……週末の記憶がまったくない。
　というくらい史上最高記録の睡眠をむさぼってしまった休日が明け、いささか呆然とした気持ちで虚海を渡って参りました。気がつくと日曜の夜だった、というタイムスリップな震撼もさることながら、何故か電話の脇に、
　　「印刷所から（原稿到着の）連絡・納品は８月Ｘ日予定」
　と覚えのないメモが自分の字で記されているのを発見したときの恐怖は、まるっきりホラー映画でした。

　　　　　　　　　　　　　　　　……ど、どこかに小人さんがいるのだろうか……？（汗）


　ごきげん麗しゅう、愛するマドモアゼル方。週末にもう一度お目にかかりますねー♪などと申し上げながら、ＸＸプレイに走ってしまった麒麟をどうかお許し下さい。（←どうやら予想以上に疲れていた模様です）
　本来ならば週末は、以前からちらほらとお話しているＲ＆Ｂ、この官能の音楽について、お日柄もよく腰を据えてお話しする予定でございました。……が。
　これほど眠った後には、猛烈な空腹とともに目が覚める。
　という自然の理に従い、本日は色気より食い気に走ってみようと存じます。深々と伏礼。


　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　　　　◇


　さてマドモアゼル方。夏の暑い日など、おなかはすいている、でもキッチンに立ってしっかり料理をするのは面倒だ…と思うことも、時にはおありではありますまいか？
　そんなときに手持ちの材料でさくっと作れる夏の一皿を、ＸＸプレイのお詫びにお届けしたく存じます。

　◆蕃茄炒蛋
　　蕃茄＝トマト、炒蛋＝卵、つまり「トマトと卵の中華炒め」。基本の材料はトマト１個に卵１個のみという
　　シンプルさ。中国のごく普通の家庭料理でございます。
　　　１）　熱したフライパンにサラダオイルを入れ、溶き卵を半熟に炒る。→いったんお皿にとりのける。
　　　２）　適当に刻んだトマトを同じフライパンに入れ、強火で炒める。軽く火が通ったら（１）の卵を戻す。
　　　３）　軽く混ぜて、塩・胡椒で味つけ。好みで黒酢を少し加えると風味が増します。

　　これをご飯の上に乗せますと、そのままワンプレートの食事になりますし、好みで小海老やきくらげを入
　　れると、ちょっぴりゴージャス（笑）になります。トマトも卵も好きよ、と仰る方。どうぞ一度お試しを♪

　◆キュウリと鶏肉の炒め物（正式名称が分からない…）　　　
　　最近ではさすがに変わってきているようですが、もともと野菜は生では食べない、というのが中国の伝統
　　のようでして、故にキュウリもきっちりと火を通して登場いたします。
　　　１）　熱したフライパンにサラダオイルを入れ、千切りにしたショウガ、細く切った鶏肉を入れて炒める。
　　　２）　短冊切りにしたキュウリを入れて炒める。歯ざわりが残る程度に火を通し、塩・胡椒で味付け。
　　　３）　水溶き片栗粉を入れてとろみをつけ、香り付けに胡麻油を少々。完成。

　　これはご飯…というよりもむしろ、お酒のお供に最適なのでして、ギネスも紹興酒も大変具合よく進み
　　ます。昨夜もこれをお供に反省会を開き、「いくら休日だからってこんなに眠っちゃいけないのだ…」と、
　　酒盃片手に自らを固く戒めたのでございました。…てへ（照）。


　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　　　　◇

　びっくりするくらい早いもので、明後日からはもう８月！（驚）
　猛暑が続いたり、大雨が降ったり…と天候が少々おかしな夏ですが、愛するマドモアゼル方、どうぞご自愛下さいますよう…。
　これも天の采配と思い、Ｒ＆Ｂの話題は永久封印の上、虚海に沈めてしまうべきかと考えている麒麟より、謹んで週明けのご挨拶をお送り申し上げる次第なのでした。
　……もいちど深々と伏礼。

　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　終わった……！！！


　おお、愛するマドモアゼル方！　つい数分前に、『自由、夜』・改訂版の原稿がすべて完成いたしました。
　時を同じくして、年度初の７月から猛烈に忙しかった蓬莱オフィスも、今週末でどうにか山場を越えました。
　いささかスプレー糊まみれではございますが、モニターのこちら側から喜びのＲ＆Ｂステップとともに週末のご挨拶を申し上げます。ひゃっほー！

　改訂版の詳細は、こちらをご覧下さいませ。→◆
　同じものをイベント＆通販頁にもリンクしておきました。表紙の画像は、完成品が届き次第、改めてお届けいたしますね。もう少々お待ち下さいますように…。

　……しかし。あれでございます、マドモアゼル方。
　本来の予定では、この改訂版のためのプチ潔斎は、もう少しのんびり進める予定だったのです。
　思い返せば遠い目を禁じ得ない前回のトラウマがあるとはいえ、時間の余裕はあったはず。なのにいったん改訂に手をつけ始めると妙な勢いがついてしまい、ならばこのまま突っ走った方がよろしかろう！と判断した挙句、予定外に前倒しの潔斎と相成ったのでした。つまるところ……

　　　　　　　　　　　　　　　　　　煩悩と特急は、走り出したら止まらない。

　いうことなのでございますね…。しみじみ。（←久々にハリセンを頂戴してもよろしゅうございましょうか？）


　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　　　　◇


　改訂の作業を始めた頃は、ちょうど蓬莱オフィスが恐ろしく忙しくなった頃でした。
　またどうしてそんな時期に…と自分でも呆れるのですが、今思うと、多分バランスを取りたかったのだという気がするのです。
　以前にも少し申し上げたのですが、この７月から仕事内容が新しくなることになり、６月頃から少しずつ準備を始めていたのですが、正直に申し上げると、ものすごく怖かったのです。
　どう考えても自分がすんなり務めおおせるとは思えず、委細を仕組んだボスの正気を疑いつつも、売られた喧嘩は高値購入が身上のわが身が憎く、内心頭を抱えながら迎えた夏でした。
　そうして忙殺されるのであれば、好きな方面でも自分を忙殺して、そこに没頭する時間を作りたい…と無意識の内に願っていたからこそ、こんな風に予想外の集中度で改訂作業に向かうことができたと思うのですね。

　　　　――こう申し上げると、何だかあやしいプレイに聞こえるのではという懸念もあるのですが。

　けれど、だからこそ、先月の投票期間に頂いた、あの温かいコミュニケーションや青鳥の数々は、いつもにもまして嬉しいものでした。
　きっとお送り下さったマドモアゼル方が思っていらっしゃるよりも１０倍くらい、本当に特別なエネルギーを頂きました。気づいておいでではなかったかも知れない一言一言の温かさに、改めて心からお礼を申し上げたいと思いました。（そしてこんな風に改まって申し上げるとき、照れ屋の麒麟はモニターのこちら側で、もれなく真っ赤になっております…（照））

　青鳥を下さったマドモアゼル方。今週末にひとつずつ、お返事青鳥をお送りいたしますね。どうぞ窓を開けてお待ち下さいますように…。
　かくして目下の懸案がひと段落、非常な解放感もそのままに、また明日辺りにこちらの雑記へ参上したく存じます。……話題がほんのりＲ（＆Ｂ）に傾いてしまいましたら、ハリセンとともにお許し下さいませ。

　それでは、愛するマドモアゼル方。いよいよ暑い季節になって参りましたが、今週末もどうぞよい休日をお過ごし下さいますよう、投げキッスとともにお祈り申し上げておりますねー♪

　

　『自由、夜』・改訂版の表紙が半分仕上がったところで、スプレー糊まみれになった蓬莱の堂室から、実況生中継でお届けいたします。
　ごきげん麗しゅう、愛するマドモアゼル方！　飽和状態の湿度にも負けず、本日もますます煩悩道に精進なさっておいででしょうか。謹んで週明けのご挨拶を申し上げます。


　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　　　　◇


　先日、愛用の煙草・マルボロメンソールライトの系列に、新製品が登場いたしました。
　キャッチフレーズは“凍りつくマルボロ”、マルボロ・アイスミントでございます。
　煙草の世界で新製品が出るというのは少しばかり珍しく、またスモーカーというのは他のどんな商品にもまして特定の銘柄に固執する傾向がございますので、これはおそらく長年に渡る市場調査・製品開発を経て打ち出されたものに違いありません。おそらくＰＲ戦略にも抜かりはない。
　どっこいその手に乗るかいな……と１箱試したところ、うっかりその手に乗ってしまいました。

　メンソールライトよりも香りがよく、後味もよろしゅうございます。これからはこっちにしよう！とあっさり陥落し、以来煩悩シアターのお供はアイスミントの煙が務めることと相成りました。
　しかし、新製品に乗り換えてしまった本当の理由は、実は違うのです。本当の理由、それは……

　　　　　　　　　ポスターの中からこちらを見つめている、美しい狼に惚れてしまった。

　という世にも阿呆な代物なのでございました。（←ＰＲ戦略、ど真ん中です）

　先日の投票で活動が明らか（！）となった『芥瑚連・毛皮支部』のマドモアゼル方。
　自動販売機・煙草販売店の前をお通りの際には、どうぞ上記のポスターにて、どこかの使令を彷彿とさせる美しい野生のまなざしをご堪能下さいますよう…。


　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　　　　◇


　冒頭で申し上げた改訂版は、週末ですべての作品の改訂作業が終わり、現在は内部頁の装飾と表紙の製作に取り掛かっている最中でございます。
　週末に完成した原題部分の装飾文字は、以下のように。
　

　……この“Ｌ”の傾きを持ったフォントを探し出すためだけに、虚海をたっぷり三周してしまった自分は、
　実はひょっとして、妙なところで凝り性なのではあるまいか？

　と、思わず頭を抱えてしまう月曜の夜なのでした。……とほほ（涙）。

　

　……ここ最近の蓬莱オフィスには、かつて味わったことのない忙しさがございます。
　おそらくこの７月下旬が山場であって、その後は少しずつペースも掴めてくるはずなのだ…と希望的観測を心がけつつも、うっかりすると崖下に転落してしまいそうです。
　それでもようやく週末がやってきたと思うと、獣形に戻って転がり回りたくなるような安堵を覚え、間隙を縫って進めていた『自由、夜』の改訂作業も、この週末が山場となりそうです。
　そういえば、心ならずも隔週連載となっている『国境の白い山』でも、主上と台輔が山奥にお出かけ中なのでございました。

　――現在各地で山場が進行中であります、青将軍。


　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　　　　◇


　山、と申さば、唐突ですが、若かりし頃のわが父は山男。いわゆるロック・クライミングを心から愛し、ザイルとピッケルをお供に岩山をよじ登る…という一見壮大な、実は殺風景な青春を送っておりました。
　各地をめぐって腕を磨き、目ぼしい山は登り尽くし、いざ憧れのヒマラヤＫ２登山に！
　と計画を練り始めた矢先、若かりし日の母に出会って恋に落ち、予算のすべてが結婚資金に化けた…というのは一族内でも広く知られた小噺でございます。
　（父の母、つまり管理人の祖母は、危険なロック・クライミングに勤しむ息子を案じてやまず、結婚が決まったときには母の手を握り、感謝のあまりよよと泣き崩れた…という話も）

　翻って考えるとき、わたくしめの辺境好きは、この父の遺伝ではあるまいか…と思えてなりません。
　幼い頃から山歩きのお供をしつつ、足が疲れない靴紐の結び方から、背負い易い荷物の作り方、固形燃料を使った食事の用意といった、およそ辺境旅行に必要と思われる一通りの基礎を、麒麟は父から学びました。
　――こんな風に育った以上、出奔好きの辺境フリークになるのは当然である。

　と、帰省の際には母の渋い顔を横目に、さりげなく父への責任転嫁を試みております。
　うまく行けば８月末、遅くとも９月上旬には休みが取れるのではないか…と、放浪魂も切なく疼く７月下旬。
　愛するマドモアゼル方。各地の山場を片付けて、また連載の次章とともに戻って参りますね。どうぞもう少々お待ち下さいますように…。


　そして、来年２月に開催予定だった小野不由美作品オンリー・イベント「ONO EXPO」が中止となったとのお知らせでございます。リンク頁にあるバナーにも、その旨が反映されていますので、お知らせのためにしばらく残しておきますね。
　楽しみだっただけにとても残念なのですが、来年のイベント参加については、現在ヨウ香さまと鋭意検討中でございます。こちらは決まり次第、いつものようにイベント＆通販頁でお知らせいたしますね。

　それでは、愛するマドモアゼル方。蓬莱の津々浦々、あるいは海の向こうでも、皆さまが良い休日をお過ごしになられますよう、心からお祈り申し上げておりますね。
　おお、週末だ…！　ひゃっほう♪（←すでに獣形で転倒中）

　

　猛烈な台風に続き、昨日は新潟・長野方面で大地震があったと聞きました。 
　該当地域にお住まいのマドモアゼル方、ご無事でいらっしゃいましょうか？　わたしの父も長野の出身、あちらには父方の親族一同が点在しておりますので、少しも人事ではなく、ひとまずの無事が確認できた今でも、落ち着かない気持ちが続いています。
　月並みなことしか申し上げられないのが辛いのですが、いろいろなことが少しでも早く、良い方向に向かっていきますように…。


　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　　　　◇


　小説投票のレポートをLibrary頁にお届けしたこの週末、休日まで侵食している蓬莱オフィスの仕事を終え、麒麟は『ユザワヤ友の会 with 会員割引１０％制度』に入会して参りました。

　ユザワヤ。それは主に関東方面にて、老舗の手芸用品・生地・ホビー材料店として知られる専門店舗です。
　……が。
　実はそれが表の顔に過ぎず、溢れ返る服飾布地やリボンやテープをかき分けて進んだ上層部には、同人誌製作に必要なありとあらゆる画材用具を揃えた、煩悩の極楽浄土が隠れているのである。
　という驚愕の事実を知ったのは、最初の本の制作準備を始めた頃のことでした。

　以来、ユザワヤ吉祥寺店６Ｆには、尋常ではなくお世話になって参りました。
　表紙用の原稿用紙、中綴じ専用ステイプラー、原稿に用いるＡ５プリント用紙、粘着度の異なる各種のスプレー糊、装飾頁用のスクリーントーン。……数えるだけで目眩を覚えます。
　けれど、レジで「会員カードをお持ちですか？」と訊かれるたびに、麒麟は首を横に振り続けて参りました。
　……ここで入会してしまえば、何かに負けるような気がする。
　という、よく分からない恐れを覚えていたからでございます。

　ですがその日はたまたま、煩悩的大殺界に当たっていたのでしょうか。
　レジを受け持ってくれた可愛らしいマドモアゼルに、「ではご入会なさいますか？」と問われたとき、その笑顔につられてか、思わずふらりと頷いてしまったのです。
　――負けた。ついに煩悩に負けてしまった。

　かくてお財布に収まった渋い金色のカード＠煩悩友の会を眺めるとき、「これでもう、いよいよ逃げられなくなったよママン…」と、敗北感とも高揚感ともつかないものが込み上げて来るのを覚えます。
　とりあえず１０月のイベントの際には、ヨウ香さまと能吏Ｋちゃんに意気揚々とお見せして、
　　「よくできました♪」
　と頭を撫でて頂けるだろうか…！　と胸をときめかせる煩悩麒麟なのでございました。


　そして改訂作業＠『自由、夜 -Liberte, la nuit-』の進む舞台裏から、ささやかな進捗状況を申し上げますと、
　「今夜は泊まっていって下さいどうしても」と、嫁入り前の娘さんに向かってどこかの台輔が無理難題を吹っかけている最中でございます。
　……深々と伏礼。

　

　 このところ、再び通販のお申し込みが重なるようになったのは、芥瑚方のご慧眼が、
　　「あら、そろそろ新刊準備のプチ潔斎に入っているのかしら…。そういえば、放浪魂だってそろそろ限界
　　が近いはず。じゃあ、代わりに読むものを手元に取り寄せておくべきだわね」
　と、舞台裏の煩悩事情を鋭く読み取っておいでだからであろうか？

　……と、やんごとなき女怪のお心がしのばれる７月中旬。
　飛脚を目指す天山書房より、まずは心から御礼申し上げます。（深々と伏礼）

　このところ、東京でも雨の日が続いておりますが、九州方面などでは大雨による被害もおありとのこと。
　南方にお住まいの芥瑚方が案じられ、何事もなくご健勝であられるよう、心から願ってやみません。
　そして、愛するマドモアゼル方。蓬莱オフィスの用事により、明日は遠出を余儀なくされ、帰宅が翌日にずれ込む警戒警報発令中でございます。
　従って金曜の更新は週末にずらし、土曜日か日曜日辺りに再び虚海に戻って参りますね。閉場から半月を経た投票結果を、全四章のレポートに整え、しずしずと御前にお届けする予定でございます。


　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　　◇


　……忙しいときには、なまじ休息など求めず、その勢いで煩悩的諸事項も片っ端からクリアすべきである。
　という阿呆な信条により、ただ今時間を作っては、『自由、夜』・改訂版の推敲作業を進めております。こちらは前倒しの理念に則り、８月早々には入稿を済ませる予定でございます。（初版からの変更箇所については、ご希望があれば、前もって雑記でお知らせいたしますね）
　その後は、おもむろに合同誌の準備が待機している…という、この素晴らしい夏。

　煩悩と浜の真砂は、どこまで行っても尽きないものである。
　という出所不明の格言を胸に、再びしずしずと煩悩シアター舞台裏に戻りたく存じます。
　それではマドモアゼル方。また週末にお目にかかれることを、心から楽しみにしておりますねー♪

　

　 改訂版『自由、夜』の本編第二章まで推敲を終えて、どうしても一言申し上げたく、こうして虚海を渡らずにはいられませんでした。
　ごきげん麗しゅう、心から愛するマドモアゼル方。どうしても申し上げたかったこと、それは……

　　　　　　　　　　　　　　バンテリンは効く。というゆゆしき事実でございます。

　肩こりと目の疲れ。それは煩悩の業病とでも呼ぶべき、愛の苦しみではありますまいか。
　煩悩シアターの幕が上がり、そこに映し出される映像の文章化に励むとき、それは文字通り「待ったなし」の作業でございます。
　 「ＰＣに向かうときは、まめに立ち上がって軽いストレッチをしなはれ」などと勧める向きもございますが、そんな悠長な真似に及んだが最後、脊髄反射の映像は失われ、掴みかけた言葉も瞬時に霧散してしまいます。
　もともと、心身の負荷は気にしない性質です。
　かくて煩悩を優先し続けた結果、そのツケは上記の症状＋時には頭痛、という形で現れ、麒麟をしばしば舞台裏でむっつりさせていたのでした。

　そしてこの週末、久しぶりに逢う友人と昼食を共にして参りました。
　四方山話のついでに、ずっとＰＣを使ってると目や肩が疲れるんだよねーと何気なく呟いたところ、友人は目を輝かせて身を乗り出しました。「そりゃバンテリンだね」
　……は？
　それは確か、巷で著名な湿布薬。でも湿布って打ち身や捻挫に使うものだし、第一張るだけで効くならリフレクソロジーはいらないよ、と笑い飛ばそうとしたところ、友人は鼻で笑いました。
　「信じないならいいけどね。あれは効くんだよ、本当に」


　――愛するマドモアゼル方。
　身をもって試した一夜が明け、ここに謹んで敗北宣言とともに申し上げたく存じます。
　あれは効きます。しかも非常に、かつ速攻で。
　目の疲れによる肩こりでしたら、首筋のいちばん上に。それに伴う頭痛も、軽いものならすぐに治まります。背中方面に及ぶ肩こりでしたら、肩甲骨に沿ってぺたりと。少し経つと、腕がほんのり軽くなります。
　それにプラスして、「タオルを三つ折にしたものを首に巻き、後ろで洗濯バサミで止める」という友人伝授の秘儀、俗称・首長族を合わせ技として用いれば、向かうところ敵なしでございます。
　うっかり失念しておりましたが、友人の仕事はプログラマー。一日中ＰＣに向かって作業をしているという点では、麒麟など比ではなく、その言は無条件で信頼すべきものだったのでございました。

　こちらをご覧のマドモアゼル方に、もしや同じ煩悩の病にお苦しみの方々がおいででしたら、どうぞ上記をお試し下さいませ。うまく行けば、症状の７割は楽に軽減されるものと存じます。
　……ただひとつ、難を申さば、
　「湿布を何枚も張りまくった挙句、首にタオルを巻き、おまけに洗濯バサミで止めている姿」
　とは、どう見てもあまりエレガントではない。というささやかな事実でしょうか。


　以上、いかなる製薬会社ともノン・タイアップ、かつ身体を張ってお届けする日曜の雑記でございます。
　……深々と伏礼。

　

　前々から、「今月は蓬莱オフィスが忙しくなるだろう……」と心中覚悟していた７月ですが、実際に７月になってみると、予想以上の大波に目眩を覚える第一週。
　ごきげん麗しくお過ごしでいらっしゃいましょうか、愛するマドモアゼル方。
　月曜日に投票所を閉場したこの週末は、小説更新のお休みを賜りたく存じます。

　以前にもちらっと申し上げたのですが、６月末でボスが本国にご帰還あそばされるに当たり、後釜のお鉢が何を間違ってか麒麟に回ってきてしまいました。よって今月下旬まで、跡目相続などの極道的諸事に追われる予定でございます。
　……まったくもって嬉しくない（怒）。

　こういうときはとっとと虚海を渡り、煩悩の水浴びをするのがいちばんの妙薬ですので、そろそろ次回の新刊をするために、この週末辺りから、『自由、夜 Liberte, la nuit 』の改訂作業に取り掛かろうと思っています。
　それではマドモアゼル方。この週末も、どうぞ良い週末をお過ごし下さいますように♪
　
　

　時計の針がシンデレラ・タイムを指した真夜中１２時、小説投票所の扉をしずしずと閉めて参りました。
　愛するマドモアゼル方。一ヶ月に渡るご参戦、本当にありがとうございました…！

　つい先ほど出張から帰ってきて、衝立裏からそっと窺ったところ、集計機能が壊れたんじゃなかろうかと目を疑ったくらい、この週末でたくさんの票を頂いていて、コメントに至っては倍増したかと思えるほど多くの、そして嬉しいお言葉を頂いておりました。
　疲れが一気に吹っ飛んだばかりか、モニターの前で、その……ちょっと泣きそうになりました（涙）。

　改めまして、皆さま。温かいご参加＆ご協力、本当にありがとうございました。
　この一ヶ月、モニター越しに日々、どれほど大きな喜びを頂いていたかを思い出すと、頂いた票やコメントのひとつひとつが、文字通り真珠のように貴重なものに感じられます。
　そして、こうしたリアルタイムの、本当に温かいご縁の数々があるからこそ、書くことは楽しいと今も色褪せずに思うことができるのだと、心から感じられた一ヶ月でした。

　そして初めてお名前を添えて下さったマドモアゼル方へ、こちらからご挨拶を。
　美喜さま。口説き文句とも見紛うばかりのコメント、思わずもじもじでございます…（照）。
　紫苑さま。綺麗な花を思わせるお名前とともに頂戴したコメント、本当に嬉しく拝見いたしました。
　はなさま。煩悩の糧の数々（笑）をお寄せ頂きまして、ありがとうございます♪

　そして、ご参戦下さったすべてのマドモアゼル＆ムッシュー方。
　頂いた票やコメントは一粒残らず大切に掬い上げ、後ほどレポートの形に整えて、恒例の千本ノック＠コメント返し（←期間中、これを我慢するのが本当に辛かった…！）とともにお届けしたく存じます。
　ゆったりとお待ち頂けますと、とても幸いでございます。（感謝を込めて深々と伏礼）


　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　　◇


　追記１：　青鳥を下さったマドモアゼル方へ

　＞里さま：　大丈夫、「きっと“あの”里さまだろう」と推察申し上げてのご挨拶だったのですとも！
　　　　　　　（失礼を申し上げてはいけないと、やや控えめにお呼びかけしたのですが、よかったー♪）
　　　　　　　お名前つきのコメントを拝見するたびに、いつも心から嬉しかった期間中でした…。
　　　　　　　ご参戦＆頂いたご縁への感謝を込めて、モニターのこちら側から投げキッスでございます。

　＞杏さま：　リカク便の勝負、きゅ、９割正解でございました…！（とっても惜しかった…（涙））
　　　　　　　その他の委細、しっかり了解でございます♪　一言だけでも、こちらからご挨拶を…と、
　　　　　　　プチ・リカク便をお送り申し上げますー（笑）。

　＞ヨウ香さま：　おお、おめでとうございますー♪（まずはクラッカーをば！）　例によって例の如く（笑）
　　　　　　　後ほど皇帝ペンギン青鳥をお送りいたしますね。どうして毎回、こうも山盛りなんだろう…！


　追記２：　前回の雑記を更新したとき、「実はまだ７月ではなく６月末日だった」ことに、後で気がつきました。
　　　　　　　煩悩的に前傾姿勢であるわが身をお見せしてしまったことが気恥ずかしく、後にひっそりと
　　　　　　　のた打ち回りましてございます…（真っ赤）。

　

　７月最初のご挨拶、薄曇の土曜の午後にボンジュールでございます。愛するマドモアゼル方。

　本日は、最終週末となった投票所に、新しい項目を追加して参りました。
　こちらはフリー・スペース、どうぞお好きなものをご自由にお寄せ下さいませ。たとえば……
　「実はこういうのが読みたいの」というリクエストでもＯＫですし、その他のご要望でもＯＫですし、「前から聞いてみたかったのだけれど…」というご下問でもＯＫですし……

　つまり、何でもありの無礼講なのでございます。
　
　普段は設置のない一言フォームの代わりとして、普段は云えないあんなことやこんなことを、こちらからお気軽にお寄せ頂けますと、相互コミュニケーション好きの麒麟も大変幸せです（照）。
　愛するマドモアゼル方。閉場の月曜夜２４：００まで、どうぞお気軽なご参加を♪
　

　追記：　コメントにお名前を残して下さったマドモアゼル方。お久しぶり♪の方々も、いつもこんにちはの
　　　　　方々も、お名前を拝見するたびに「！」とモニターのこちら側からしっぽを振っております。
　　　　　水面上に初めてお越し下さった紗羅さま（お名前を拝見した瞬間、南の風が吹いてきたような心地
　　　　　がいたしました…）、桜子さま（水面上へようこそ！セレンディピティ、でしたね？（笑））。
　　　　　そして「初めまして」のご挨拶を、里さまに。もしかしたら通販でご縁を賜ったお方か…と思いつつも、
　　　　　こうして初めてのご挨拶が叶うのは、本当に幸せです。どうぞ最後までお楽しみ頂けますように！