愛するマドモアゼル方。本日は御前に放浪届を提出すべく、虚海を渡って参りました。
　今週の８月２３日（木）から９月４日（火）まで、麒麟は辺境に出奔して参ります。
　よって天山書房・通販窓口も夏季休業に入り、９月４日夜に再び開通となります。どうぞご了承下さいませ。

　このたびの出奔先は、魂と煩悩の故郷・天山山脈の南方、つまり「天山南路」と呼ばれる一帯＋タクラマカン砂漠でございます。
　「……って、どこだっけ？」と先日友人からも問われましたので、唐突ですが、マドモアゼル方。頭の中にささっとアバウトな中国大陸の地図を描いて頂けますでしょうか？
　中国の西の奥の突き当たり、タジキスタンやパキスタンと国境を接する手前に、広大な砂漠が広がっています。これがタクラマカン砂漠でして、面積はおよそ日本全土に匹敵すると言われております。
　その北側には天山山脈、南側には崑侖山脈が、ちょうどタクラマカンを挟むように東西に伸びています。そして砂漠の西側にはパミール高原が控え、そこから先はすでに中国ではなく、タジクの領土に。
　今回の放浪は、非常に広大な上記の地域を、
　　「辺境魂と煩悩の赴くまま、何も決めずに行き当たりばったりで放浪しようではないか」
　という、例によって大変アバウトな出奔なのでございます（照）。

　以前にも何度か申し上げたのですが、サイト名に戴くが如く、これまでにも何度か訪れたことのあるこの天山山脈一帯は、個人的にとても特別な場所だったりいたします。
　「そんなに好きなら毎年行ったらええやないの」とも思われるのですが、何と申しますか……　特別だからこそ、大事にとっておきたいと申しますか……　ショート景麒の苺は最後に食べる、と申しますか。

　その特別な場所に、今年はどうしても行かずにはいられないと感じた理由は、蓬莱オフィスで大きな変化があったというのが１０％、サイトのトップに天山の風景を載せたために自ら墓穴を掘ってしまったというのが９０％かと思われます。


　タクラマカンの黄砂に嬉々としてまみれつつ、リセット＆リフレッシュの後、新しい煩悩を抱えて帰山することが今から本当に楽しみです。
　そして、それ以上に楽しみなのは、またマドモアゼル方にお逢いできるということなのでして、これがなければ出奔したまま帰ってこない可能性すらあるような気がいたします（笑）。
　それでは、愛するマドモアゼル方。時間があれば、また出奔前にもう一度、ご挨拶に参りますねー♪


　　　追記：　青鳥を下さったマドモアゼル方。後ほどサロンへと、お返事青鳥をお届けいたします。
　　　　　　　　お時間がおありの際に、ご自分宛の一羽をお手にとってご覧下さいましね♪

　

　暑いを通り越して痛いくらいの陽射しも、この週末にはひと段落するかも知れないと天気予報が申します。
　これはもしや、ここ一週間ほどひそかに、
　　「どんなに辛くても、好きじゃないアルコールを毎日摂取しますから、この暑さをどうにかして下さい」
　と西王母に捨て身の願掛けをした甲斐があったかと、内心安堵しております。

　……ふっ。（注：上記青文字の部分に、一部ほのかな嘘が含まれております）

　今宵も虚海を渡ってボンソワールでございます、愛するマドモアゼル方。
　本日はまず、Novel頁に『国境の白い山』・最終章のお届けでございます。これでおそらく、「境界にまつわる物語集」の時系列にも、前半部分のピースが揃ったように思われます。
　各章更新ごとにお付き合い下さった芥瑚方にも、「連載はまとめ読み派なの」（！）と仰る方々にも、どうかお楽しみ頂けますように…。


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　先日、トップ頁の更新作業を行っているときに、ふと気づきました。
　サイト開設が２００４年１月。ということは、「開設＝生まれて初めて小説を書いた時」ですので、もう３年半が経つということになります。
　思わずため息が漏れたのは、３年半が経っても、あまり上達したようには思えないなあ…と感じたからです。

　読書は大好きだけれど小説はほとんど読まない、ということもあり、実はいまだに小説というものがよく分かっていません。ですので、自分の中に客観的な物差しの持ち合わせがなく、お手本になるものもない。
　一つのことを３年半続けたなら、できれば何らかの成長や進歩があってほしいと願わずにはいられないのですが、そういう形跡も見当たらない…（嘆息）。
　小説を書く上での進歩、というのが、物語の展開や構成を指すのか、文章の技術的なものを指すのか、それもよく分からないのですが、こちらもあまり変化がないような気がする…（再び嘆息）。
　先日の『リアル芥瑚の集い・初夏の宴』にて、清水の舞台から飛び降りる心境で、「……お、お読みになっていて飽きたりなさいませんか？」とご参加の芥瑚方にお聞きしてしまったのは、上記のような理由があったからだったのでした。……しょぼん。

　んでは、書くのに飽きたのかね？と問われれば、「うんにゃ。むしろその逆だね」と全身全霊で即答できるくらい、書くことは本当に楽しいのですね。
　そうである以上、「無駄のない堅固な構成と、繊細で広がりのある文章」という理想と、その遠さに思わずため息をつきつつも、じゃあやっぱりこれからも精進するしかないんだな……と、しみじみタンカレイを煽る真夏の夜なのでした。


　これが体温だったら完全に重病だね！　というくらい猛烈な気温が続いていますが、どうぞマドモアゼル方、くれぐれもご自愛下さいますよう…。
　そして今週末もよい休日をお過ごしになられますよう、虚海の端っこから投げキッスをお送り申し上げます。
　ＸＸＸ。

　

　ごきげん麗しゅう、愛するマドモアゼル方！　夏休み真っ盛りという方々も多くいらっしゃいましょうか？
　麒麟も週末に両親の家で羽根を伸ばした後、奥深い伝統行事とは無縁の蓬莱オフィスに舞い戻り、カレンダー通りに仕事の日々でございます。
　……通勤電車もオフィス街も、この時期はごっつ空いている……。

　帰省した先では、予想した通り、何も知らない遠縁のＥ嬢から無邪気な妨害を受けつつも（笑）、合同誌の表紙のラフ案を仕上げて参りました。そのまま勢いに乗って、来年の新刊の表紙にまで着手しそうになりましたが、ここはぐっと堪えてセルフハリセンでございます。（←もしもし？）


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　そしてマドモアゼル方。
　ＧＷ後に両親宅に迎えることになった新しい猫、もなかのことをご記憶でいらっしゃいましょうか？　

こちらが「もなか」でございます。

　傷の治療もひと段落して、その後は元気に過ごしていると聞き、今回久しぶりに顔を見るのを楽しみにしておりました。最初に逢ったときから、びっくりするくらい人懐っこいフレンドリーな猫だという印象があり、病院に連れて行くときにも一度も暴れたり嫌がったりする様子を見せたことがなかったので、てっきりそういう猫だとばかり思っていたのですが、久しぶりに逢ったもなかは、物静かで引っ込み思案な猫になっていたのです。
　「も、もしや環境に問題でも？！」と激しく焦ったのですが、「これが本来の性格らしいのよ」と母の言葉。
　
　「あのときは行く当てのない野良猫で、おまけに怪我まで負っていたから、どうにかして助けてもらおうと一生懸命人懐っこくしてたんだと思うの。それから家に引き取られて怪我もよくなって、毎日安心して過ごせるようになったでしょう。張り詰めていた気持ちがゆるんで、本来の性格が出てきたみたいなの。今までは無理して明るく振舞っていたのね、きっと」

　……うっかり落涙しそうになりました（涙）。　
　
　もなかが父に心から懐いているのも、怪我を消毒したり、薬を飲ませたり…といった世話をすべて父がやっていたからだということ。自宅がオフィスを兼ねている父の傍に、今では２４時間片時も離れずくっついているということを聞くと、感慨もひとしおでございます。
　ですが、寡黙で硬派で無愛想な父の口から、
　「この猫はな、珍しいくらい温厚で気立てがよくて……　おまけに人間の言葉が分かるんだ」
　などという言葉を聞いて、驚愕のあまりぶっ飛んだのも事実なのでございました。

　……父上。最後のお言葉については、申し訳ないのですが娘はノーコメントです。


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　そして週末にかけて青鳥を下さったマドモアゼル方。
　先ほどサロンＢＢＳにお返事青鳥をお届けして参りました。どうぞご自分宛ての一羽をお手に取ってご覧下さいましねー♪

　それでは本日は、父の心をも掴んで離さない「魅惑の肉球」とともに退場いたしたく存じます。
　

魅惑の肉球＠もなか。

　気がつけば世はお盆。「伝統行事をおろそかにしたらあかんえ」という母の召還命令に従い、今週末は麒麟も両親宅に足を運ぶ予定でございます。ご先祖さまをお迎えする準備の傍ら、先日加わった弟分の猫・もなかの様子も見てやろうではないか！
　と思っていた矢先、「暁子お姉ちゃんが帰ってくるなら、わたしも遊びに行くね♪」と、こちら雑記でも何度か登場した遠縁の娘御・Ｅ嬢から連絡が参りました。何を間違ってか麒麟を姉と慕う彼女は、週末を一緒に過ごすのだとたいそう楽しげです。

　――あのう、Ｅちゃん。暁子お姉ちゃんは……その……
　帰省した先で合同誌の最終デザインを完成させる予定なのですけれども（汗）。
　

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　改めまして、愛するマドモアゼル方。本日は今年最高（！）という猛暑日でしたが、煩悩つつがなく生き延びておいででしょうか？
　今週は、このところ崩しがちだった体調をいたわりつつ、合同誌の書き下ろしや頁合わせも無事に終了いたしました。後はこの週末、装飾頁を整えればほぼＯＫ！でございます。（ほっ）
　よってもうすぐ終わるプチ精進潔斎のため、今週の小説更新は一回お休みを頂きますね。

　新刊のためのプチ潔斎……というのはもちろん第一の理由なのですが、実はその中に１割ほど、
　「連載終了はいつもそこはかとなく寂しいので、最終章はせめて少しでも長く手元において推敲を重ねたい」
　という阿呆な理由があったりいたします。

　……１章分が平均４０００字を越えた今になっても、いっこうに尽きせぬこの煩悩。いっそ何かの病気ではあるまいか。
　これが他人事でさえあったなら、間違いなく「あんたほんとに大丈夫？」と尋ねているところです。


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　今週末からまとまったお盆休みよ♪と仰る方々、あるいは帰省その他に向かわれる方々も多くいらっしゃるかと存じます。
　愛するマドモアゼル方、どうぞ良い週末＆休暇をお過ごし下さいますように。そしてまた週明けにお目にかかれることを、心から楽しみにしておりますねー♪

　

　……マドモアゼル方。
　ここ数日で、「もう言いなや（怒）」というくらい耳になさり、目になさったかと思うのですが、虚海の端っこから一度だけ叫ばせて下さい。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　――ごっつ暑い。


　息をするのも面倒な猛烈な暑さにやられ、麒麟もここ数日さすがに伏せっておりました。この世にスイカがあってよかったと、こんなにしみじみ感じたのはゴビ砂漠以来です。
　……嗚呼、しかし。
　不調の真の理由は暑さにあらず、血中辺境濃度の低下にあるのだと、放浪魂が熱まで出して訴えるのでございます。

　思えばこれまで春と秋、年に二回の放浪をもって迷える辺境心を鎮めて来た……というのは、マドモアゼル方もご存じの通りなのですが、今年の春は蓬莱オフィスに追われてそれもままならず、秋までだましだまし持って行こうと思っていた放浪魂が暑熱で暴走し、今月末から約２週間の休暇をぶっちぎることに決めました。

　　　　　　　　　　　行き先はタクラマカン砂漠、及びその北方に聳える天山山脈。

　……つまり、ある種の里帰りでございますね。（←しみじみと嬉しい）


　そうと決まればその前に、煩悩的諸作業も抜かりなく！　という次第でございまして、現在煩悩シアターの舞台裏では、合同誌・『花譜�U-anthology-』の製作が進行中でございます。
　つい先ほど中扉の装飾を終えたこの本には、書き下ろしの「小さな後日談」も添える予定にて、こちらは放浪前に編集と合わせて仕上げる算段でございます。

　愛するマドモアゼル方。本当に暑い毎日が続き、ふとしたはずみに体調を崩してしまいがちですが、どうぞくれぐれもご自愛下さいますように…。
　そして週末にかけて青鳥を下さった芥瑚方。後ほどサロンよりお返事青鳥をお届けいたします。ご自分宛の一羽をお手に取ってご覧下さいましねー♪

　

　本日の帰宅途中、『リアル芥瑚の集い・初夏の宴』でもサンドウィッチ・プレートをお願いした近所のベーカリーに、トースト用のパンを買いに寄りました。
　レジを受け持ってくれたのは、「研修中♪」という札を胸につけた小柄なマドモアゼル。このパン、８枚切りの薄さでスライスしてくれますか？　とお願いしたところ、慣れない機械を一生懸命操作して切ってくれたブツを見て、麒麟の目は点になりました。

　……でも言えない。こんなに愛らしく眩しい笑顔を前にして、
　　「あの、これ、どう見ても幅２．５センチはある極厚の逸品ではないでしょうか？」
　なんて、天地がひっくり返っても言えない……！（苦）

　明日の朝のトーストは、これを三枚おろしにして作成しようと思います。
　泣く子とマドモアゼルの笑顔には、一生かかっても勝てないと思います。


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　ごきげん麗しゅう、愛するマドモアゼル方。
　第一期のプチ潔斎を終えて、梅雨も明けた８月最初の週末、小説更新とともに虚海を渡って参りました。
　やっぱりこうやって小説を更新できるのって、ほんとに嬉しいんだな…！　と更新の準備を進めつつ、煩悩の喜びに深々と浸らずにはいられません。プチ潔斎の最中、できることなら鴻溶鏡で自分を３分割して、蓬莱オフィス・本の製作・サイト更新に配置したいと何度思ったことか…！
　久しぶりにお届けする『国境の白い山』・第三章、どうぞお楽しみ頂けますように…。

　と、ここまで来てちょっとだけバランスを崩したのか、何だか熱っぽく、少々夏風邪を引き込んだ模様でございます。大人しく虚海療養に戻る前に……
　愛するマドモアゼル方。蒸し暑さと冷房の気温差にやられやすいこの季節、くれぐれもご自愛の上、今週末もどうぞ良い休日をお過ごし下さいましねー♪

　

　お暑うございます、マドモアゼル方！
　８月になったばかりの虚海を渡り、ちょっぴり慌てて小さなお知らせ＠天山書房でございます。
　先日入稿を終えた『自由、夜』・改訂版に、早々と通販のお申し込み青鳥を何羽か頂いてしまったのですが、こちらはまだなのでございますー。（そもそもブツ自体が出来上がっていない…（泣き笑い））

　『自由、夜』・改訂版の通販は、合同誌『花譜�U』と合わせて、１０月８日（月）開始の予定です。１０月７日のイベント参加の翌日でございますね。
　通算で第四版ということもあり、「少部数＆その後の再販無し」なのですが、それでもすぐになくなることは決してないだろうと思いますので、ご希望の方がいらっしゃいましたら、上記の開始日を目安にお申し込み頂けると幸いです。

　少々慌てたお知らせになってしまいましたが、でも何よりも、お待ち下さっている方々がおいでだと知ってすごく嬉しかった…。ありがとうございます（照）。

　
　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　　　　◇


　それから、もうひとつちっちゃなお知らせを…。
　飢えたる放浪魂を鎮めるべく、麒麟は８月下旬より２週間ほど出奔する予定でございます。それに伴い、おそらく９月の第一週半ばまで、通販もお休みとなります。
　現在通販可能な本をご希望の方がいらっしゃいましたら、８月中旬までを目安にお申し込み頂けますと、出奔前に無事お届けできるかと存じます。

　以上、天山書房・通販窓口からのお知らせでございました。
　……今週もまた金曜夜の逢瀬を楽しみに、深々と伏礼。