……ぷは。

　と水面に顔を出して息継ぎをする勢いでご機嫌麗しゅう愛するマドモアゼル方！
　「１５歳になった途端に雲隠れか、さては反抗期か」とご心配のメールを頂き、ひっくり返って笑ってしまったのですが、大丈夫です。ひとまずメンツが出そろったはずの新刊に、もひとつ書き下ろしを追加していただけです。
　

　つくづく思いますに、これはいったいどういう衝動なのでしょうか。
　「はー、これで全部だよ！あとはガンガン改訂するだけだよ！！」というところまでやっとのことで辿りついたというのに、「…いや…もうちょっと何かない…？っていうか書きたいよね？ね？！」という衝動がむくむくと湧き上がり、「分かったよ！書けばいいんでしょ！書くよ！！」と何故か逆ギレの挙句、自分で自分の首を絞めることになるというこの現象。
　「試験前の切羽詰まったときに限って猛烈に部屋の掃除をしたくなる」というあれと同じなのかな、どっかにワクチンとか売ってないかな。
　と頭をかきむしりつつ、結局は結構な長さのものを書き終わり、これで本当にメンツが出そろいました。…OK。今度こそガンガン改訂を進めていく所存です。

　これで５月の新刊は、８割近くが書き下ろしとなる書き下ろし祭りになる予定でございます。今回も最大限に早割を駆使するため、来月には入稿予定ですので、あともうちょっと！ラストスパートでがんばろうと思います。
　その合間を縫ってできるだけご挨拶に参りますので、愛するマドモアゼル方、どうかゆったりお待ち頂けると幸いです。
　よし！ここまでひとまずがんばったので、とりあえずギネスを呑んできます！冷蔵庫に５本冷えてる！！


【どうでもよろしい本日の余談】
　先日、久しぶりにメールを下さった芥瑚のお一人から、「こちらに伺うとなんだか優雅な気分になれます」と記して下さった箇所にのけぞり、「お、お気を確かに…！」と申し訳なさでうろたえたのですが、よくよく考えましたところ、
　「１９世紀パリ、遠方から運ばれてきた珍しい種類のケダモノが檻の中で暴れているのを、たまたま外出の折に見かけて遠くからこわごわと覗き込む良家のご令嬢＠背後にはちゃんと乳母がついている」
　という感じなのではないか。
　と思い至った途端、「じゃあ実害はないから大丈夫だ！よかったー♪」と大変ハッピーな気分になり、これからもケダモノ道を邁進しようと天に誓った次第でございます。
　……この無駄に細かい設定を持ち出してくる煩悩が、追加で書き下ろしとかの悪さをするわけなんだなつまり。