熱がなかなか下がらず、咳もひどい。あーあ、風邪をこじらせちゃったかな…と思っていましたらば。
　うっかり肺炎になりかけていました。（医師・談）

　今年の寒さは格別だった上、公私でばたばたしていたところに、本も無事に出来上がってどっと反動が襲ってきたのでしょうか。さすがに数日間は寝込まざるを得ず、その間のことは朦朧としてほとんど覚えていないのですが、少しずつ回復してくるにつれて、なんだかふつふつと反抗心が湧いてきました。
　……春だっていうのに、何だっておとなしく寝込んでなくちゃいかんのか。わしゃ何ぞ悪いことでもしたか。だいたいこの気候が悪い。いつまでも冬の気配をひきずってるから、気持ちまで引っ張られて肺炎なんぞにとっ捕まったりするんだ。
　つまるところ必要なのは気合いだな！　山盛りのご飯と裂帛の煩悩！！

　と、これだけは何があっても落ちない食欲で、病み上がりとは思えない量の食事を平らげた後、今後の煩悩予定表を脳内で刷新しつつ、心に固く誓いました。……よーし分かった。
　今年は戦闘的に煩悩道を邁進するぜ！　と。
　

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　お久しぶりでご機嫌うるわしゅう、愛するマドモアゼル方！
　何があったか記憶が飛ぶほど忙しなかった２月３月もまもなく終わり、週末からは４月。ブランニューな春の訪れに勝利の予感すら漂う今日この頃、皆さま方におかれましては、変わらず美しくすこやかにお過ごしでしょうか。
　この二ヶ月近く、虚海渡りもままならないほどのアップダウンでしたが、ここから先は正道の煩悩シーズン。本来のペースを取り戻し、拝謁と煩悩をお届けすることを誓約申し上げます。

　そんな回復を言祝ぐかのように、いよいよ一ヶ月後に迫ったイベントの詳細が届きました。
　５月４日のＳＣＣ＠東京ビッグサイト。
　参加サークル名は「天山慶路」、スペース番号は「東１ホール ケ ４２a」でございます。

　新刊はすでに完成し、最後の関門だったカバー掛けもようやく完了しました。（手が痛くなった…（笑））
　後はイベント用のちっちゃなおまけなどを準備しつつ、一年ぶりの拝謁に胸を高鳴らせながら、当日を迎えるのみでございます。ひゃっほう♪

　……「あれ？今年の５月は大阪には来ないの？？」と疑問に思われたマドモアゼル方。
　……「本が完成したんだったら詳細を早く教えなさいよ！！」と憤っておいでのマドモアゼル方。

　　　　　　　　　順次お届けいたしますので、今しばしお待ち頂きたく候。
　

　これは何も、焦らしなんとか…ということではなく（笑）、３月最後の今日の雑記で一気にお届けしてしまうと、すぐに４月のページに切り替わってしまうので、クリックのお手間を省くためにも、新しい情報は新しいページを待ってお届けしよう！というだけのことでございます。
　……こほん（照）。


　明日は全国的に春の嵐に見舞われるとの予報ですが、愛するマドモアゼル方、どうぞゆっくりと素敵な週末をお過ごし下さいますように。
　ああ、久しぶりにきちんと虚海に戻ってこられて、なんだかすごーく嬉しいぞー！！


　……のでちょっとだけ、完成したブツの様子などを。
　

そのときどきの在庫を収納するためだけに購入したシェルフで、ただいま熟成中のブツ。


　

　ご機嫌たいへん麗しゅう、愛するマドモアゼル方！

　ぴりっと引き締まる冬の気候は好きだけれど、もういい加減厚着には飽きてきたよ…という先週末、
　「よーよー、新刊の原稿も入稿したことだし、景気づけに一発遠出しようってばさー」
　と柄の悪さ丸出しで脅迫をかまし、ちっちゃな週末旅行に行って参りました。
　行き先は、南アルプス山麓にある静かな渓谷の温泉。「えー、いいけどさー」と答えたばかりにうっかり道連れになってしまわれたのは、もちろんこの方、蓬莱の名画師・日さまでございます。

　今では本当に珍しいＳＬ列車に乗って、「銀河鉄道の夜」的気分を楽しみつつ、そこからさらにバスで揺られて４０分。静かで清楚な温泉の里は、まだシーズン前のせいか人も少なく、露天風呂に至っては、ほぼ貸し切り状態。お風呂→ご飯→お風呂という無限ループをくり返しながら、ひたすらのんびりするというこのパラダイス！　ああ、地上の楽園は南アルプスにあったのか！！

　と深く感銘を受けつつ、翌日は周辺の渓谷を回って散策を楽しみました。
　途中、吊り橋がありまして、麒麟が先に立って歩き出したものの、結構揺れるし高さもある。日さま、ちょっと怖そうにしてるなあ、んじゃ両手で縄をつかめるように荷物を持ってさし上げよう…と戻っていったところ、
　「戻ってこないで！　動くと揺れるんだってば！！」
　とまさかの逆ギレを喰らうの巻。
　しかしながら、世に言う「吊り橋効果」というものもあることから、無事橋を渡り切ったところで、「わたしのことを好きになりましたか？」と尋ねてみたところ、
　「あーはいはい、イタリア人がいるー」
　と超棒読みで返されるの巻。

　……だから、それはイタリア人に失礼だと申し上げておりますのに。


　その画風が物語る如く、日さまは清楚でストイックな雰囲気を漂わせた佳人です。
　当然ながら、麒麟がフィールドとする（え？）下ネタ関連には無縁のお方。であるが故に、わたくしめ、時々軽ーくその手の冗談をかましては、どんぐりを投げつけられたシマリスのように固まる日さまを見てひそかに楽しんでいたのですが、そんな余裕も短い間のことでした。
　お付き合いの長さに比例して、驚異的な進化を遂げたシマリスは、飛んできた下ネタをぶっとびの角度から打ち返す凄腕のバッターと化し、むしろこちらの方がバナナを折られたマウンテンゴリラのように固まる…という今日この頃。今回の旅行でも、最低３回はそんな場面がございましたっけ（しみじみ）。

　……愛するマドモアゼル方。
　当天山書房の本は、一見清楚なシマリスと若干押され気味のマウンテンゴリラの組み合わせで、野生動物保護区域・黄海支部からお送りしております。
　深々と伏礼。


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　などと！　などと益体もないことを語っているうちに！！
　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　原稿が本になって戻ってきました。
　

　い、印刷会社の方々、いつもながら仕事が速い…　っていうか速すぎて心の準備が…！！！
　と動悸を鎮めつつ、今日はひとまず御前を辞して、最後の関門であるカバー掛けの算段をつけて参りたく存じます。新刊の詳細はまた後ほど、ゆっくりとお届けいたしますね。

　心から愛するマドモアゼル方。早くも三月の半ばを過ぎ、そうなるとイベントの５月も本当にすぐそこ！という気配が満ち満ちて参ります。
　ちょっと早いですが、会場でお逢いできることを心から楽しみに、そして何より今週末も、どうか良い休日をお過ごし下さいますように。
　ＸＸＸ、春だからもいっこ追加でＸ。
　
　

　……ノンシリコン・シャンプーなるものを使い始めてから、洗髪のときに抜ける毛が減った気がする。

　と首を傾げる我が髪は、元来細くて量が少なく、おまけにいまいち色素も薄いという軟弱なブツであるものですから、抜ける毛が少なくなったというのは、とりあえずめでたいことのように思われます。
　いやしかし、単なる気のせいだろうか？　それとも季節的なアレに過ぎなくて、春になったらどさーっ！と抜けたりするのだろうか？　換毛期のクマのように。

　余談ながら、もともとは一発芸で「リング」の貞子ができるくらいに超ストレートの我が髪。現在は背中の中ほどまでのゆるいウェーブにしているのですが、本当の希望を言えば、もっともっと、ごっつ激しいスタイルにしたいのです。ぐるんぐるんのわっさわさ、まるで雷が落ちたスギの木のように。

　しかしながらそれをすると、私生活では多大な満足が得られるものの、蓬莱オフィスを主とする社会生活に支障をきたすことが懸念されるため、涙を呑んで堪えている次第なのです。
　へそ出し然り、感電パーマ然り。人は皆、こうしてひそかな願望を胸の底に押し隠しつつ、せちがらい浮世を渡っていくものなのですね。
　……しみじみ。
　

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　などというどーでもよろしい前座を終えて、本日はご報告のために粛々と虚海を渡って参りました。
　……愛するマドモアゼル方。

　　　　　　　　　　　　新刊製作の精進潔斎、無事に終了いたしました。（深々と伏礼）

　データはすべて完成、本文も全部打ち出し完了。後は週末に最終チェックをかまして梱包し、印刷会社に送り出すだけです。ふー。
　今回もほんとに楽しかったなあ！　長い間こつこつ根を詰めてやってきたのに、終わっちゃうのが寂しいと感じるくらい、心底楽しい作業でした。やっぱり書くことってほんとに楽しい！！わーお！！
　……という清らかなこの気持ちを、新しいトップ写真＠光射すロマネスク教会堂の窓に込めてみました。
　てへ（照）。

　今回の本の詳細は、無事に完成した後に改めてお届けしたく存じます。（手元に届くまでは気が抜けないと過去の教訓は語る）
　まずは精進潔斎中、温かい青鳥でエネルギーを下さった皆さまに真っ先にご報告したくて、深い感謝を込めてモニター越しにご挨拶申し上げる次第です。無事に仕上がるといいなあ…！

　かくて精進潔斎も明け、その間長らく無沙汰をかましまくっていた各方面に、顔だの手だのを出しまくってこようと思います。２月における空怖ろしいほどの忙しさが祟ったのか、途中で謎の全身湿疹に襲われたりもしましたので、来週末は秘境の温泉行きも決定。
　それから、読みたかった本もたくさんあるし、観たい映画もいっぱいあるし、５月のイベントでお渡しするちっちゃなブツも作成したいし、今年は大阪をどうするかも計画したいし……
　って、結局休んでないやんか。

　とセルフハリセンをかましつつ、謹んで三月最初のご挨拶を申し上げます。
　愛するマドモアゼル方。ご一緒に良い週末を、でございます！




　【今週のびっくり仰天】

　先週、フランス政府が公文書から「マドモアゼル」の使用を排し、男性は「ムッシュー」、女性は「マダム」のみの呼称に限ることにした、というニュースがありました。
　「女性だけが既婚・未婚で呼称が変わるのは公平でない」という国内の人権団体からの抗議を受けて、今回の決定になったそうです。……やんぬるかな。

　ですが、ここで悩ましいのは皆さまへのお呼びかけです。
　本家本元がそうなったからには、当方も粛々として従うべきなのか。
　しかしながら、我が心の師匠と仰ぐアルセーヌ・ルパンは、「愛する人を呼ぶには『マドモアゼル』の敬称をもってせよ」と教えている。
　ここは時流と人権要請に応じるべきか、はたまたわが師の教えに忠実であるべきか…！

　と数分間苦悩したのですが、ここは公的機関の手も及ばぬ虚海の片隅。
　皆さまのご異論さえなければ、かの怪盗紳士が愛し、優雅で柔らかな語感が耳に美しい、従来の呼称を引き続き使用させて頂ければと存じます。
　おやすみなさい、愛するマドモアゼル方。