――またもや外すのか、わたしよ。

　秋晴れの爽やかな気候が続く今日この頃、管理人はカウンターを睨んで呻いております。
　…はい。「外す」という枕詞でお察しの通り、キリ番オークションの予想でございます 。
　この数値を設定したのは、８月の終わり。確か「１０月の長期休暇の最中のご落札かと存じます」などと 、澄ました顔で申し上げた記憶もございます。…しかるに、無事獲得こそできたものの…
　わが長期休暇はいまだ訪れず、而してご落札も間近！

　嗚呼。このていたらくを、如何にせん。

　とはいえ、常に変わらぬ喜びの対象であるキリ番リクエスト。このときめきの前には…
　　予想を外すことくらい　（←たとえ蓬莱ではアナリストを名乗っていても）
　　休暇中の捧げ物になり損ねたことくらい　（←別の捧げ物を用意すればよろしい）
　…どれも些末事に過ぎませぬ。

　思えば拙宅のカウンターが６桁に達したのが、ちょうど一年前の今頃。
　その際には、落札数値の前後を踏んで下さったお二方も名乗り出て下さり、記念にご芳名を記帳させて頂きました。（←リクエスト頁をご覧下さいませ）
　そのぴったり一年後に節目の数字を迎えるのも、何かのご縁と存じます。また、２０万の折りにはダブルリクエストという僥倖も賜りました。…となればそわそわと疼く、煩悩の麒麟心。
　今回ジャストの数値#300,000はもちろん、#299,999 及び #300,001 をお踏み下さったマドモアゼル方。
　よろしければどうか、その旨を貴女の麒麟にお知らせ下さいませ。
　頂いたご縁に喜びを添え、お名前を謹んでリクエスト頁に記帳させて頂きたく、お願い申し上げる次第です。
　

　さて！　本日の更新は打ち上げ花火の同時更新。
　「リアル芥瑚の集い・大阪の陣」記念小説、『Smoke』をお届けいたします。
　山水の箱庭・旭葉ヨウ香さまとのコラボレーション作品。今回は、先に書き上げてお届けした拙作に、ヨウ香さまが透明感溢れる美しい挿画を下さいました。
　（ヨウ香さま、本当にありがとうございました♪　今回もばっちり打ち上げ完了でございますー！）
　あの素晴らしい宴をご一緒して下さり、当日唯一の不埒なスモーカーであった麒麟に喫煙タイムをお与え下さった芥瑚方。そして 、レポートを通して宴の空気を分かち合って下さったすべてのマドモアゼル方。
　この作品をささやかな記念と思し召して、どうぞご嘉納下さいますよう。

　…そして。
　どうかこの挿画の美しさに免じて、不埒な拙宅の台輔（及び書き手）を お許し下さいますように…。（←ちっちゃい声）
　

　皆さま。
　先日の投票終了時の雑記で、「心臓がひやりとした」と申し上げたことを、ご記憶でいらっしゃいましょうか。
　今までこれほどさまざまなことをお話しながらも、致命的な照れ屋気質も手伝って、プライヴェートな話題にはあまり触れずに来てしまったのですが、今日の臨時の更新で少しだけお話しすることをお許し下さい。

　あのとき受け取った知らせは、父が重い病気に罹患したらしいというものでした。一次検査の結果から見てもそれはほぼ確実で、後はそれが治療可能なものであるかどうか、の一点に尽きました。
　この上なく長く感じられた一ヶ月を経て、今日の昼過ぎに届いた最終結果は、「段階は進んでいるものの、治療は充分に可能である」という希望を与えてくれる知らせでした。

　わたしはこの父と性格が似ているらしく、寡黙という一点を除けば、辺境好きも照れ屋気質も自分の痛みに無頓着なところもそっくりだと、かつて母に指摘されたことがあります。…しかも惚れ惚れと。（←眉間にしわ）
　結果が出る前、仕事の合間を縫って何度か帰った実家で、とりとめもなくいろいろなことを、寡黙な父と話しました。苦しくも切なく温かい会話の中で明らかになったのは、父が本当に家族を愛していること、そして…
　……娘の書く小説を読んでいるという、卒倒ものの事実でした。

　「じゅ、十二国記…知ってはるの」と息も絶え絶えに訊ねた娘に、「いや、知らない」ときっぱり答えた後、けれど父はこう付け加えました。
　「だが、暁子が書くことを本当に楽しんでいて、たくさんの良い人たちに恵まれているのは知っている」


　今日の結果を知るまでの一ヶ月、最終結果の内容によっては、サイトを続けていくことは難しくなるかも知れない…と何度か考えたことがあります。
　逆説的ですが、そう考えることによって改めて、自分がどれほどサイト運営と書くことを喜びとしているか、それにもましてご訪問下さる皆さまとのコミュニケーションを愛しているかを思い知らされました。
　語弊を怖れずに申し上げると、これは非常に大きな驚きでした。
　これまでにも何度となく深い感謝を覚え、そのつどそれをお伝えして参りました。インターネット上のことだからと割り切って何かをしたことも、手を抜いたと感じたこともなかった。けれど、こうした状況の中にあって感じた感謝は、これまでとは違う種類のものでした。
　あの投票終了時にも、先日の大阪の陣でも、そして今現在も、この一ヶ月感じ続けた感謝をお伝えしたくて言葉を探し続けているのですが、どうしても上手な表現が見つかりません。

　この一ヶ月にご訪問下さったマドモアゼル方。あるいはたくさんのメールやお書き込みを下さった方々。
　回っていくカウンターの数値のひとつひとつ、そして事情を知らずにお寄せ頂いた温かい言葉の数々に、本当に何度も涙の中へと陥落しそうになりました。本当に、嬉しかった…。
　こんなに単純な言葉しか見つからないのですが、何よりも心からの深い感謝とお礼を申し上げます。
　希望の持てる結果を聞いて、これからも煩悩の続く限りサイトを続けて行けるとお伝えできることが本当に嬉しく、「ありがとうございます」と心から、こちらをご覧の皆さまおひとりおひとりにお伝えしたく存じます。


　そして雑記まで読んでいると判明してしまった父へ、もはや腹を括っておおっぴらに。
　すでに完治したかのような力強いメッセージ、心底嬉しかったです。普通の生活を続けながら治療ができると聞いて本当に安心しました。これから苦しいことがあっても、どうか頑張って。
　廉麟のようなのろけを真顔で娘に語るあなたの妻のためにも、長く長くすこやかに。
　そしてあなたを心から愛している娘のためにも。
　

ごきげんようでございます、皆さま！
　まずは先日お届けした「大阪の陣」レポートに、専用BBSの過去ログを添えて参りました。心が熱気をお求めの際は、Library内の該当箇所にある「Before」及び「After」で、宴の名残をお楽しみ下さいますよう…。

　そして本日は、ありあさま＆榊さまから頂いた愛のダブルバトンのお答えを、しずしず捧げ持って参りました。
　…懸念した通り、力いっぱいマニアックな出来映えとなってしまったミュージック・バトン。
　煩悩シアター・出張篇（汗）と思し召してご笑納頂けますと、とても幸いに存じます。（伏礼）


　　　　　　　　　　　　　　　◆　　　　　　　　　　　　　　　　◆　　　　　　　　　　　　　　　　◆


■今パソコンに入っている音楽ファイルの容量
　音楽は持ち歩くことが前提。すぐにCDに落とすので、少ないはずだとたかを括っておりましたが…
　約５ＭＢ、１５０曲ありました。（←やや呆然）

■最後に買ったＣＤ
　手元にある最も新しいＣＤは、芥瑚のおひとりからＢＧＭ用にと頂いた、バッハの『無伴奏パルティータ』。
　以前ピアソラに関連してご紹介したクレーメルのヴァイオリン演奏で、通称「バッハのシャコンヌ」が入った
　一枚です。……嗚呼、しかし！
　この鳥肌の立つような崖っぷちのシャコンヌを前に、わが煩悩は完璧に位負けなのでございました（涙）。

■今聴いている曲
　普段遣いに最もよく聴くＲ＆Ｂから、ハヴィエアーの「slow motion」。“彼女がいるだけで　世界がスロー・
　モーションになるような　そんな女の子に出逢ったことはあるかい？”と歌うミディアム・ナンバーです。
　…「イエス」と言いなはれ、台輔。

■よく聞く、または特別な思い入れのある５曲
　好きな音楽はジャンルを問わず。…ご存じの通りの節操なしなのですが（笑）、音楽教育の基礎を
　クラシックで受けたため、居住まいを正して選ぼうとすると、やはりこちら寄りになりまする。ですので本日
　は、これまであまり触れなかったクラシックから選んで参りました。
　失礼して、のっけからブロック体で参りますと…

　個人的に最高峰の作曲家はバッハ、完璧だと思う楽器はパイプオルガン。

　この２つが組み合わさったものには、管理人をして地にひれ伏させる絶大な力がございます。…あまりに
　絶大なため、ある種の聖域と化してしまったのか、この組み合わせだけはどうしても煩悩シアターＢＧＭに
　は使えませぬ。（うぬう…）
　以下はバッハのパイプオルガン曲から、個人的なベスト３曲です。（演奏家によって大きく印象が異なりま
　すので、（　）内にはその曲で最も好きな奏者の名前を添えました）

　　◇パッサカリア （ヘルムート・ヴァルヒャ）：
　　　　完璧な構成を持つ、永遠の一曲。ひとつの主題を反復・展開する変奏曲をパッサカリアと呼ぶのです
　　　　が、この曲の壮大なクライマックスは圧巻の一言に尽きます。
　　◇プレリュードとフーガ　変ホ長調 （ダニエル・コルゼンパ）：　
　　　　降って来る音が立体で見えるような、あるいは音楽による大伽藍のような一曲。豊かで美しいプレリュー
　　　　ドの後、「聖アン」と愛称される静謐なフーガが続きます。
　　◇人よ、汝の大いなる罪を嘆け （ヘルムート・リリング）：
　　　　上記二曲とは違い、コラール（賛美歌）形式の小さな一曲。あるいはバッハの音楽で最も美しい部分
　　　　は、こうした小さな曲たちの中に存在するのかも知れない…と感じる、忘れ難い旋律を持った曲です。

　そして反則技は承知の上で（汗）、４位以下、甲乙つけがたい作品を羅列させて頂きますと…
　　◇トリオ　作品１２０／フォーレ：　ヴァイオリン・チェロ・ピアノが蔦のように絡み合う、印象派絵画の美しさ。
　　◇ヴィターリのシャコンヌ：　一説によれば「地上で最も悲しい曲」…と。ある意味では真実かと存じます。
　　◇悲歌のシンフォニー／グレツキ：　第二次世界大戦への鎮魂曲。祈りが音楽の形を取った傑作です。
　　◇アヴェ・ヴェルム・コルプス／モーツァルト：　最も美しい賛美歌を選べと云われれば、迷わずこれを。
　　◇舟歌／ショパン：　これほど透明な舟歌に乗ると、ゴンドラの行き着く先は彼岸だと思えてなりません。

　ざっと挙げただけで４位以下が１５曲あったのですが、断腸の思いで他を省略いたしました。
　…断腸ってこんなに苦しいものなのですね、ママン 。（遠い目）

　◇番外編：　シャンソンと井上陽水
　　前者は父の、後者は母の熱愛するジャンル。幼い頃、休日になると、この二つが競うように家の中を流れ
　　ておりました…。どちらも決して好みではなかったのに、今でも暗誦できるというこの恐ろしさ（涙）。
　　ですが父上、そして母上。
　　親不孝な娘は両者に平等に背き、独自の音楽的煩悩路線を突っ走っております。

　　…成長と呼んで下さい。シルヴプレ。
　

……スライディングで転変帰国。
　二週続けて獣形で御前に侍るご無礼を、なにとぞお許し下さい。

　（ぱたぱたと毛並みを整えつつ、体勢を整えて）　ボンソワールでございます、マドモアゼル方。
　ただ今隣国への出張を終えて、無事帰山いたしました。お土産の高麗人参クッキーとゆず茶を、まずはご嘉納下さいませ。

　…と申し上げてお分かりのように、今回はお隣の韓国への出張でございました。
　私用でも出張でも何度か訪れたことのある韓国が、今回特に感慨深かったのは、先日、ひょんなことから
当サイトにリンクして下さっている韓国のマドモアゼルがいらっしゃる…と知ったからなのでございます。

　…実は、恥ずかしながらわたくしめ、自分のサイトのURLを記憶して…おりませぬ…（汗）。
　ですので、愛機ハンキョ以外からサロンへお給仕に上がる際には、恥を忍んで検索をかけ、蝕を起こして虚海を渡る…という荒業を使うのですが、今回の韓国の方も、そのとき偶然に拝見したお方。
　翻訳ソフトの助けを借りて拝見したその箇所には、本当にもったいないようなご紹介を頂いており、電子の虚海の広がりと、気づかぬうちに頂いているご縁の数々に、改めて深く感謝申し上げた瞬間でございました…。
　（件のマドモアゼル。もしやこちらをご覧になっておられましたら、心からのご挨拶を申し上げます。そして、わたくしめの名前は、「暁子」と書いて「akiko」と読むのでございますー（笑））


　…という次第でございまして、マドモアゼル方。
　本日は、これまでのご愛顧に深い感謝を込めて、『恋文�V』の後篇をお届けいたします。
　ちょうど一年前、同じように怒涛のスケジュールだった昨年の９月にも、たくさんの初めましてのご縁を頂きました…。秋は社交の季節。これまで気づかずに頂いていたご縁、お気が向かれた際にはサロンでも青鳥でも、どうぞご遠慮なくこちらへおいで下さいませ。貴女の麒麟が、伏礼とともにお越しをお待ちしております。（←真顔の口説きでございます）
　留守の間に頂いていた青鳥へのお返事は、この週末、サロンなどを通じて少しずつ差し上げて参りますね♪　どうぞゆったりとお待ち下さいますように…。
　そして先日来ご覧頂いていた『リアル芥瑚の集い・大阪の陣』専用BBSは、本日しずしずと連結を外して参りました。こちらは次回の更新の折に、レポートの見出しからご覧頂けるよう、最後のご挨拶を添えて過去ログを形成いたしますね。

　明日は三連休最後の一日となりました。
　このところの過密スケジュールには、麒麟もさすがに瀕死の状態（笑）。ようやく得た日曜を、ゆっくり休息に当てようと存じます。
　マドモアゼル方もどうぞ引き続き、楽しい休日をお過ごし下さいますように…。（しずしずと伏礼）
　

こちらの雑記では、随分お久しぶりの気がするご挨拶でございます。
　ごきげん麗しゅう、マドモアゼル方。

　思わぬ大部に渡ってしまった『リアル芥瑚の集い・大阪の陣』のレポートも無事お届けし、もはや３日連続更新にも慣れが生じたわが身が、そこはかとなく恐ろしくもある今日この頃（汗）。本日はすがすがしく朝からの更新です。…と申しますのは…
　麒麟は本日から出張なのでございます。

　大阪前泊と引き換えに賜った、堂々と祝日を挟んだ出張も、あの楽しい一日の副産物と思えば笑顔でこなせまする。帰山するのは今週の土曜日の夜。…という次第でございまして、金曜恒例の更新は今回に限り少々遅れます旨、どうぞご了承下さいますよう…。
　土曜の夜、もしくは日曜の午前中に、『恋文�V』後篇をお届けに上がります。大阪の陣専用BBSは、その更新時までトップに連結しております。どうぞ引き続きそちらにて、宴の後のご歓談をお楽しみ下さいましね。

　それまで皆さま、どうぞ楽しい三連休をお過ごし下さいますように。（にっこり）
　

　…おそらくサイト開設以来、蓬莱的に最もシビアな一週間を終え、こうして愛機ハンキョの前に座っていることが奇蹟に思える金曜の夜でございます。ごきげん麗しゅう、愛するマドモアゼル方。
　疲労に流され、獣形のまま御前に侍るご無礼を、どうかお許し下さい。

　『リアル芥瑚の集い・大阪の陣』も、おかげさまで今週末の開催を待つばかりとなりました。
　…そしてこのたびも、海より深く山より高い女怪の愛が、虚海麒麟を陥落せしめました…（涙）。
　以下は、お寄せ頂いた愛のご報告でございます。

　以前から水面下でご縁を頂いていた芥瑚のおひとりに、ＳＡＥＩさまという女怪がいらっしゃいます。なんと蓬莱では立派なドイツパン職人であられると知ったときには、長編執筆をパン焼き工程に喩えたわが身の不遜さをのた打ち回って悔やんだものでしたが、僥倖はここにございました。
　ＳＡＥＩさまは今回の集いのために、お手ずからなるドイツパンをお送り下さったのでございます…！
　ご参加芥瑚の皆さま。当日テーブル上に、香り高く焼き上がった逸品をご覧になられましたら、それはＳＡＥＩさまの名代にして愛の証。どうぞご賞味の上、蓬莱女怪の深い絆をお確かめ下さいますよう…。

　そして名代をお送り下さった芥瑚は、もうお一方いらっしゃいます。
　１３万打リクエスト『光の横顔』のご注文主にして、６月のイベントには飛行機（！）でおいで下さった珠樹さま。今回の集いを言祝いで、貴重な銘酒を２本もお送り下さったのでございます…！
　ひとつは純米大吟醸・『箱入り娘』、そしてもうひとつは、その名も天山酒造の『蛍川』。
　ご参加芥瑚の皆さま。当日の乾杯には、どうぞこの２本の銘酒をお挙げ下さいませ。注がれる透明なそれは、満ちる愛にして珠樹さまの名代なのでございます。

　そして、「だってわたしは参加しないし…」と呟かれた、モニターの向こうの芥瑚方。
　…ご案じなさいますな。
　このリアルの集いが、ご参加頂けない多くの皆さまに対して閉じられたものであってはならないと、それだけは当初から変わらぬ願いでした。専用ＢＢＳの連結も、後日お送りするレポートも、当日の楽しさを広くリアルにお届けしたいと願う麒麟心の証です。
　今週末は、『恋文�V』の前篇もお届けいたします。どうぞゆったりとこちらをご覧の上、宴の席にはサイトを通して頂いたご縁によって、皆さまも確かにつながっているのだと お確かめ下さいますように…。

　冒頭で「奇蹟のようだ」と申し上げましたが、今回のように大きな集いを開催できること、そしてこれまで頂いた無数のご縁こそが奇蹟であったのだと、週末を迎えた今、心からそう思われます。
　ＳＡＥＩさま、珠樹さま。温かいお心遣いに、改めまして心からお礼を申し上げます。
　ご参加芥瑚の皆さま、どうぞご無事に会場へご到着下さいますように。
　そして日々ご訪問下さり、さまざまな形で支えて下さるすべての方々。
　無事前日の大阪入りも叶うこととなり、毛並みを整え煩悩を磨く麒麟より、心からお礼を申し上げます。
　

週明けの月曜日。まずは爽やかに朝のご挨拶を申し上げます。
　ごきげん麗しゅう、愛するマドモアゼル方。

　いよいよ『リアル芥瑚の集い・大阪の陣』も一週間後に迫った本日は、専用ＢＢＳをトップ頁に連結して参りました。事前の連絡用にすでに使用を始めていたこちらは、９月１８日（日）の当日を挟んで前後一週間、すべての皆さまにご覧頂けます。ご参加の芥瑚方はもちろん、遠方から見守って下さるマドモアゼル方もご遠慮なく お立ち寄りの上、事前事後のご歓談にお使い下さいましね。

　…などと澄ました顔でご挨拶申し上げつつ、麒麟は早くも非常に照れちゃっております。
　おひとりおひとりとゆっくりお話しできなかった（涙）先日のイベントとは異なり、大阪の陣ではほぼ丸一日、芥瑚方の御前に侍ることに…！（ うきゃー！）
　これだけをとっても照れくささで失道寸前なのに、前回の更新でこの雑記にインデックスを付け加えた後、
　「過去の分まで読み返しました。暁子さまってこういう方だったのね♪」
　という青鳥を何羽も頂き、麒麟は文字通り卒倒いたしました。
　――このタイミングで過去の煩悩を晒す阿呆が、どこにいる。

　…覆水盆に返らず、後悔先に立たず。
　もはや開き直りの境地にて、当日はすがすがしく御前に侍る覚悟が定まりました。
　仕事のスケジュールが許せば前日から大阪入りし、準備万端整えて芥瑚方をお迎えすべく、現在蓬莱オフィスと交渉中でございます。
　その日まで皆さま、どうぞ専用ＢＢＳでのご歓談をお楽しみ下さいますよう…。

　…最後に、「１８日、うちでご飯作るから食べにおいでよ♪」と誘ってくれた友人に、
　「い、いや…　その日はあいにく大阪公演があって…」
　と意味不明な断りを入れてしまったことを虚海の彼方から懺悔しつつ、これより蓬莱オフィスに赴こうと存じます。それではごきげんよう、マドモアゼル方！
　

　…そろそろ手をつけなくてはいけない。
　と前々から見てみぬ振りをしていたサイト内の改装を、今週末は一気にお届けいたします。
　総ファイル数が２００以上（！）という煩悩の蓄積にひっくり返りつつ、あちらこちらを手直しして参りました。
　忙しないお届けになってしまうことを案じ、今週末は涙を呑んで小説更新を控えましたが、下記でも触れた新しい小説ページにはしっかりと次回の予告を出して参りましたので、どうぞご覧下さいましね。

　箇条書きで記した以下が、秋の新改装（笑）でございます。

１）　Novel頁の分割
　　最もアクセスし易くなければならないメイン・ページが、時を追うごとに重くなっていくのが最大の懸念で
　　ございました（涙）。今回これを２つに分け、「Novel 1」にはサイト開設からほぼ一年間でお届けした作品
　　群、「Novel 2」には一周年記念から最新の小説までを収めております。

２）　Notes のインデックスを最新の雑記ページのトップに
　　現在ご覧頂いているこのページの上部、タイトル枠の下にできた「notes index」という別窓リンクでござい
　　ます。過去の雑記が月別に分けられ、直接ご覧頂けるようになりました。…時に煩悩の歴史であり、時に
　　愚妹の暴言集でもあるこの雑記。心が笑いをお求めの際には、どうぞ遡ってご覧下さいますよう…。

３）　リンク頁の整理
　　とても嬉しいことに、開設以来多くのサイトさまにご縁を頂いているこのページ。今回は３つに分け、その内
　　２つを二次創作サイトさま、１つを検索サイトさまといたしました。この最後のページには、来年参加予定の
　　イベントもあり、またその際に発行予定の新刊の案内を、サークル・サーチに出して参りました。お時間が
　　おありの際に、どうぞご覧下さいましね。

４）　次回オークションの設定
　　これが何と待ち遠しかったことか…！（←煩悩万感）
　　先日ご落札頂いた作品も無事完成し、いそいそと次回の数値を設定して参りました。
　　#300,000でございます。
　　またそれに伴い、リクエスト頁のタイトル・リストも一新して参りました。「これは！」というタイトルを発見なさ
　　ったマドモアゼル。煩悩麒麟が今回も首を長くしてお待ちしておりまする。（ぺしっと伏礼）
　　懲りずに予想させて頂くならば、ご落札はおそらく来月半ば。管理人が遅い夏休みを頂いて放浪している
　　最中かと存じます。更新のお休みを頂く代わりと思し召して、今回もどうぞご参戦下さいますよう…。
　　

　上記のメイン変更に加え、マイナー・チェンジなどもあちこちに。連作集『自由、夜』の残部も、おかげさまを持ちまして片手の数となり、通販のご案内に正確な残部数を記して参りました。
　里親になって下さった多くの方々に、改めまして心からお礼を申し上げますと同時に、ご興味がおありの方、引き続きご利用下さいますよう…。

　そして今週は再び、愛のバトンが回って参りました。
　その名も「ミュージック・バトン」、手渡して下さったのはありあさまと榊さまでございます。
　前回の「萌えバトン」に続き、今回もダブルで頂いたバトン（笑）。お答えせねば麒麟の名がすたる…！と、現在ピックアップに励んでおります 。
　ありあさま、榊さま、どうぞもう少々お待ち下さいましね。
　…そしておそらくは、大変フェティッシュな選択になるであろうことを、あらかじめひっそりとお詫びいたしたく存じます…（涙）。

　そして最後に。
　先日からご案内している『リアル芥瑚の集い・大阪の陣』まで、残すところ一週間（！）となりました。
　本当に多くの方々がご参加をお申し出下さり、今から当日の華やかさを想像しては、あやうく失道しそうになったり（笑）。
　集いの連絡用にすでに使用を始めている専用ＢＢＳは、来週月曜日にトップ頁から連結の予定です。遠方の芥瑚方も、どうぞこのＢＢＳを通して楽しさを分かち合って下さいましね。
　そしてご参加予定の芥瑚方。トップ頁からの連結は月曜日、心の準備はよろしゅうございますかー？（笑）

　それではすべてのマドモアゼル方。
　だいぶ涼しくなってきた９月の週末、どうぞ良い休日をお過ごし下さいましね。
　

本日月曜の更新は、トップ写真を秋仕様に差し替えて参りました。
　今月の一枚は、フランス・ブルターニュ半島の片隅で撮った、秋の夕暮れの光景です。

　単純な比較をお許し頂けるならば、東と西、たとえばアジアと欧州では、見える「空」が異なるような気がいたします。前者が色も光も柔らかい水彩画だとすれば、後者はくっきりと硬質な油彩画。雲や光の陰影が濃く、曖昧な部分が非常に少ないように思われます。
　この一枚も、ごくありふれた夕陽を撮影したものだったのですが、現像されたものを見て、西欧の絵画で見かける夕暮れの空があれほどまでに立体的に描かれている理由、そしてたとえば水墨画が中国でしか生まれ得なかった理由が分かったような気がいたしました。
　おそらく湿度などの気候条件が異なるせいかと思うのですが、異なる空の下に育つ文化や人の心が同じものになるはずがなく、「互いに異なる」ということ、その差異を内包しつつ「互いに交わる」ことが生み出す多様性について、しばし煩悩交じりに思いを馳せる管理人なのでございました…。（←結局そこへ行くのかね）

　「異なる」ということが煩悩の泉である、という性癖につきましては、すでにあちこち（汗）で告白している通りなのですが、管理人がキリ番オークションを心底愛する理由も、その辺りにあるように思われて参りました。
　記号の羅列に過ぎなかったリストからタイトルを選んで頂き、異なる観点から生まれたお題を頂くこの新鮮な喜びは、いまだ薄れる気配がありませぬ。（いえ、時々自分でも心配になるのですが（涙））
　これまでのリクエスト作品にしても、季節や日時を含めたご落札のタイミング、ご注文主の方々、タイトルや内容指定のどれひとつが違っても、同じものは生まれ得なかったのだと、しみじみ嬉しく思われます。
　手元のリクエスト作品もさっくり完成してしまった今、願うことは唯一つ……
　次回のオークションご落札だったりいたします。（←「お預け」モードで手足じたばた）


　「……という訳で、異なるということは素晴らしいと思うのだよ」
　と、先日電話で愚妹に述懐しましたところ、
　「――ひょっとして、Ｋ１とか好きだったりする？」
　というジャブが返って参りました。

　さよう。あれも確かに異種交流には違いありません。……しかし、妹よ。
　いったい全体いつどこで、誰が格闘技を話題にしたというのかね（怒）。

　「そこに座って１００字以内で説明してみなはれ」と説教モードに入りかけたところ、
　「姉の好きな映画のひとつが『愛のコリーダ』。コリーダすなわち闘牛の意。つまり愛とは異種格闘技なのであって、人と麒麟という極北の組み合わせは、まさに常世のＫ１と呼ぶべきではないのか」
　と、浩瀚もかくやと思われる痛烈なストレートを喰らいました。

　――見事に１００字以内です、妹よ。

　ここに白旗を掲げ、マドモアゼル方を証人に、今回ばかりは全面的な降伏を認めようと思います。
　……ぱたり。（←リングに沈みました）
　

９月最初の週末は、ひとつめの投票記念小説『果樹園』の後篇をお届けいたします。

　今回のタイトルは珍しく映画や音楽からではなく、好ましいと思う単語を集めたリストの中から選びました。
　愛機ハンキョの内部には、「タイトル・リスト」と銘打ったフォルダがございまして、その中に『映画』、『音楽』、『絵画』、『その他』と分類したファイルが入っております。
　この中から適宜よろしいものを選び出して、新しく書いた小説に引用したり、あるいはリクエスト頁のタイトル・リストを入れ替えたりするのですが、今回の『果樹園』は４つ目のファイルから選んだものでした。

　実はこの４つ目のファイルには、著しく煩悩を刺激されつつも「これは十二国記の世界では不可能だろう…」と諦めざるを得ないタイトルも一緒に収められていたりします。
　映画でしたら、『エル・スール』や『バタフライ・エフェクト』、『エルミタージュ幻想』など。
　その他のジャンルでは『大聖堂』（ロダンの彫刻）、『木の葉をまとえる教会』（Ｆ・ジャムの詩）、『迦陵頻伽』（仏教用語…）といったタイトルが、それはもう底なし沼のように混沌と投げ込まれております。

　――煩悩は洋の東西を問わず。

　とはいえ、やはり実際に使用するにはかなりの力技が必要と思われ、「いつかどこかで生かせたらいいんだけど…」と時折このファイルを開いてはため息をつく、煩悩麒麟なのでございました。

　…などと考えているうちに、先日承ったリクエスト作品も基礎工事が完了。後はゆっくりと、われとわが煩悩を焦らしつつ書き進めていくのみとなりました。（←は？）
　次のオークション落札数値は、内なる蒼猿と合議の結果、すでに内定。ではその前にリクエスト頁のタイトル・リストも一新しなくては…！と夢見る今日この頃。
　――煩悩もすでに危険水域に達しているのではないか。

　と時折心配になることも、実はあったりいたします。…もじもじ（照）。