましやかな芥瑚方。
　――そんなことは、まるっきりございませんとも。

　頂く青鳥のさえずりは、ひとつひとつがすべて新鮮です。連載の途中で頂くご感想も、続きの推敲に向かう原動力になりこそすれ、妨げに感じたことなど今まで一度もありません。何らかの理由で滞りが生じるとすれば、それは単に書き手の能力と煩悩シアターの技量の問題。
　ですので、どうぞ何もお気になさることなく、御用の際にはさっくりと、黄海配送センターの扉を叩いて下さいますように…。


　このところ、通販などを通して「初めまして」のご縁を多く頂き、しみじみと喜びを噛み締めております。「最近こちらに辿りつきました」という囁きを頂くと、ああ、開設から２年半経ってもまだ、こうして新しいご縁があるのだと、いっそうしみじみ…。
　少々ファイル数も多うございます故（汗）、どうぞごゆっくりと、お時間のあるときにお読み下さいましね♪

　…と申し上げつつ、ここでちっちゃなショート・カットを（笑）。
　今回の『天鵞絨の指』、鈴の登場までの来歴は、
　　　　『橋の上の娘』　→　『雪の上の足跡』　→　『晩鐘』　→　『海の向こうからの手紙』
　となっております。
　「何がどうしてこうなったの？」と首を傾げておいでのマドモアゼル方。よろしければ上記の別窓ショート・カットをご利用下さいましね。……そして、「ふっ。今さら何を」が枕詞の芥瑚方。
　ど、どうぞ先へとお進み下さいませ……！（伏礼）


　それでは、すべてのマドモアゼル方。今週も、どうぞ良い週末をお過ごし下さいますように…。
　

　昨夜、遠方の友人から久しぶりの便りがあり、「うきゃ♪」と開いてみたところ、
　　「今日、あなたのことを思い出したら、いきなり笑いがこみ上げてきました」
　とのっけからかまされ、いささかむっつりな麒麟でございます。（…他にもうちょっと書きようがないのか…）

　（気を取り直して）　ごきげん麗しゅう、マドモアゼル方！
　先日、夏の新刊概要をお届けしたところ、「あら？確か２冊出すって言ってなかったかしら？」と間髪入れぬ突っ込み青鳥を何羽か賜り、思わずのけぞりました。
　あ、愛する芥瑚方。貴女さま方は、なんと天晴れなハリセン魂をお持ちであられる……！（涙目）

　……はい。確かに以前の雑記で、「もう一冊作れそうな気が…」と呟いたのはわたくしめ。
　「前から一度、５０頁くらいの薄くて綺麗な本を作ってみたいと思ってたんだな♪」と内なる蒼猿に語りかけつつ、それから実際にいそいそと雛型を作ってみたところ……
　軽やかに１００頁を超えておりました。（←モニター前で昏倒）

　「だ、誰や…最初に５０頁とか言うたんは…！」とセルフ・ハリセンを握り締めながら、麒麟は考えました。
　推敲から構成、デザイン＆装丁まで、本を作る作業は楽しい。それが三桁の頁数となれば、なおさらのこと。
だったらそれは、今年後半の楽しみに取っておいた方がいいのではないか、と。
　……これをいわゆる、ひとり何とかプレイと申します。

　という次第でございまして、マドモアゼル方。
　夏の新刊原稿すら印刷所に送ったばかりの７月初めではございますが、次の新刊は、今年の秋から冬にかけての発行を予定しております。略称 『W.T.』、Ａ５版・オフセット・１００頁前後。前３冊とは装丁・編集を変えた連作短篇集でございます。

　……頼みのセルフ・ハリセンすら威力を失いかけてきた今日この頃。
　新しいリクエスト作品のお届けを今週末に控え、「そろそろ次回数値の設定を……いやいや、その前に手元の書きかけストックを完成させるべきか」と相変わらずの煩悩にまみれつつ、開き直って御前退出のご挨拶を申し上げます。ぺしっと伏礼。
　

　数々の番狂わせを経て、Ｗ杯にも４強が出揃った７月初め。
　「この人、見かけは景台輔なのに、動きは延台輔やな。…ぷぷ」とか、「ほう…。あの人のプレーは、いわゆる驍宗タイプと見た」など、あさっての方角から試合を楽しむ麒麟＠実は欧州リーグ好きより、週明けのご挨拶を申し上げます。
　つい１時間ほど前、麒麟もまたささやかなヘディングで夏のゴールを決めて参りました。

　――入稿完了であります、青将軍…！

　この夏空にも似たすがすがしさのまま、以下に謹んで夏の新刊の概要をお届けいたします。（伏礼）


　◆　『短篇集／異形ノ恋』　（Ａ５・１３２頁）　…景陽小説・連作短篇集（一部指定つき作品を含む）
　　　　　◇　サイト収録１２作品（全面改訂）＋未収録作品『ガルグイユ』
　　　　　◇　挿画＆デザイン協力：　蓬莱の名画師・日さま
　　　　　　収録作品の詳細につきましては、本体が完成した暁に、表紙の画像とともに改めてお届けいたし
　　　　　　ますね。…ただ一言お許し頂けますなら…　今回の日さまの挿画は、前作『恋文』とはまた異なる
　　　　　　タッチによる、まばゆいばかりの完璧な６枚なのでございます。（←恍惚）

　◆　小冊子　『音符から言葉へ』　（Ａ５・１２頁・コピー中綴じ／￥１００）
　　　　　　こちらはこれまで発行した３冊、『連作集／自由、夜』　『書簡集／恋文』　『短篇集／異形ノ恋』
　　　　　　収録作品の使用ＢＧＭのささやかなご紹介・プラスアルファになります。
　　　　　　この３冊で共通装丁のシリーズが一応のまとまりを見せ、次の本からはまた新しい編集・装丁と
　　　　　　なりますので、区切りの意味でのちっちゃな小冊子でございます（照）。

　同じく詳細を、通販頁にも出して参りました。こちらはイベントの後での通販開始となります。
　「イベントには遠くて行けないわ…」と仰るマドモアゼル方。よろしければこちらをご利用下さいましね♪


　そんな麒麟にご褒美のハリセンなのか（？）、明日は蓬莱オフィスの祝日だったという僥倖に、本日の午後、ボスに教えられて初めて気づいたという迂闊さ加減。
　「隙あらば出奔しようと狙っている君にしては、実に珍しいじゃないか、はっはっは！」
　と笑われたのが普段ならば、「事前に知っていたら、今日も休んで四連休を狙いますがな」と突っ込み返すところですが、今日は素直にハリセン受領でございます。（にっこり）

　……という次第でして、愛するマドモアゼル方。
　入稿も無事終わり、明日は休日だと判明した今夜は、新しい電気ブランのボトルを空にしつつ、朝が来るまで愛機ハンキョ２号と戯れたく存じます。
　どうぞマドモアゼル方も、良い夜をお過ごし下さいますように…。（投げキッスとともに御前退出の失礼を）



＞ＥＭＩさま：　愛を叫んだバトン、無事お手元に流れ着いたのですね…！　丁寧なお知らせ青鳥まで頂き、
　　　　本当に嬉しかったです♪　（サイト名の由来に、思わずほろりでした…（涙））　あ、あまりにもったいない
　　　　ご紹介を賜り（汗）、後ほどお返事青鳥をさし上げずにいられましょうか…！（←ただ今正装準備中でご
　　　　ざいます）

＞ちょこさま：　真夜中のラブレター、とても嬉しく拝聴いたしました♪　搾取の手もおさおさ怠りなく、数々の
　　　　「次回」に向けて、煩悩はすでにばっちり準備態勢でございます！（笑）　「ちょっと疲れちゃったなー」
　　　　というときは、女怪のお膝にすかさず獣形で寝そべりつつ、本日も大変ハッピーな麒麟でございます。
　　　　…嗚呼、照れ隠しでしっぽが揺れる…（照）。