イベント参加を終えた日曜深夜、後ろ髪を力いっぱい引っ張られる思いで、大阪から帰って参りました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　こんなに楽しいとは、思わなかった…！

　まずは会場にお越し下さったマドモアゼル方。お逢いできて、もう本当に、心から嬉しかったです♪
　目が合ったとき、にこっとして下さる方々がいらっしゃって、これが東京のイベントでしたら、「サイトをご覧下さっている方ですか？」と、口説…　いえ、声をおかけするところなのですが、ここは大阪だと思うと、
　　「試合で言うたらいわゆるアウェーやし…　いやいや、下手打ったらあかんがな」
　と訳の分からない抑制が効いてしまい、ちょっぴりもじもじだったことをお許し下さい（照）。

　初めてお逢いできた方々、嬉しい再会叶った方々、驚くほど遠路をいらして下さった方々。あんなに多くの方々がおいで下さるとは、本当に思っても見ませんでした。
　大阪に行ってよかった…！！！
　そしてイベント参加に前後して、温かい青鳥をお送り下さった多くの方々にも、心からお礼を申し上げさせて下さい。正式なお礼とご報告は後日改めてお届けするとして、まずはこちらの雑記から、おひとりおひとりに深い感謝をお送りいたします。


　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　　◇


　そしてイベント終了に伴い、通販窓口を再び開いて参りました。
　まずは、小冊子・『音符から言葉へ』が完売となりました。これまでお求め下さった方々に、改めてお礼を申し上げます。
　そして、新刊・『自由、夜／Liberte, la nuit 』が、残部やや少となりました。
　残部の状況は、適宜訂正・追記して参りますので、ご希望の方がいらっしゃいましたら、ご参考までにどうぞ♪なのでございます。


　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　　◇


　帰るのが寂しい、とまで感じられた大阪滞在も、幸福な記憶を残して過ぎ去っていきました。
　嗚呼、愛するマドモアゼル方。
　この深い喜びを胸に、これで麒麟はもう、後顧の憂いなく……

　　　　　　　　　　　これから１時間後に、最後の親知らずを抜きに行けます。


　個人史上、最大の難抜歯と予告されているこの施術。今まで忘れた振りをかましてきたこの難事に、
　　「大阪のイベントが終わった勢いでなら、立ち向かえるかも知れない！」
　……と、今日のこの日を指定したのは他でもない、麒麟でございます。

　本日は午後から休みを取り、時ならぬ真昼間に雑記更新をお届けした後、覚悟を決めて病院に赴きたく存じます。……ううん、怖くない。怖くなんかないんだから。（←涙目）

　……愛するマドモアゼル方。
　生きて再びお逢いできることを、麒麟は心から願いまくってやみません。アーメン。

　

　大阪のイベントに参加することが決まったとき、在阪の友人に「そっちに行くことになりましたー♪」と連絡を入れました。
　何したい？と聞かれ、「えーとね、お好み焼きとたこ焼きと、それから…！」と勢い込んで答えた麒麟に、
　「いったい何しに来るねん、あんたは」
　と一足早く降ってきたハリセンに、あやうく恍惚となりかけました。

　そして頼もしい彼女は、大阪中心部からベイエリアの交通手段を詳細に教授してくれ、最適な宿泊地＆翌日のお茶に適した場所を示してくれたばかりか、明日は一家総出で駅まで迎えに行くと連絡をくれました。
　心底ひたすらありがたい。ありがたさのあまり……

　　　　　　　　　　　思わずそのまま大阪に定住してしまいそうな勢いです。


　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　　◇


　ごきげん麗しゅう、世界中の粉モノを全部集めたよりも愛するマドモアゼル方！
　明日の午前中に大阪行きを控え、つい先ほど荷造りを終えた麒麟より、週末のご挨拶を申し上げます。ここで簡単なご案内をさし上げますと……
　

　持参する本は、先日の東京と同じく、新刊２種類＋既刊２種類。インフォメーション・ペーパーもブースの端っこに置いておきますので、どうぞご自由にお持ち下さいませ。→◆
　お取り置き希望のお知らせを下さったマドモアゼル方。ご注文の分は、しっかりと捕獲してございます。
　照れくささに耐え切れなくなった麒麟が、万が一スモーク休憩に出かけていたとしても、数分もしないうちに戻って参りますので、チャンネルはどうかそのままで！なのでございます（笑）。
　そして例によって例のごとく、御璽も持参いたしますので、いずこかに捺印をご希望の際は、どうぞお気軽にお声をおかけ下さいませ。四角い朱印を謹んで、ぺしっ！とお捧げいたしまする。

　そういえばこの御璽、実は大阪在住の芥瑚から賜った宝重なのでして、今回は期せずして里帰りということになります。ということは……
　もう一つの宝重、金色ハリセンも持参した方がいいのだろうか？

　という阿呆な思案は脇に置き、愛するマドモアゼル方。
　日曜日に会場でお逢いできることが、本当に楽しみでなりません。再会叶う方々に加えて、今回初めてお逢いする方々もおいでになり、中にはイベントそのものに行くことが生まれて初めてというマドモアゼルもいらっしゃると伺いました。
　もし、本当にもし、今モニターの向こう側で「…どうしようかな…」と迷っている方々がおいでになるとしたら、「もう何も迷われず、貴女の麒麟にお手をどうぞ」と手をさしのべたい気持ちでいっぱいです。
　あさって、会場でお逢いできることを心からお待ちしておりますね。


　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　　◇


　そして今週末は小説更新にお休みを頂く代わりに、現在ただ今の煩悩シアター・進行状況をお知らせ申し上げたく存じます。

　まずは先日お知らせした６５万打リクエスト作品。こちらは久しぶりに両手にすっぽり包み込めるサイズに仕上がりそうなのでして、このところ短篇を書いていなかった寂しさが一挙に晴れたような、いそいそ嬉しい気持ちです。うきゃ♪
　それと同時進行するように、まだ先でいいかな…と考えていた次回新刊用の書き下ろしが、唐突にフル・スクリーンで落ちて参りましたので、慌てて最初の書き止めを終えたところでございます。こちらは本全体のエピローグとなる予定で、後日談＋恋文の番外編になりそうな気配です。
　ですので、そろそろきっちり書き始めようかな…と考えていた全７章の長編＠指定つきは、涙を呑んで先送りとし、先日お話しした先代の女王の短篇も少々先送りとし、同じく短篇になりそうな使令の話は、これはもう思い切って次の次の次の新刊に書き下ろしで入れてしまおうかと思案中です。
　そろそろ次回の新刊の編集作業が始まり、精進潔斎に入ると、煩悩のやり場がなくなってしまいますので、カウンターが次の大台に乗る前にもう一度、オークション数値を設定したいのでございます。

　……と列記しているうちに、自分でも何が何だか分からなくなって参りました。



　それでは、愛するマドモアゼル方。今週末もどうか良い休日をお過ごし下さいますよう…。
　そしてイベントでお逢いする方々。どうぞお気をつけて会場までお越し下さいませ。リアルでご挨拶が叶うことを、本当に楽しみにしておりますね♪

　そして青鳥を下さった芥瑚方。後ほどサロンへとお返事青鳥をお送りいたします。週末のひととき、ご自分宛の一羽をお手に取ってご覧下さいますよう…。

　

　二日酔いとは無縁のザル体質でも、常軌を逸して呑んだくれた翌朝（といってもすでに昼か…）は、常軌を逸して喉が渇きます。
　水１リットルを一気飲みしても満たされないこの渇きを癒す、この世で唯一のもの。それは……
　赤だしのみそ汁＠豆腐と刻みネギ。なのでございます。

　つまみよりもアルコールの摂取に励んだ分、猛烈な空腹とともに目覚めた朝。（←だから昼だと）
　まずはすがすがしくキッチンに立ち、いりこを用いて濃い目のだしを引きます。木綿豆腐は賽の目切りが望ましく、ネギはあくまで細かく刻みたい。そして沸騰直前に、名古屋の生んだ一品＠赤味噌を投入。鎮火。
　かくて眩しい光の下、この一杯を味わうとき、至福の文字が平成明朝体フォント３６で脳裡をよぎります。

　……嗚呼、赤だしのみそ汁＠豆腐と刻みネギよ。
　あなたの芳醇さと滋味を讃えて、いっそのことプロポーズしてしまいたい。


　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　　◇


　ここではっ！と我に返って思い出すに、わが愛の対象はみそ汁ではなく、モニターの向こうのマドモアゼル方なのでした。
　頭上に勢いよくセルフ・ハリセンをかました後、本日は、今月上旬にご落札頂いた６５万打キリ番オークションの詳細をご報告申し上げたく存じます。

　６５万打をご落札下さったのは、桜子さま。
　内容についてのご注文は、『マーラーのアダージェットをＢＧＭに』。
　マーラーの交響曲第五番・第四楽章、通称「マーラーのアダージェット」として知られる、あの狂おしいほどの陶酔に満ちた旋律を背景に、そこから派生する物語を…という大枠のご注文でございます。
　そして題名は麒麟にお任せ♪とのことでしたので、「探水師」以来となるオリジナルのものをお捧げすることにいたしました。
　タイトルは、『Unfaithfully Yours』 （アンフェイスフリー・ユアーズ）。「不忠実に、あなたのものなる」という意味でございます。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　――大丈夫ですか、景台輔。

　…というそこはかとない危惧、そして書き手の技量をはるかに越えて（涙）与えられた音楽におののきつつ、それでもやはり嬉しいと思わずにはいられないのが、キリ番フェチの麒麟心。
　こちらはすでに大枠が仕上がっておりますので、そろそろ始まる次回新刊の準備と折り合いをつけながら、完成＆推敲の後にお届けしたく存じます。どうぞゆったりとお待ち下さいますように…。

　
　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　　◇


　そして今週末の日曜・２８日は、インテックス大阪でのイベントに参加して参ります。
　こんなことを申し上げると、もしかしたら「えっ？」とお思いになられるかも知れないのですが、そのう……実は少々緊張しております。
　イベントにはこれまでも何度か参加してきましたが、大阪に行くのは初めて、そして合同スペースではなく単独で参加するのもこれが初めて。
　――タクラマカン砂漠で遭難するよりも、どきどきします。

　それでもやっぱり、行きたいと思ったのですね。予想していたこととはいえ、夏以来蓬莱オフィスの仕事がぐっと忙しくなり、そうした中で、５月のリアルの集い、またこれまでのイベントで多くの方々とお逢いしたときの喜びを思い出すと、機会があって、かつ都合がつくなら、行けるときに行っておこう！と。
　大阪のイベント参加は、この先にはないことのように思われて、だからこそ、「じゃあ行くわね♪」と仰って下さる方々から青鳥を頂いたときには、心底嬉しかったです。
　あちこちの辺境を旅して思うことなのですが、「一期一会」とは本当によく言ったもので、サイトを開設しなければお逢いする機会すらなかったはずの方々と、こうしてご縁を頂いていることを考えると、言葉では形容し難い不思議さを感じます。
　大阪で再会となる芥瑚方も、そしてもしかしたら初めて（！）お目にかかる知れないマドモアゼル方も、会場でお逢いできることを心から楽しみにしておりますね。


　…と、珍しくも素直にお話ししてしまった後ではいつも覚える、この上ない気恥ずかしさを堪えつつ、俯き加減で御前退出の前に。
　到着速報＆青鳥を下さった芥瑚方。後ほどサロンからお返事青鳥をお届けいたします。どうぞご自分宛の一羽を、お手に取ってご覧下さいませ…！（←真っ赤になってそそくさ退場）

　

　１０月も下旬に入り、朝夕がぐっと冷え込むようになって参りました。
　今夜も煩悩麗しく虚海をお渡りでいらっしゃいましょうか、愛するマドモアゼル方？

　今週はずっと黄海配送センターの仕事に専念しておりましたので、小説更新のお休みを頂く代わりに、トップに新しい風景を掲げて御前に参上いたしました。
　この夏に放浪したタクラマカン砂漠、小さなオアシスの月夜でございます。

　以前にもお話ししたように、日本全土の総面積以上の広大なタクラマカン砂漠。この周辺の街々は、しばしば数百キロ離れていることもあり、その間を旅する主な交通手段はバスになります。
　ワゴンのような小さな乗り合いバスから、二階建ての深夜急行バスまで、それぞれ違った趣があって楽しく、隣り合わせた人たちと果物やナンなどを分け合って、ちょっとした宴のようになったりするのですね。
　その深夜バスに乗って、タジキスタンに近い最西端の街カシュガルに向かっているとき、途中で休憩したのがこのオアシスでした。

　夜明け前、空はまだ暗く、昼間の暑熱が嘘のように、辺りは冷え冷えとしています。ほとんどの乗客が眠っている中、眠い目をこすりながら外に出ると、そこには満月に近い月がありました。
　砂漠という場所では、何もかもがくっきりとした輪郭を持っているとばかり思っていたのですが、その月はまるで滲んだように柔らかく、朧月夜という言葉がぴったりの眺めでした。

　マドモアゼル方。よろしければトップ写真をクリックなさり、その月夜の全景をご覧下さいませ。
　夜に翳る木々がちょっぴりぶれてしまっているのは、
　「…眠い…。でも、この月夜をマドモアゼル方にもお見せしたい…。シャッターはどこだっけ…」
　と辺境にあっても愛の対象を忘れ得ぬ、麒麟心の証と思し召して頂けますと、とっても幸いでございます。
　うひゃー（照）。
　

　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　　◇


　そして天山書房から小さなお知らせを。
　来週末はインテックス大阪でのイベント参加につき、週明けには会場へと、『自由、夜』の残部を含めた本を送り出す予定です。それに伴い、通販は１０月２２日（月）の夜にいったん休止となります。
　もしその前にご希望の方がいらっしゃいましたら、この週末までを目安にお申し込み下さいますよう…。

　通販の到着速報を下さったマドモアゼル方。先日から順番に、サロンＢＢＳからお返事青鳥をさし上げております。この週末にも、続く青鳥を送り出す予定ですので、ご自分宛の一羽を捕獲して頂けますと、すごーく嬉しゅうございます。
　何やら鳥がひしめくバード・サンクチュアリのようになってしまっているサロンですが（笑）、お気軽にお出入り頂ければ、給仕役にとってもこの上ない喜びです。

　それでは、愛するマドモアゼル方。週明けには６５万打リクエスト作品の詳細ご報告、そしてあまり長くならないようでしたら（でもきっと長くなる…）、ハムレットの如く悩まずにはいられない、次の次＆その次の新刊の装丁についてお話し申し上げたく存じます。
　少し冷え込むという今週末も、どうぞゆったりとした休日をお過ごしになられますよう、虚海の端っこから心を込めてご挨拶を申し上げます。
　ＸＸＸ。

　

　この週末は、相棒と妹に助っ人を依頼して、通販第一便を送り出しました。
　一通りの仕分け作業を終えたのは、土曜の夕方近く。これから宛名を記して、カードを添えて……となるとまだ少し時間がかかるから、この辺 りでいったん休憩して、日曜の発送ということにしてはどうだろうか。
　といたわりを込めて提案したところ、咎めるような二対の視線が返って参りました。

　「受付を開始したのは月曜日。それがこんなに早く申し込みの確認ができたってことは……」
　「その足で郵便局に出向いて下さったということになる」
　「ここで待たせてしまったら、この先ジゴロは名乗れないと思うなー」
　「その通り。ここでくじけるような弱い心根では、もはや君を漢と認めることはできない」


　　　　　　　　　　　　　　仰るとおりでんがな…！！（←目からウロコが大量落下）


　そうだね！　ここで休もうなんて、心得違いもいいところだった！　目が覚めたよ、ありがとう！！
　…と込み上げる感謝を胸に、再び作業に没頭した結果、土曜の夜には無事郵便局から第一便の里子たちを送り出すことができました。
　おそらく 本日から少しずつ、お手元に届いていくものと思われますので、発送のご案内をお届けしたマドモアゼル方。もう少々お待ち下さいましね♪


　――しかしながら、あれでございます。マドモアゼル方。
　あのときは心の底から納得した上記二人の台詞なのですが、こうして改めて書き起こしてみますと……

　　　　　　　　　　　　　一言一句、何から何まで間違っている。

　という気がしてならない二日後の夜なのでした。
　……むっつり。


　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　　◇


　と書き記しているうちに、早くもお手元に届いたというお知らせ青鳥を頂きました。よかった…！（喜）
　明日の朝には第二便を送り出す予定でございます。
　そして、週末にかけて青鳥を下さったマドモアゼル方。後ほど少しずつ、サロンからお返事青鳥をさし上げますので、お時間がおありの際に、カウンター越しにご自分宛の一羽をすたっと捕獲なさって下さいましね♪

　イベントを終えて、さあここはひとつ獣形で自堕落に…と思いきや、もう本当に「世に煩悩の種は尽きまじ」とはよく言ったもので（…って誰が？）
　・　次なるトップ写真のお届け
　・　先日ご落札頂いた６５万打リクエストのご報告
　・　もう二度と書くことはないと思っていたはずなのに何故か生まれてしまった先代の女王の短篇（嗚呼…）
　・　降って湧いてしまった次の次＆その次の新刊の表紙デザイン＠もう鬼も笑えない

　等々、もはや箇条書きにしないと取りこぼしてしまいそうな（涙）雑記の話題の覚書とともに、本日はひとまず御前を退出いたしたく存じます。
　それではしばしのごきげんようでございます、愛するマドモアゼル方！

　

　本当に楽しかったあのイベントから一週間。あっという間だったような、それでいて長い時間が経ったような、妙にふわふわした気持ちで虚海を渡って参りました。
　おすこやかに週末をお迎えですか、愛するマドモアゼル方？

　月曜に開始した新刊の通販に、多くのお申し込みを頂き、本当にありがとうございます。
　イベントでリアルにお逢いするのと同じくらい嬉しいのが、こうしていつもの、そして初めての方々とご挨拶が叶うことなのでして、青鳥をひとつひとつ本当に嬉しく拝見しています。
　実は、『自由、夜』は、多分ものすごく余ることになるだろうな…と覚悟しつつ、それでも製作する以上、もう一度全体を改訂せずにはいられなかったので、お待ち下さっていたと伺うたびに、モニターの前で深く頭を垂れずにはいられません。…その…すごく嬉しいです（照）。
　そして合同誌『花譜�U』は、前回の主上と対になるように、ヨウ香さまが描いて下さった台輔の原画を元に、表紙を装丁しました。前回よりもはるかに繊細な輪郭を前に、「…カ、カッティングの技術が、今ここに試されている…！」と息を止めてカッターを握りながら、９月の週末の夜明け、テーブル一杯に色とりどりの紙を並べて装丁に励んだことを、今では懐かしく思い出します。

　週末には頼もしい助っ人たち（笑）を得て、通販の第一便を送り出す予定でございます。早い方では週明けにお手元に届くと思いますので、もう少々お待ち下さいますように…。
　そして『自由、夜』の在庫の減りが、予想よりも少ーしだけ早いようですので、様子を見ながら、２８日の大阪イベントの前に調整を兼ねて、いったん通販を一時休止させて頂きますね。
　その前にご希望の方がいらっしゃいましたら、来週いっぱいを目安にお申し込み青鳥を頂けると幸いです。
　……おひとつ、深々と伏礼。
　


　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　　◇


　そして本日は、６０万打リクエスト小説・『カドリーユ』の最終章をお届けいたします。
　それに絡め、久しぶりにＢＧＭのお話をさし上げてもよろしいでしょうか、愛するマドモアゼル方？

　今回ＢＧＭとなったのは、カタルーニャ出身の作曲家・モンポウの『ショパンの主題による変奏曲』です。
　タイトルどおり、主題となっているのはショパンの前奏曲第７番。こちらは胃腸薬のＴＶＣＭ（だったかな？）にも使われているため、最初のフレーズを耳にすれば、おそらく多くの方々が「…あ、これ知ってる」と思われるのではないでしょうか。
　その前奏曲を元に、時には軽やかに、時には愁いを帯びて、宝石のように展開する美しい十二の変奏からなるのが、この『ショパンの主題による変奏曲』です。

　「少女たちが楽しげに声を上げて笑う姿を」というご注文を頂いたときに、「ではこの曲しかない」と即座に思ったのは、忘れかけていた懐かしいものを思い起こさせるような旋律のせいかも知れず、以前雑記でお話したことのある印象深い映画・『櫻の園』に使われていた音楽だったせいかも知れません。
　この曲を聴きながら煩悩映像を追っているときは、本当に、しみじみと幸せでした。リクエストを頂かなかったら、こんな風にリリカル（←あくまで当社比）なものは書けなかった…。

　本来であれば、左党なのに何故か得手（！）である月餅を焼き上げて、しずしずと御前にお届けしたいところなのですが、それはちと食品衛生法やら虚海通商規制やらに引っかかる恐れがありますので、ＢＧＭのご紹介を以って代えさせて頂きたく存じます。
　アマゾンで調べたところ、『ショパンの主題による変奏曲』を収録した中で、最も入手しやすいＣＤは、「忘れられた調べ」（演奏・熊本マリ）となっております。ご興味がおありのマドモアゼル方、ご参考までに…なのでございました。



　……と、こうして雑記をしたためている間に、窓の外を短い雨が通り過ぎて行きました。
　愛するマドモアゼル方。朝夕が次第に冷え込む季節になりましたが、どうぞご自愛の上、今週末もよい休日をお過ごしになられますよう、投げキッスとともにお祈り申し上げたく存じます。
　ＸＸＸ。

　

　昨日、無事にイベント参加を終え、再び虚海を渡って参りました。
　スペースまでいらして下さった多くの方々、お一人お一人に、心から御礼を申し上げたいと思います。
　本当に、すごーく嬉しかった…！

　楽しみにしていました、とこぼれるような笑顔で新刊をお買い求め下さった方々。全種類・一気（！）に大人買いをして下さった方々。「いつもサイトを見ています♪」と声をかけて下さった方々。「ハンコ下さい（笑）」と仰って下さった方々。
　イベント参加の最大の喜びは、読んで下さる方々とリアルでお逢いできること、この事実に尽きます。
　そして、「楽しんでいる」とお伝え頂くその喜びが、また新しいものを書きたい、という原動力に、普段の何倍もの強さで直結します。
　こうしたことすべてが、どんなに深い喜びであることか。幸福な一日を下さったことに、重ねて深い感謝をお送り申し上げます。

　そして唯一つ申し訳なかったのが、用意していたインフォメーション・ペーパーが途中でなくなってしまったことでした…。お声をかけて下さった方々、本当にごめんなさい。（２８日の大阪のイベントには、また新しく印刷して持参する予定です）
　来年のイベント参加時には、また違った趣向の「何か」を持参しようと考えていますので、よろしければまたお声をおかけ下さいますように…。


　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　　◇


　そして本日は、新刊の通販を開始すべく、天山書房の正面扉を開いて参りました。
　通販ご希望の方々、どうぞお気軽に黄海配送センターまで青鳥をお送り下さいませ。青鳥にお与え頂く３つの銀粒、『１）お名前　２）宛先　３）希望書名・冊数』、これが揃えば万事ＯＫ！でございます。

　また、大阪のイベント（１０月２８日）でのスペース番号が届きましたので、イベント項に追記いたしました。
　「６号館Ａゾーン・イ ２２ ｂ」でございます。当日の会場で、本の取り置きをご希望の方がいらっしゃいましたら、ご一報下さいませ。ばっちり保管の上、しずしずとお待ちしております（笑）。


　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　　◇


　……そして最後になりましたが、ささやかなご報告を。
　一週間前の雑記で、「スペース番号の記入を間違えて送り出しちゃった箱＠迷子になったらどうしよう！」の一件を、頭を抱えつつ告白したのですが、当日の朝、箱は見事にスペース近くに搬入されていました。
　送り状＆別紙には、太字で訂正されたスペース番号＋赤い囲み枠が。

　藁にも縋る思いで電話したあの夜、「大丈夫っす！こちらで訂正しておきますから！」と爽やかに約束して下さった宅急便のお兄さん・ムッシューＷ。
　虚海の彼方から、全力の土下座で伏礼申し上げたく存じます。

　

　実は先日、
　「これから二週間、コーヒー飲んじゃだめ」
　という残酷なドクター・ストップを喰らい、身を切られるようなノンカフェインの日々を送っていたのですが、本日無事に禁止期間が終了いたしました。ひゃっほう♪

　煩悩シアターに必要不可欠なもの、それは珈琲と煙草でございます。……つまり、カフェインとタール。
　どちらも微妙に中毒系、というところが少しばかり悩ましいのですが、考えてみれば、
　　書くことがこんなにも楽しい！ということ自体、立派に中毒ではあるまいか。

　とどのつまり、中毒とは快楽の一形態である。と深く納得する金曜の夜でございます。
　……こほん（照）。


　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　　◇


　改めまして、ごきげん麗しゅう、愛するマドモアゼル方。
　今週末にイベントを控え、小説更新の代わりに、本日は諸々のお知らせをお届けいたします。取りこぼしのないように、以下箇条書きで申し上げますと……

　１）　当日持参する本
　　　　新刊　　・　『自由、夜／Liberte, la nuit 』　（「連作集・自由、夜」改訂版）
　　　　　　　　　・　『花譜�U anthology』　（山水の箱庭＆天山慶路・合同誌）
　　　　既刊　　・　『Water Tales』　（景陽小説連作集）
　　　　　　　　　・　『音符から言葉へ』　（小冊子・ＢＧＭのご紹介）

　２）　『自由、夜／Liberte, la nuit 』　の表紙画像はこちら。→◆
　　　　　　前作の形式を踏襲しつつ、新しい装丁＆デザインとなっております。その他の詳細はこちらへ。

　３）　インフォメーション・ペーパーの配布
　　　　　　今回は御璽しおり（笑）に代えて、初めてのペーパーを作成いたしました。大阪のイベントにも
　　　　　　持参する予定でして、このような三つ折の形になっております。→◆　
　　　　　　当日、テーブルの隅に置いてありますので、よろしければご自由にお持ち下さいませ。
　　　　　　（数が限られているため、イベント配布のみでご了承下さいませ。＞通販ご利用の方々）

　４）　ハンコ…ならぬ御璽
　　　　　　当日はいつものごとく、芥瑚のお一方から賜った御璽（笑）を持参しております。ご所望の際には
　　　　　　お気軽にお声をおかけ下さいませ。お望みの場所に謹んでぺしっ！と朱印をお捧げいたします。

　５）　通販開始と取り置きについて
　　　　　　新刊の通販開始は、イベント翌日・１０月８日（月）となります。２８日の大阪のイベント会場での
　　　　　　お取り置きをご希望の方は、通販開始とともにご一報下さいませ。
　　　　　　とはいえ、大阪のイベントにも充分足りる部数ですので、もちろん「お取り置きなし・当日入手」
　　　　　　でも大丈夫！でございます。


　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　　◇


　……と、以上箇条書きにてお届けいたしました。
　当日お越し下さる芥瑚方、もしかしたら今現在も検討中（！）のマドモアゼル方。
　会場で無事に本の箱を確保した後（←これが本当に大前提だ…！）、晴れてリアルでお目にかかれることを、文字通り、心から楽しみにしておりますね。
　わー、ほんとに楽しみです♪　（そしてやっぱりどきどきする…（照））
　
　そして、青鳥を下さったマドモアゼル方。
　明日土曜日には、サロンへとお返事青鳥をお届けいたしますので、ご自分宛の一羽をお手にとって下さいますよう、投げキッスとともにお願い申し上げます。

　それでは、愛するマドモアゼル方。日曜日のイベント＆月曜の通販開始で再びお目にかかりますねー♪

　

　週末のイベントまで一週間を切った昨夜、麒麟は一直線の大急ぎで帰宅いたしました。
　会場へと宅急便で本を送り出さねばならず、しかも集荷の車が家に来るまで、あと少ししかない！（慌）

　予定よりもずっと早く到着してしまったお兄さんをドアの外に待たせ、大慌てで梱包＆送り状の記入をしたのが敗因だったのでしょうか。
　「お待たせいたしまして…」とお詫びしながら荷物を送り出した１時間後、致命的なミスをしてしまったことに突然気づいて血の気が引きました。
　……スペース番号の記入、間違えちゃった。

　送り状・箱に張った紙ともに、記入したのは「あれで届けば奇跡だね」としか思えない支離滅裂な番号。
　いったいどこの虚海に飛ばすつもりなんだ、わたしは…！　と呻きながら受話器を引っつかみ、集荷のお兄さんに電話したところ、すでに集配所に到着してしまったとのこと。
　記入違いを報告すると、「こちらで訂正しておく」と言って下さったのですが、たくさんの荷物が集まる集配所では、万が一ということも考えられ、当日の会場であの箱と無事に巡り会える…という確証にはならない。
　ああ、もう、急いでいたとはいえ、どうしてこんな間違いをしちゃったんだろう…！

　と頭をかきむしった挙句、麒麟はその場に正座して、栗の渋皮煮を作ることにしました。

　……栗の渋皮煮。
　それは、外側の固い鬼皮を、渋皮を傷つけないように慎重に剥き、渋抜きのために重曹を加えて何度も煮こぼし、それから楊枝を使ってひとつひとつの筋や綿を丁寧に除き、さらに何度か煮こぼして、砂糖を加えて完成する…という、気が遠くなるほど手間のかかる一品です。
　致命的なミスを犯してしまったわが身に、セルフハリセンを超える何かを…と考えたとき、これ以上の厳罰はどうしても思いつきませんでした。

　かくて日付変更線をはるかに越えた頃、栗の渋皮煮はきっちり完成いたしました。
　鬼皮を剥き続けたおかげで手が痛く、屈み込んで筋を取ったせいで腰も痛い。罰としてもばっちりです。
　唯一の問題点は、麒麟は甘党ではない、という事実なのでして、一夜明けた現在、山のような甘い栗を前に、いささか呆然としております。

　……愛するマドモアゼル方。甘いものは、お好きですか？


　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　　◇


　そして本日は、通販頁を一時休止するとともに、イベントのご案内を別記でトップからリンクいたしました。
　通販の再開は、新刊・既刊を合わせて、１０月８日（月）の予定でございます。
　どうぞもう少々お待ち下さいますように…。

　とこのように、会場への本の到着がいささか危ぶまれる以上、万が一に備えて、同じ分量の本を手で持っていくことも考えておりまする。
　あの重い箱を、玄関に運ぶだけでも一苦労だったことを思い出すと、無条件でおめめが遠くなる秋の夜なのでした…。