年末の所用も本日で終わり、今年最後のご挨拶に参りました。
　今年の虚海ライフも本当に充実した、楽しい一年間を過ごすことができた…としみじみ思います。さまざまな形で温かいお気遣いを下さる方々に、改めて心からお礼を申し上げさせて下さい。
　長く続いているご縁、今年新しく頂いたご縁、モニターの向こうにおいでのすべての方々が、どうぞよいお年をお迎え下さいますように…。
　
　麒麟はこれより年明けまで、南方へ休暇に行って参りますね。…が、何故か諸事情をよーく知っている周囲の、これまたよく分からない配慮により（笑）、オンライン状況はばっちり確保、虚海を渡るのには何の支障もない予定です。
　新刊の装飾頁に着手して、中扉のデザインがびしっ！と決まった以上は、休暇中にも表紙デザインをあれこれ頭の中でひねりつつ、ゆっくり羽根を伸ばしてこようと思います。
　愛するマドモアゼル方。また年明けにお目にかかれることを心から楽しみにしておりますね。
　どうぞよいお年をー♪

　

　 蓬莱オフィスが仕事納めだった本日、煩悩進行表においても仕事納めのご報告ができる喜びに、踊りながら虚海を渡って参りましてございます。
　この一週間で、新刊用書き下ろしの最終話が無事完成いたしました。
　年末の煩悩予定表・最終項目、これにて余すところなく完遂。

　　　　　　　　　　これでもう何の心残りもなく、一年を終えることができる…！

　正確には本日の早朝に完成し、挿画を担当して下さる日さまにも、先ほどメールでお送りしたところです。
　最終話の正式なタイトルは、『玉泉異聞／Jade, lost and found』です。
　こやつがまたごっつ長くなったため、当然ながら全体の頁数も増え、ゆとりを持って見積もっておいた数値を２回ほどぶっちぎったところでどうにか落ち着きました。
　結果的に、新刊の総ページ数はこれまでで最多になる予定です。

　　　　　　　　　　　　　　　……いいえ。涙はもう、虚海の彼方に捨てました。


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　そして愛するマドモアゼル方。このクリスマスにはさまざまな形で温かいご挨拶を頂き、とても幸福な休日を過ごすことができました。本当にありがとうございます。
　年末になると特に思うのですが、何かと忙しない時期にもかかわらず、ＰＣを立ち上げてご訪問下さること、そして青鳥を送るための時間を割いて下さることが、何よりも嬉しく感じられます。
　今モニターの向こう側においでのすべての方々に、改めて心からお礼を申し上げたいと思います。

　今日は東京でも本当に寒い一日でした。同じく仕事納めだった方々も、まだお仕事のある方々も、どうかよい休日をお過ごし下さいますように…。
　そして青鳥を下さった芥瑚方。明日辺り、サロンへとお返事青鳥をお届けいたしますので、ご自分宛の一羽をすたっと捕獲なさって下さいましねー♪
　今年最後のご挨拶を申し上げに、もう一度こちらの雑記でお目にかかりますね。




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　◆酒席小話・その１
　　先日、一緒に飲んでいた知人から、非常な唐突さで、「わたし、あなたにだったら調教されてもいい」
　　と言われて、文字通りジン・トニックを噴き出しました。
　　……それはいったい何の冗談だ。
　　何だか激しく脱力してしまい、挙句の果てに帰り道に脳貧血で動けなくなったのは、絶対にこやつの
　　せいに違いない！と心底思うのでございます。


　◆酒席小話・その２
　　先日、一緒に飲んでいた年下のキュートなセニョリータから、不意に、「暁子さんって、ブログとかで
　　エッセイなんて書いたりしないんですか？」と言われて、ギネスが気道に入りそうになりました。
　　「どどど、どーしてそう思うのかな？」と目を泳がせて尋ねたところ、「真面目な話をしているときと
　　そうでないときの間に、得体の知れないギャップがあるから」と言われました。
　　あー、うん、それね！　実はもう、それをそっくりそのままサイト上で実践してるんだな！　５年近く！
　　とは言えず、無言で微笑むのが精一杯でした。


　　　　　　　　　　　　　……いっそ断酒をしようかと、この頃では考えております……。


　

　 顔を洗って出直すのも、これで２週連続となりました。もうこれ以上のアルコールはいりません。夜明けとともに帰宅するのも止めます。
　その証として、今年の目標は「身を慎んで清らかに生きる」で行こうと固く決意しました。
　……今年もあと１０日しかないのですが。


　ごきげん麗しゅう、愛するマドモアゼル方！
　「これを終えずして年は越せぬ」＠煩悩の年末進行・第三弾の本日は、『眠られぬ夜のために』の後篇をお届けいたします。
　心から楽しみつつ推敲を終えた後篇をお届けできた今、ああ、これで安心して涅槃に旅立つ…ではなく（笑）、年末進行の最終項目に取り掛かることができます。
　ご注文からゆったりとお待ち下さっていたリクエスト主、そして年末の慌しい中でＰＣを立ち上げていらして下さったすべての方々。どうかお楽しみ頂けますように…。


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　お知らせしていたように、年内の通販受付は明日１２月２１日（日）いっぱいとなります。冬休みの読書のお供にご希望の方々がいらっしゃいましたら、どうぞ上記を目安になさって下さいませ。

　それでは、愛するマドモアゼル方。何かと忙しない師走の後半ですが、どうぞ心身ともにご自愛の上、のんびりとした週末をお過ごし下さいますように。
　先日、びっくりするような脳貧血に襲われて車椅子のお世話になってしまった麒麟より、自戒を込めまくった週末のご挨拶を申し上げる次第でございます。（しずしずと伏礼）

　

　……本日の雑記を書き始めるに当たり、たっぷり５分間、舞台裏で懊悩いたしました。が。
　ここは一発、欲望に忠実に参りたく存じます。
　愛するマドモアゼル方。シルヴプレ。

　先日８５０，０００打とご案内したキリ番リクエストを、８４０，０００打に前倒しさせて下さい。

　うひょー！　すっきりしたー！！
　と、マウンテン・ゴリラ＠喜びの舞いをご披露したところで端的に申し上げますならば、つまり……
　どうしても我慢できなくなっちゃったのですね（照）。
　いくら新刊の精進潔斎中とはいえ、世に尽きぬのが浜の真砂と虚海の煩悩。我慢できずにあっさり前倒し、となった次第でございます。（さすがに恥ずかしい気も、実はしております…）

　という訳でして、愛するマドモアゼル方。
　おそらくは年明けのご落札となるかと思うのですが、どうぞお気軽にご参戦の上、貴女の麒麟にフレッシュな新年の煩悩をお与え下さいますように。
　もしお見落としがあった場合には、「あんさん、ほんまええ加減にせえや（怒）」という天の声だと頭を垂れ、再び８５万打に設定いたしたく存じます。
　深々と伏礼。


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　我慢できぬと申さば、もうひとつ。師走に入ってからの蓬莱オフィス＆諸事私事の忙しさにも、いい加減に我慢ができなくなって参りました。
　こうした場合、（１）すべてを忘れようと逃避する、（２）なぜか逆襲に出る、という二つの選択肢があるように思われるのですが、麒麟の場合、ご存じのように選択肢は常に後者でございます。
　という次第でして、愛するマドモアゼル方。今週末は、何が何でも小説更新をお届けしたく存じます。
　金曜の夜はまたもや帰宅が遅くなるのですが、おそらくは金曜の深夜に、遅れたとしても土曜日にはきっちり後篇をお届けする予定でございます。
　愛するマドモアゼル方。週末の逢瀬まで、どうぞゆったりとお待ち頂けますように…。


　煩悩と生まれた麒麟の身。忙しさなど、ここらで斬って捨てねば示しがつきません。……って、何に？
　もちろん己の煩悩に。

　

　……かろうじて朝日よりは先に帰宅して、顔を洗って出直して参りました。
　土曜の午後にてボンジュールでございます、愛するマドモアゼル方。
　
　年末進行の第二弾、本日は正面扉から新しい風景のお届けにあがりました。
　１２月中旬、クリスマスのご挨拶とともに教会の風景を。トルコ西部・シリンジェという小さな村にある、旧ギリシャ正教会の祭壇です。

　第一次世界大戦後に独立国となったギリシャ、そして敵対する隣国トルコの間で、大規模な住民交換が行われた…という話を聞かせてくれたのは、ギリシャ北部出身の友人でした。
　彼のおばあさまの家族は、代々トルコ西部のギリシャ人居住区に住んでいたのですが、そのときの住民交換によってギリシャ北部に移住させられ、今に至るのだそうです。
　それまでまったく知らなかった歴史が意外なほど身近にあったことに驚きつつ、たとえ民族や宗教が違っても長く共存してきたのに、住み慣れた土地を離れるのは、決して簡単なことではなかっただろう…と複雑な気持ちになったものです。
　その話が印象深く残っていたこともあり、トルコを旅行した際に、旧ギリシャ人居住区であったシリンジェという山間の村に足を延ばしてみました。

　遺跡で有名なエフェスという街からバスに乗り、山間をうねうねと続く道を２０分ほど行くと、終点がシリンジェです。こじんまりとした、本当に小さな村で、取り立てて観光の名所！というものは何もないのですね。
　けれど、古びた民家を眺めながら石畳の道を上がったり下がったり、途中で足を止めて、以前の住民だったギリシャ人から作り方を受け継いだという地元産のワインをしこたま飲んだり、と穏やかな時間を過ごすことができます。
　そうして散策していたときに出逢ったのが、この教会です。
　今はもう使われておらず、フレスコ画を含む内部の装飾などもすべて撤去され、こうして光だけが入る静かな空間と化しています。窓の下にぽつんと残っているのは、おそらく洗礼盤でしょうか。
　村でたった一つのこの教会の祭壇で、その昔、生まれたばかりの赤ちゃんが神父の手で洗礼を授けられたり、村人たちが集まってミサを受けたり、そういう歴史が無数に刻まれているのだろう…と思うと、廃墟が美しく感じられるのは、かつてそこに存在したものが残していった気配をまとっているからではないかと、そんな風に感じたのでした。

　トップ写真をクリックなさいますと、教会の祭壇全体をご覧頂けます。
　愛するマドモアゼル方。周囲の人々との絆を確かめ、温めるためにあるといわれるクリスマスの季節、少し早いのですが、この一年に頂いたたくさんのご縁に感謝を込めて、光の祭壇の風景をお届けいたします。
　どうぞお受け取り下さいますように…。

　

　定期的なオフライン活動＠本作り＆イベント参加をするようになり、数多くの喜びと幸福を味わいながら、それでもたった一つだけ、切なく思われてならないことがありました。それは……
　そちらに充てる時間の分、どうしてもキリ番オークションの間隔を広めに取らざるを得なくなった。
　という現象でございます。

　キリ番フェチと生まれた煩悩麒麟の身、これほどもどかしいことが他にあろうか…！　と隠れて舞台裏で転げ回っていたのですが、時すでに師走。どうあってもこれを済ませずに年を越す訳にはいきません。いかないんだとも、蒼猿や…！
　という次第でして、愛するマドモアゼル方。
　本日は年末進行の一環として、次回オークション数値を設定して参りました。
　次回のキリ番は、８５０，０００打でございます。

　新刊製作中の煩悩がぎりぎり我慢できる範囲で、可能な限り近い数値をセッティングいたしました。
　もしお見逃しがあった際には、いつものごとく前後の方々に…という運びになりますので、ニアミスだった方々も、よろしければお気軽にご一報下さいませ。
　胸に秘めたる煩悩がおありのマドモアゼル方。どうぞお気軽にご参加の上、ご落札の暁には、その貴い煩悩をご遠慮なく剛速球で煩悩シアターに投げ込んで下さいますよう、お願い申し上げる次第でございます。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　おお、何たる晴れやかな心地…！！！

　と恍惚状態のまま、本日は御前を退出いたしたく存じます。
　深々と伏礼。



　　ＰＳ・１：　今週末は所用につき、帰宅が日付変更線を越えてしまった場合には、顔を洗って出直して、
　　　　　　　　翌日土曜日に更新をお届けいたしますね。

　　ＰＳ・２：　唐突な私信でまことに申し訳ないのですが、蓬莱の名画師・日さま。前回の本にて、かくも
　　　　　　　　印象深い非着衣の台輔を描いて下さったミューズよ。あれ以来、うっかり気を抜くと、煩悩
　　　　　　　　シアターに立つ台輔までがあやうく非着衣で映像化されそうになるので、舞台裏は厳戒
　　　　　　　　態勢です。秀でた画才とは、かくも悩ましく罪深いものなのですね。（うむうむ）。

　

　蓬莱オフィスと肝臓が大車輪の師走、今年最後の月初めにご挨拶を申し上げます。
　ごきげん麗しゅう、愛するマドモアゼル方！

　まずは年末進行の一環といたしまして、通販頁に休止期間のお知らせを出して参りました。
　年内の通販受付は、１２月２１日（日）までとなります。（再開は１月中旬を予定）
　「お正月休みに何か読みたいのだわ」と思し召しの芥瑚方、上記を目安になさって下さいますように…。


　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　　　　◇


　さて、先日は「征州の州都は『維竜』か『維龍』か？」という疑問にたくさんの参考回答をお寄せ下さったこと、改めてお礼を申し上げます。（深々と三つ指）
　そもそも何ゆえの維龍なのか、と申しますと、現在準備中の新刊に収録する１話が、維龍近郊を舞台としているからなのですね。そして先日、おかげさまを持ちまして、この話の二度目の推敲を無事終えることができたのでした。
　（１つの作品を形にするときは、時間をおいて大抵３回、全体的な推敲をすることにしておりまして、２回目を終えて初めて、ようやくそれなりの形になったかな…と感じられるのです）

　新刊に収録する５話には、どれも必ず原作中の人物が登場するのですが、上記の話＠維龍には、征州にゆかりの女性、つまり予王の妹・舒栄が登場いたします。（周辺資料によりますと、彼女の字は花麗とか）
　そして２度目の推敲を進めていく内に、そこはかとなく、
　　自分が男性だったら、いやそうでなくても、こういう女性にむっちゃ弱いんではなかろうか？
　と気づいたのでございます。

　原作中には、王の妹でしかなかった彼女が、姉亡き後にどんな理由で玉座を手に入れようと決心したのか、どのように征州候と知り合ってその後ろ盾を得るようになったのか、という説明の記述はありません。
　……ここで勢いよく妄想の出番です。

　征州候の立場から考察いたしますと、仮にも一州を預かる州侯の身。
　……金はある。権力もある。そして目の前には大それた願いを抱く美女がいる。
　これだけでもすでにメーターがぐらぐら状態なのですが、いやいや、仮にも州侯たる者、そんな安易なことではいけません。
　そして舒栄には、色仕掛けで迫って欲しいとは思わない。何故なら、そっち方面を所望するときは自力で口説き落とすのでおかまいなく…というわけではなく、そんな安易なことでは興ざめなのでございます。
　けれど、もし、一見途方もない彼女の願いがどんな個人的感情に根ざしているのか、知る機会があったとしたら、そしてそれが自分自身の疑念やコンプレックス、あるいは葛藤に、深く強く働きかけるものであったとしたら…
　「分かった。思うようにしなさい」と、あたかもパトロンのように全面的なバックアップを約束してしまうのではないでしょうか。
　彼女の野望に一度付き合ったが最後、お互いまともな死に方はできないだろうと思いつつ、それも仕方ないか…と腹を括り、しかもそれが結構な昂揚と酩酊を伴っていたりして、とどのつまりは「カルメンに惚れてしまったホセ」といった感がございます。
　そして、個人的にこういう女性が好みなのか？と聞かれると、一瞬詰まりつつも答えは「Yes」。わが身が男性で世が世なら、確実に女性関係で身を滅ぼしていただろうと思う瞬間です。

　…などと、このようなことを徒然に考えつつ上記の作品を推敲するのは、実はとてもハッピーな作業でした（笑）。そして舒栄について考えていると、いつのまにかその姉である予王にも考えが及んだりして、いやいや、今はそっち方面で新しいものを書き始めちゃだめだ、っていうかそもそもそんなこと考えちゃだめだ、予王は別の意味で個人的に弱いタイプの女性なんだから…！
　と、師走は煩悩シアターもまたいろいろと忙しないのでございました。（…む？それはいつものことか…）
　


　週末は寒さが厳しくなるとの予報。愛するマドモアゼル方、どうぞ温かくなさって、今週末もゆったりとお過ごし下さいますように…。年末進行の諸事、今年の内に済ませておきたい煩悩予定表を携えて、またすぐにお目にかかりますねー♪


　　ＰＳ：　青鳥を下さった芥瑚方。週末にサロンへとお返事青鳥をお届けいたします。ご自分宛の一羽を、
　　　　　　どうぞすたっと捕獲なさって下さいましね♪