この一週間は、まるで絵に描いたようなジェットコースター＆ハリケーン・ウィークでございました。

　米国経済の大波乱を受けて、蓬莱オフィスが史上最高の忙しさに陥りました。
　……いえ、文句はありません。
　仕事ですから、絶壁もあれば海溝もある。１日５食を６食に切り替えて乗り切れば済むことです。

　先週末に風邪をこじらせて、発熱の後にはドナルド・ダックのような声になりました。
　……いえ、文句はありません。
　素でアフラックのＣＭの声真似ができるので、むしろそこはかとなく楽しい。

　しかしながら、虚海を渡ってマドモアゼル方と交歓することができない。
　……嗚呼！　麒麟にとってはこれこそが、最大の拷問でありプレイであったと申せましょう。


　　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　◇


　おお、愛するマドモアゼル方！　気がつけばすっかり冬の気配が立ち込めるようになった１０月最後の夜、虚海を渡って心からのご挨拶を申し上げます。急な寒さに、体調を崩されてはいらっしゃいませんか？

　上記のごとく嵐に見舞われた一週間でしたが、腹を据えればなんとかなるもので、前回の雑記で申し上げたとおり、『樹の組曲』番外編・全５話のうち、４話分の第一稿を完成しました。
　プリントアウトしたものを本日、名画師にもお送りしましたので、これでひとまずの目途が立った…といったところでございます。
　後は、いちばん長くなる最終話を書き上げて、表紙デザイン＆内部装飾を考えつつ、推敲と改訂を重ねていけばよろしいのでして、再度ページ数を見積もったらむっちゃ増えてたんはどういうこっちゃ？
　……というのは、取るに足らない些末事だと思いたい。

　そして本日は、その番外編の第一話である『花鳥使』の後篇をお届けいたします。
　前篇をお届けした後、温かいお便りを幾つも頂き、「書いたものにリアクションを頂けるって、なんて幸せなんだろう…！」という喜びで、改めて胸がいっぱいになりました。すごく嬉しかったです（照）。
　今日お届けする後篇も、どうぞお楽しみ頂けますように…。
　愛するマドモアゼル方。「いつもこんにちは♪」の方々も、「おひさしぶり♪」の方々も、そして、もしかしたら最近ご縁を頂いたばかりの「初めまして」の方々も。秋は社交の季節、お気が向かれた際には、どうぞお気軽に青鳥をお送り下さいませ。
　こうして頂く温かいコミュニケーションは、いつも変わらぬ最大の喜びです。

　明日からは１１月の３連休。津々浦々にお住まいのすべてのマドモアゼル方、どうぞよい週末をお過ごし下さいますよう、ハロウィーンの夜に愛を込めて週末のご挨拶を申し上げます。

　

　先日の夜、何気なーく、
　「（煩悩シアターのＢＧＭ用に）音楽を探してるんだよね。何と言うか、こう…　シンプルだけど地味じゃなく、しっかりとしたリズムを刻んでいるような…」
　と呟いたところ、翌日、愛機ハンキョ脇にそっと「暴れ太鼓の乱れ打ち」なるＣＤが置いてありました。

　　　　　　　　　　　　どうもありがとう、ものすごく参考になったですよ。（←超棒読み）


　　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　◇


　週末の夜のご挨拶を申し上げます、愛するマドモアゼル方。
　今週末の小説更新は、新刊書き下ろし作業＠鋭意進行中と、週明けから引き込んでしまった風邪のため、ちょっとお休みを頂きますね。
　その代わりと申し上げては何ですが、書き下ろし作業は非常にはかどっております。前回のグラフと同形式で表しますと：

　　　　花鳥使　　　◆◆
　　　　山帰来　　　◆◆◆
　　　　二藍抄　　　◆◆
　　　　秋風辞　　　◆◆◇
　　　　玉泉異聞　 ◇◇◇◇

　…と、この一週間で、オセロの白黒が逆転したことがお分かり頂けましょうか？
　放浪から帰ってきてからの一ヶ月間で、上記９章分を書き上げた暴走ぶりを考えますと、今の心持ちは…
　

…といったところでありましょうか、愛するマドモアゼル方（照）。

　今月中には、最終話を除く４話をすべて書き上げ、プリントアウトした第一稿を、今回も挿画をご担当頂く日さまにお送りする予定でございます。
　「売った喧嘩が倍になって返ってくる」恐怖を、名画師にもご存分に味わって頂けたらすごーく嬉しいな♪と思う次第なのでした。うふ。

　「実りの秋」と巷で申しますように、今月は週末ごとに違った顔ぶれの友人たちと落ち合っては、本当に充実した楽しい時間を過ごしています。秋はおいしい頂きものが多い季節でもありますので、明日は２組ほどの友人を招いて、心ゆくまで料理をしまくる予定です。（←すでに仕込みは万端なり）
　愛するマドモアゼル方。今週末もどうぞよい休日をお過ごし下さいますように…。
　とモニター越しに投げキッスをお送りしつつ、「…そうだ！　新刊の表紙のデザインもそろそろ作り始めなくっちゃ！」と相変わらず煩悩三昧の麒麟なのでございました。
　ＸＸＸ。



　ＰＳ １：　青鳥を下さった芥瑚方。先週末にお返事青鳥をサロンへとお届けしてございます。お知らせが
　　　　　　ちょっと遅れてしまったのですが、お受け取り頂けたらすごーく嬉しいです。てへ（照）。

　ＰＳ ２：　次回新刊の内容もほぼ固まりましたので、通販頁に概要をお届けして参りました。ご参考まで
　　　　　　にどうぞ♪なのでございます。（深々と伏礼）

　

　『鬼平犯科帳スペシャル―引き込み女』を堪能しつつ、金曜夜のご挨拶を申し上げます。
　ごきげん麗しゅう、愛するマドモアゼル方！
　（何を隠そう、アルセーヌ・ルパンに次ぐ「わが心の師匠」が、鬼の平蔵＠火付盗賊改め方・長谷川平蔵なのでございます…（照）））


　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　◇


　先週末、この秋の煩悩方面における諸事を調整したところ、
　　　　　　「前倒しでねじを巻き上げ、新刊の書き下ろし作品を急いだ方がよろしい」
　という結論に至りました。ですので、今週末はちょっと小説更新にお休みを頂きますね。
　これまで本のために書き下ろし作品を書くときには、直接スタイル・シート（本のページそのままのレイアウトですね）に１本そのまま嵌め込んで書き進めていたのですが、今回は何しろ長い。
　なので、全体の目安をつけて自らを鼓舞すべく、サイト更新用のスタイル･シートに入れて分割し、１章ずつ書き上げていく形を取っております。
　そしてただ今の進捗状況は、以下のように：　（◆＝完成済、◇＝これから）

　　　　花鳥使　　　◆◆
　　　　山帰来　　　◆◆◇
　　　　二藍抄　　　◆◇
　　　　秋風辞　　　◆◇◇
　　　　玉泉異聞　 ◇◇◇◇

　……はい。「オセロは角から並列進行で攻めるタイプ」だったりいたします（照）。

　比較的順調に進んでおりますので、今週末にはもう少し◆の数が増えて、「勝率５割」（？）になるのではないかと思っております。ふー。
　ここで失礼して、一発私信をば＞日さま：
　　　自作のあらすじを解説して文章にするのは、実は猛烈な羞恥プレイであることが判明しました。
　　　こんなこっぱずかしさを耐えるくらいなら、いっそ全体を書き上げてしまった方がはるかにましだ！
　　　…と内なる蒼猿とも意見が一致しましたので、とっとと第一稿を書き上げて直接お送りすることに
　　　しますね。諸事ご多忙とは存じ上げつつ、よろしくお願い申し上げる次第でございますー。（伏礼）


　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　◇


　この『樹の組曲＠スピン・オフ』が全５話になった経緯は、７月２９日の雑記につまびらかなのですが、（そして額面通りに耳を揃えて仕上げてしまう辺り、「売られた喧嘩は即決購入」気質が丸見えなのですが（笑））、この５話、当初１０個ほどあった候補の中から取捨選択したものだったりいたします。
　日の目を見なかったその他の候補は、たとえば「予王の泉陵と墓掘り人夫」だったり、「ある原作登場人物が関わる朱旌の一座」だったり、「慶国の虚海沿岸出身の剛氏」だったりするのですが、ご辞退頂いた最大の理由は、『きりなく湧いて来そうなのが怖くて強制終了をかけた』からなのでした。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　……剣山ハリセン、シルヴプレ。



　煩悩成文化に疲れたときはいつも、これまで頂いた多くの青鳥を読み返して、新しい力を頂いています。
　お送り下さる言葉のひとつひとつを、何より嬉しく頂いていることを、改めて深い感謝とともにお伝えしたいと思います。愛するマドモアゼル方。どうぞ今週末もよい休日をお過ごし下さいますように…。

　

　◆　秋の週末の近況２話

　１）　週末、電話をかけてきた妹曰く：
　　　「何かというと、嬉々として自分に荒行を課そうと試みる姉の前世は、ずばり山伏だったと思う」
　　　……山伏。
　　　自らを高めるべく山に分け入り、内なる神と対話しつつ谷を越える、孤高の辺境放浪者。旅に生きる
　　　佇まいはまさにバックパッカー、野宿と水浴びは基本装備。わお！なんてマーベラスな前世なんだ！
　　　「ありがとう！　すごく嬉しいよ！！」
　　　と喜び勇んで答えたところ、そのまま電話を切られそうになりました。
　　　……いったい何が不満なのかね、マイ・エンジェル？

　２）　週末、諸々の予定の合間を縫いつつ、次回新刊のスタイル・シートを作成いたしました。
　　　次の本はカバー付の新書版の予定ですので、新しく新書サイズのテンプレートを作る必要があった
　　　のでございます。
　　　読みやすいようにフォントと行間を調整して、文字位置を定めた後、「あとは印刷会社からこの一点
　　　にＯＫをもらえば大丈夫！」という質問事項を、先方にメールで送信。
　　　そうしてつい先ほど、
　　　「ＯＫＯＫ、まったく問題ないっす♪」というお返事青鳥が、すたっと返って参りました。
　　　……煩悩の神は、かくて我に微笑み給えり。
　　　これで後は本編を書き進めるだけだ！　ひゃっほう！！　と踊るこのマウンテンゴリラ・ダンスを
　　　モニター越しにマドモアゼル方にご披露できないことが、麒麟は心から無念でなりません。


　追記）　そして青鳥を下さった芥瑚方。ご自分の時間を割いて綴って下さるお便り、いつもひとつひとつ、
　　　心から嬉しく拝見しています。本当にありがとうございます。
　　　後ほどサロンへとお返事青鳥をさし上げますので、どうぞご自分宛の一羽をお受け取り下さいます
　　　ように…。ＸＸＸ。
　
　

　米国経済が混迷の度合いを増し、日本人の科学者４人がノーベル賞を受賞し、猫のもなかが７．３キロのツチノコと化しているのを目撃した、怒涛の一週間。

　　　　……この混沌たる世界にあって平常心を保つには、自らに荒行を課さねばなるまい。

　と決意した麒麟は、昨夜、おもむろに深夜のキッチンに立ち、粛々と栗の渋皮煮を製作いたしました。
　……栗の渋皮煮。
　それはくしくも１年前の１０月２日、イベント会場に本を搬入する際、宅急便の送り状に、
　　「当日の会場はおろか、地球のどこにも存在しないスペース番号を記入してしまった」
　という珍事の後、自らに罰として与えた苦行でありました。

　あのときはやはり動揺していたのか（涙）、「おいしくはあるがもう一歩」という出来映えだったのですが、１年経ってリベンジに挑んだ結果、「このまま店頭に並べられるんじゃなかろうか！」という傑作が完成しました。
　そうして出来上がったものを綺麗に瓶詰めし、深い達成感の中ではたと気づいたのは、
　　そういえばわが身は左党、甘いものは必要ない。
　という衝撃の事実でした。

　……愛するマドモアゼル方。
　麒麟は今すぐここで、皆さまをお茶にお招きしたい気持ちでいっぱいです（涙）。


　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　◇


　という次第でして、ごきげん麗しゅう、愛するマドモアゼル方！
　本日は、「樹の組曲」番外編・第一話、『花鳥使／Songbird Sanctuary』の前編をお届けいたします。
　予告をお届けした後、「タイトルにこの一字があって、登場人物が官吏とくれば、舞台となるのはあの場所だ！」という見事な推理を下さった方々もおいでになり、ＰＣ前で横っ飛びにぶっ飛んだのですが（笑）、かくてこのような話となっております。

　それにいたしましても、マドモアゼル方。
　現在、この第一話を含めた全５話を同時進行で書き進めているのですが、何が楽しいといっても、
　「地理交通・建築・各地の風物を、心ゆくまで突っ込んで書くことができる」
　ということが、もう楽しく感じられてなりません。
　ずっと前から煩悩シアターでは見えていたものの、触れる必然性がなかったので書かずにいたものがたくさんあり、たとえばそれは上記の前編の舞台となる建物の様子だったりするのですが、いやいや、まさか書く機会がめぐってこようとは思わなかったよ蒼猿や……と、舞台裏でしみじみハリセンを振り回しております。
　全話が完成して一冊の本となった暁には、慶国紀行文（？）のようなものにもなるかも知れず、お楽しみ頂ければすごく嬉しく存じます。

　それでは、内外津々浦々にお住まいのマドモアゼル方。蓬莱では三連休となる今週末も、どうぞよい週末をお過ごし下さいましねー♪
　（↑引き続き煩悩成文化のため、嬉々としてシアター裏に退場）

　

　先日母から、「猫のもなかの体重がついに７．３キロに達した」という怖ろしい報せが届きました。
　…拾った当時は３．２キロ。あの頃はまだ仔猫の名残りがあったとはいえ、いくらオス猫は身体が大きいとはいえ、メタボリック･シンドロームに深刻な警笛が鳴らされている昨今、体重が倍に増えてしまったというのは、あんまりにもあんまりなのではないでしょうか。
　原因は案の定、もなかを文字通り猫可愛がりしている父なのでして、ちょっとせがまれてはすぐにカリカリ（キャット・フード）をやり続けた挙句、ついに上記の惨事を招いてしまったとか。母曰く、
　「庭の向こうから朝青龍みたいな物体がのしのし歩いてくると思ったら、もなかだったんだよ！（怒）」

　……今週末は、その「朝青龍みたいな物体」の顔を見に、両親宅を訪問する予定です。


　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　　◇


　ごきげん麗しゅう、愛するマドモアゼル方！
　迷える放浪魂もひとまず鎮め、天高く煩悩肥ゆる秋も深まり始めた１０月、煩悩シアター舞台裏にて、しずしずと次回新刊の本格的な準備に入りました。
　『樹の組曲』の番外編となるこの本は、先月の雑記でお話ししたように、全５話・１話を除く他すべてを書き下ろしの形でお届けする予定です。
　今年中に全体を書き終えたいと思っておりますので、サイト上の小説更新とは並行で、交代にバランスを取りながら進めて参りたく存じます。ご了承下さいませ……

　……と申し上げる舌の根も乾かぬうちに、Novel頁に次週予告を出して参りました。
　ハリセン一発、シルヴプレ。

　この前後篇は、上記の本の収録作品中の第一話に当たりまして、５作中で最も短い作品です。
　そして、前後篇で最も短いということは、「他はもっと長いんだよ蒼猿や」ということなのでして、全体頁数はざっと見積もってこの７倍になる見込みです。

　　　　　　　　　　　……もう、申し上げるコメントもみつかりません。（＠べらぼうに遠い目）


　愛するマドモアゼル方。１０月最初の週末も、どうぞよい休暇をお過ごし下さいますように。
　そして青鳥を下さった芥瑚方、週末にサロンへとお返事青鳥をお送りいたします。秋の夜長にご自分宛の一羽を、どうぞお受け取り下さいましねー♪




　◆本日のおまけ：
　　冒頭で猫についてお話ししましたので、先日の放浪で出逢った異国の猫の風景をお届けいたしますね。
　　大変人懐っこい猫たちで、この後全員によじ登られて、麒麟はキャット･タワーと化したのでした。